ダブルキャリアの子猫
白血病と猫エイズ
「ダブルキャリア」とは、白血病と猫エイズの両方を持っているという意味です。白血病は子猫が感染すると体内でウイルスが増え続ける「持続感染」という状態になることが多く、数年以内に亡くなってしまう傾向があります。
猫エイズはたとえ感染していたとしても発症せず、元気なまま長生きできる場合もあります。ただ、だからといって油断もできません。
hibinecoさんによると白血病キャリアやダブルキャリアの猫は短命だそう。hibinecoさんが2017年5月に保護した子猫は、ダブルキャリアだったのです。リンツくんと名付けられました。
予断を許さないしたリンツくん
保護当初、下顎が壊死していたリンツくんはhibinecoさん曰く「ナンプラーを熱したような匂い」がしていました。治療して強制給餌が必要でしたが徐々に元気を取り戻します。
体重も増え、ふわふわの子猫らしい子猫になったリンツくん。ですがやはりダブルキャリアという運命には逆らえず、具合が良くなったり悪くなったりを繰り返します。
hibinecoさんの愛に包まれて…
たとえダブルキャリアであってもウイルスが排除される「陰転」が起きることがあります。どちらかのウイルスだけでも良いからそうならないかと祈るhibinecoさん。その願いもむなしく、リンツくんは弱っていきました。
具合の良い日が少なくなり、一日のほとんどを寝て過ごすリンツくん。保護から約5ヶ月後の10月に、その短い生涯を閉じたのです。
保護猫活動で忙しいhibinecoさんは思うようにリンツくんと一緒にいられませんでした。でも共に過ごした時間を忘れることはありません。短くてもhibinecoさんの愛に包まれて生きたリンツくん。幸せだったのではないでしょうか?
ダブルキャリアのムーちゃん
容体の悪かったムーちゃん
リンツくんが亡くなってから入れ替わるようにして、やはりダブルキャリアのムーちゃんがシェルターにやってきました。知り合いのボランティアさんが保護し、キャリアの為に困っていたところだったのです。キャリアでない猫と一緒にすると移ってしまうからです。
保護当時容体の思わしくなかったムーちゃん。hibinecoさんは看取ることになることを覚悟していました。
左前脚が!
ムーちゃんの前足は明らかに普通ではありませんでした。ケガで腫れているように見えるけど、どちらかというと浮腫んでいる印象です。病院に行ってもその原因は不明でした。日を追うごとに浮腫みは酷くなり、毛もどんどん抜けていきます。
ツルツルになってしまったムーちゃんの左前脚。でもそのムチムチ感が可愛いと、hibinecoさんはしょっちゅう愛でていたそうです。
すっかり美猫に
毛がすっかり抜けてしまってから、浮腫みはどんどんと引いていきました。徐々に細く元どおりに戻っていきます。そのうちに毛も生え揃い、ムーちゃんはもっふもふの美猫に!
猫風邪で呼吸が…
元気を取り戻しシェルターのお友達とも仲良く暮らすムーちゃんでしたが、一度だけひどい風邪を引きました。呼吸もままならないほどです。
苦しそうに口呼吸をするムーちゃん。猫が口で呼吸をするのは余程のことです。このまま亡くなってしまうんじゃないかと心配するhibinecoさんでしたが、入院してムーちゃんは元気になります。
まとめ
共にダブルキャリアのリンツくんとムーちゃん。その猫によって悲しいかな亡くなってしまうこともあれば、元気に暮らせることもあるのです。そのことを2匹は教えてくれました。キャリアだからといって変な偏見を持たずに接していきたいですね。
酷い風邪を克服したムーちゃんですが、それ以降は病気一つせず、毎日元気に過ごしています。もちろんダブルキャリアという現実は変わらないので、油断はできません。
でもムーちゃんは今、hibinrecoさんと仲間たちの愛に囲まれ、最高に輝く猫生を過ごしています!
動くムーちゃんをご覧になりたい方はぜひ、動画をチェックされてください。癒し効果バツグンです!
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
掲載者名:hibineco/保護猫シェルター
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