体の中も外もボロボロ
緊急医療処置
ボロボロな状態で道端から病院に搬送された猫。白黒八割れの「ボーイ」はいわゆる野良猫です。「攻撃されて(attacked)」と説明されますが、誰が(人?猫?犬?野生動物?)どんなふうに攻撃したのかは不明です。ボーイは「敗血症性ショック」におちいっていました。臓器に血液が十分に供給されず、内臓が機能不全に陥って命にかかわる状態です。
この状態の猫を道端で見たら、多くの人は「ああ、かわいそうに、猫が死んでる」と通り過ぎるのではないでしょうか。まだ息があることを確認して病院に連れて来てくれたのは、スペインの保護団体LetsAdoptでした。
体じゅうにケガをしています。傷口からうみを洗い流します。
口元の洗浄中も、頭がガクン、ガクン。とにかく全身くまなく洗浄していますが、まるで壊れたぬいぐるみのよう。もしかしたらすでに麻酔を打ったのかもしれませんね。
レントゲン写真で骨の状態を確認。骨折もあるのでしょうね。
後足は手術を行いました。下の静止画で、医師(あるいは看護師)は口の中の状態を見ています。動画ではここでやっと、猫のお腹が呼吸で上下しているのが見えました。
この足を救えるかどうか。懸命の治療が続きます。
そして数日か数週間後…。ボーイの意識がある!差し伸べた手に「シャーッ」だって。野良ですものね。威嚇する元気が戻ってきたのです!シャーッも嬉しい!
まだ足は体毛をそってはげていますが、もうさっそく、名乗りを上げてくれた里親さん宅に行くようですよ。そこまで回復したんですね!
なんと、イカ耳の猫さんと、ウサさんもいるお宅!チャレンジャ~。
どうする、元野良、ボーイ!?そしてケガの様子はいかに?
その後
猫缶パッカンでボーイを誘うと、ボーイはゆぅっくりと出てきて…完食。足ははげてますが、歩いています。もちろん最初の引きこもり状態でじとーっと辺りを見回す時間もあり、そして…。
動画の後半は、元野良のボーイが新しい家庭に少しずつ馴染んでいく様子が、それはもう素敵に記録されています。先住の猫、ウサギの両名との対面はいかに!?
里親さんご夫婦の何とも言えないやさしい笑顔に、見ている私たちも癒されそうですよ。
動画を見ることは保護支援にもつながります!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Viktor Larkhill (LetsAdopt)