弱っていたヴァンタくん
餌やりさんからの保護要請
「若い黒猫の男の子が弱っているので保護して欲しい」と餌やりさんから大阪の保護猫シェルターhibinecoさんの元に連絡が入ったのは、2019年8月中旬のこと。早速迎えに行くと、そこには痩せてぐったりとしたヴァンタくんがいました。
海辺で暮らしていたヴァンタくん
3年の間海辺で暮らしていたヴァンタくん。1週間ほど見かけなかったのですがフラフラと戻ってきたのだとか。外傷はないものの、鼻水、発熱、食欲不振など典型的な猫風邪症状が出ていました。
弱っている原因が分からず…
まずは猫風邪を治療
病院で血液検査を受けたヴァンタくんでしたが結果は異常なしです。まずは風邪の治療をし、食べてくれないので皮下点滴で栄養補給をします。
日に日に痩せて行くヴァンタくん
風邪は治りましたがそれでも食欲は回復しません。パウチやちゅーるをほんのちょっと舐める程度しか、食べ物を口にしないのです。
さすがにそれでは痩せていってしまいます。次第に目に力がなくなり、焦点さえも合わなくなっていきました。
検査をしても原因不明
そんなヴァンタくんをhibinecoさんは毎日のように病院へ連れて行き、様々な検査をします。エコーや再びの血液検査、そしてウイルス検査を行いました。薬を変えてみても効果なし。食欲は戻りません。
お尻から何かが!?
ヴァンタくんのお尻から出ているモノ
ヴァンタくんの不調の原因が分からないまま1ヶ月半が経とうとしていた時、それは突然訪れました。お尻から何かがペロッと出ているのです。hibinecoさんが確認すると、なんと金具付きのビニール糸でした。どうやら釣り糸と釣り針のよう。
レントゲンで発覚!
お尻から出ている糸を切り、動物病院へ持参しました。レントゲンを撮ると金具がまだ体内に残っています。異物が胃の中にあったので、気持ちが悪くてご飯が食べられなかったのです。
誤飲で失われる命
ヴァンタくんの血縁猫の話
実はヴァンタくんと血縁関係があった猫は、同じ誤飲で命を落としています。ヴァンタくんのように海辺で暮らしていれば、釣り針がついたままの魚を丸ごと食べてしまうことがあるのです。
また獲物と勘違いして飲み込んでしまうことも。時に猫の命を奪うほどに危険なのが誤飲なのです。軽い気持ちでしたゴミのポイ捨てが、大変な被害を与える可能性があるのです。
幸運だったヴァンタくん
釣り糸を誤飲してしまっていたヴァンタくんですが、釣り針が体内に刺さらなくて幸いでした。その後残っていた金具も出て来て食欲が復活!ガツガツと食べ始めたヴァンタくんです。
まとめ
異物が体内から出て食欲を取り戻したヴァンタくんは、もうガリガリではありません。まるで海辺での寒かった思いを埋めるかのように今ではストーブの前を離れない、焼きカツオ好きなシェルターの一員です。
ヴァンタくんがhibinecoさんの献身で元気を取り戻して行く様子、ぜひチェックしてみてください!
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
掲載者名:hibineco/保護猫シェルター
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