保護猫を迎えた経緯と理由
センターに保護されたその猫は、足を怪我して路上の端で動かなくなっていたそうです。
食欲が細く、なかなか体重が増えませんでしたが、半年くらいでなんとか足の怪我は良くなりました。でも老齢で目が見えないと言うハンデは大きかったようで、里親は見つかりませんでした。
それでボランティア団体が引き取り、看取りの目的で我が家で預かりました。
保護猫を迎えて気をつけた事
両目が全く見えていないため、どのように行動するか読めないだけでなくフリーにしてケガをしてもいけないので平らなケージを用意しました。
収容されていた時から、上手に猫トイレを使えなかったとの事でしたので、排泄に関しては特に気をつけていました。
保護猫を迎えて良かった事
わが家に来て1週間くらいは、ケージの中で大人しくしていました。時々出入り口を開けても自分からは出てこようとはしませんでした。
トイレにも近づきはしますが、何故か入らずにその近くで排泄していました。
そんな日々が少し続きましたが、気がついたらトイレで排泄できていました。
目が見えないから使えなかったのではなく、何かが気に入らなかったみたいです。その理由は分かりません。
それから昼間ケージの出入り口を開けていると自分から出てきて、部屋のあちこちをゆっくりと歩き始めました。その姿を見た時はとても嬉しかったです。
保護猫の様子
ひと月も経つとわが家の雰囲気に慣れたので、夜以外はずっと部屋でフリーにしていました。
最も気になっていたトイレですが、8割はキチンとトイレの中で排泄できるようになりました。
食欲は少し細いですが、それなりに食べてはいました。更に時々は先住犬の近くでいつの間にか寝ている時もありました。
落ち着いた日々が続いていましたが、ある日お腹の辺りが少しふっくらしている事に気づきました。すぐに病院に行き診てもらうと腹水が溜まっていたのです。
詳しい検査をする前にまずは溜まっている腹水を注射器で抜いてもらいました。数回処置をしたのですが、それから呆気なく亡くなってしまいました。預かった時の血液検査は問題なかったので、家族皆ショックでした。
まとめ
家庭猫や預かりの猫でも亡くなってしまうと、もっとこうしていればとか、まだできることがあったのではなど、色々思います。
これまで犬も猫も看取ってきましたが、後悔する事はあっても、最期のときに家族で看取る事ができたことは良かったと思います。