住宅街でうずくまっていた子猫
ある日住宅街の道路端で蹲り、じっとして動かない子猫が保護センターに収容されました。数日前から同じ場所にいたそうです。
子猫はすぐに動物病院で検査を受けました。怪我はなく少し痩せていましたが、健康にはさほど問題はないようでした。ただその子猫の両目は閉じたままで開いていません。
怪我や他の動物から攻撃されたからではなく、生まれつき目が見えていませんでした。少しだけまぶたを開ける事はできますが、全く見えていないとの事でした。
ご飯を食べたり、排泄などの日常生活にさほど問題はありませんでしたが、とは言えそれなりに手はかかります。そのため保護センターからボランティア団体が引き取り暫く預かっていましたが、わが家の猫として迎えたのです。
盲目の子猫を迎え入れる準備
まずは目が見えないので、猫部屋の中を広くしました。物があるとぶつかったりして危ないからです。
上手にトイレまで辿り着けるか分からなかったので、猫用トイレは2個用意しました。
また部屋の作りに慣れるまでは、フリーにはせずに平らなケージを2個繋げて、その中で過ごさせました。
先住猫のにおいに怯えて威嚇
名前はココと付けました。わが家の雰囲気には意外とすぐに慣れてくれましたが、同じ年齢位の先住猫には、顔が合うだけでシャーっと威嚇していました。先住猫は遊びたがっていたのですが暫くは仲良くなれませんでした。
やはり目が見えないのでにおいで判断していたみたいです。怖くて威嚇していたのだと思います。
でも毎日短時間ですが、同じ部屋で一緒にしていたおかげで、少しずつ距離が縮まりました。
2匹で追いかけっこをしている姿を見た時には嬉しかったです。
保護猫の今の様子
ココがわが家の猫になってから2年近く経ちますが、目が見えていないとは思えないほど日常生活に支障はなく何も困った事はありません。
先住猫とは付かず離れずで一緒に遊んだり、寒い時は同じ猫ベッドで寝たりしています。高い所にもこちらの手を借りずにピョンと上り下りができるようになりました。
まとめ
両目が見えない子猫を預かったり、その猫をわが家で引き取る事には少し不安はありました。生活していくのに介助が必要かと思っていましたので、手がかかるかと思っていたのです。でもそんな心配は全くいりませんでした。障害がある猫でも上手に暮していけると思います。