命のリレー。パパ猫からバトンを貰った「こしゃむ」

命のリレー。パパ猫からバトンを貰った「こしゃむ」

命は、たとえネコであろうと人間とおなじ。ペットは家族の一員。言葉は通じなくても、相手に対する信頼というのは芽生えます。そして、奇跡とは本当に起こるものなのだと、保護猫たちに教えられました。

パパ猫が残したもの、ママ猫が託したかったこと

こしゃむと外猫

我が家には外猫の保護猫が常に何匹かいます。現在はやっと経済的にも追いつき、全員きちんと去勢手術済みですが、まだ手術が追い付いていないころ、外猫の中で唯一の雄猫がいました。

凛々しいシャムネコで、ブルーの瞳がとても素敵な猫でしたが、ある頃から彼は病気になってしまい、だんだんと痩せてしまっていました。そして彼の命が尽きてしまった日、私たち家族がびっくりする出来事が起こりました。

なんと、一匹の雌の保護猫が小さな小さなシャムネコを連れ、我が家の庭に現れたのです。私たちはびっくり!

母猫は「死んだシャムの子供です、どうぞよろしく」と言わんばかりにニャーと鳴き、私たちに何の恐れもなくその子猫を手渡しました。

「きっと死んだパパ猫の生まれ変わりなんだね、私たちが悲しんでいたから連れてきてくれたんだね」と母猫に言いました。何だか心が通じた瞬間でした。
今その子猫は、”こしゃむ”と名付けられ、我が家の家猫として暮らしています。

こしゃむ

パパ猫にそっくりなシャムネコ

母猫が子猫を連れて私たちの前に現れた時、とても信頼されていると感じ、もう、わが家で飼わざるを得ないと思いました。

そして、容姿もパパ猫そっくりで、ブルーの瞳が美しい猫でした。性格も優しく、のほほんとしているところも父親ゆずりです。

一目見た瞬間、「シャム君が帰ってきた!」と皆で叫びました。そんなことってある?と色んな人に話しましたが、この子はパパ猫の生まれ変わりであり、すべてご縁だと思います。

こしゃむと家猫のねむ

まとめ

私はこの経験で、命をつなぐこと、命の尊さについてあらためて考えさせられました。

悲惨な事件が多く起きているこのご時世、母猫の態度から子への深い愛情を感じました。まさか猫に教わるなんて思ってもいませんでしたが、パパ猫の残した新しい命を家族として迎え、今ではいちばん私たちの心を癒してくれる存在です。

保護猫のお世話は大変です。しかし時にはそれ以上に恩返しをしてくれます。責任を持ち、命尽きるまで家族として一緒に過ごしましょう。

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