片目が飛び出した子猫を緊急保護。捨て猫?多頭飼育崩壊?

片目が飛び出した子猫を緊急保護。捨て猫?多頭飼育崩壊?

公園のベンチの下から助け出された子猫は、片目が飛び出すほどのひどい炎症を起こしていました。ひどい目にあっても、人を信じる健気な子猫。治療も頑張って、幸せを探します。

片目が飛び出した子猫

公園で緊急保護

2020年6月はじめ。公園で犬の散歩をしていた人が、ベンチの下にうずくまる猫を見つけました。

通報を受けたNPOくすのきは、現場へ直行!

ベンチの下から出て来たのは、まだ小さな子猫、しかも片目が飛び出るほどの、ひどい炎症を起こしていました。

公園でキャリーを置くと、子猫はすぐに自分から入ってくれました。それは迎えを待っていたかのよう。

シェルターに移動してからも、すんなりケージに移り、ゴロゴロとご機嫌さん。まるで自分の家に帰ったかのように、嬉しそうにする姿が健気でたまりません。

飼い猫遺棄の疑い

子猫は、茶トラには珍しい女の子でした。推定4ヵ月前後です。長毛でもっふり見えるものの、体は痩せていました。

初対面の人間にもスリスリ甘える様子から、飼い猫だったと思われますが、迷い猫の届けは出されていません。悲しいことですが、遺棄されたのかも…。ペットの遺棄は犯罪です。

目の炎症についても、飼い主が適切な医療行為を受けさせないなら、やはり犯罪行為になります。

治療を開始した子猫は、シャンプーされて尻尾までふわふわになりました。

シャンプーを流したお湯がグレーになったのは、放浪した汚れ?お耳の中まで真っ黒でした。まさか元のお家で、そんな状態でいたとは…思いたくないですね。

新しい生活、治療

さあ、数日の治療とケアで、見違えるほどキレイになった子猫をごらんください!

治療を始めて、翌日には眼圧が半分まで下がりました。ごはんを食べて体力も回復。

飛び出ていた炎症部分のカサブタはとれて、本来の目が見えてきました。保護直後から投薬したお薬も効いています。

たった数日の治療で、ここまでキレイになるのです。元の飼い主が、はじめから治療してくれていればと思うと、本当に残念…。

子猫は病院も治療も嫌がらず、人を信じて、大好き!と伝えて来ます。

こんな懐こい子を助けもせず、捨てるなんて、どうしてできるのでしょう。

神殿の女王様

子猫は「クィーン」という名前をもらいました。くすのきの猫ハウス「テンプルキャット(神殿)」の女王です。

炎症を起こした側の目は、もう元通りにはなりませんが、生活に支障はありません。何よりクィーンは生きる力に溢れています。

ねこハウスにも慣れ、じゃれて遊ぶまでになりました!

里親さん探しを始めようとしたクィーンでしたが、今度は皮膚の病気になってしまいました。先入観はいけないと思いつつも、元のお家の環境に不信が募ります…。背中から下を丸刈りにされたサマーカットのクィーンはこちら。暑い時期でよかったですねー

いつかクィーンの里親さんが、ご家族でこの写真を笑う日が来るでしょうか。

サマーカットから約1ヵ月、治療を頑張ったクィーンは毛も生えて来て、猫ハウス再デビューとなりました。片目の炎症も経過は良好です。

なんて可愛いアクビ!猫好きさんを骨抜きにする、女王様の甘噛み!ケリケリ!もう「噛んで〜」「蹴って〜」って言いたくなっちゃいます(笑)

可愛くて、健気なクィーン。人を信じて警戒することのないクィーンを、大切に守って愛してくれるお家を見つけようね。

風邪で重篤な子猫を緊急保護

熱海市多賀、長浜で多頭飼育?

クィーンの保護から3週間ほどたった6月末。クィーンを保護した公園のすぐ近くで、今度は風邪で衰弱した子猫を保護しました。推定3ヵ月ほどの子猫です。

ひどい風邪と汚れで衰弱、茶トラで長毛の見た目は、クィーンとよく似ています。

汚れてヨレヨレですが、シャンプーすればふっくらと、クィーンに似た美丈夫さんになるでしょう。もしかしたら、クィーンの親族なのかも。そうなると、この近くでの多頭飼育が考えられます。

クィーンを治療もせず遺棄し、この子を風邪でボロボロにして放り出した家がもしあるならば、見過ごすことはできません。

NPOくすのきでは、情報を募集することにしました。場所は熱海市多賀、長浜付近。この地域で多頭飼育している方をご存知でしたら、NPOくすのきへご連絡をお願いします。

※こちらの記事は情報掲載元の団体より許可を得て掲載しております。
 団体名:NPOくすのき

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