「劣悪」どころじゃない酷さ…子猫工場から救出された118匹のラグドール

「劣悪」どころじゃない酷さ…子猫工場から救出された118匹のラグドール

今年5月、南オーストラリアで悪質なラグドールのブリーダーが摘発されました。その環境は絶句するほど劣悪でした。そのレスキューの様子とその後の猫たちのお話をご紹介します。

有罪判決を受けた超悪質ブリーダー

118匹のラグドールを押収

RSPCA南オーストラリアのインスペクターが、アデレード北部にあるラグドールの「子猫製造工場」を訪れたのは今年5月27日。その環境は劣悪と言う言葉だけでは言い表せないくらいにひどいものでした。

床は掃除されずに至る所に汚れがこびりついています。

猫のトイレも放置されたままで、無いも同然、至る所で排泄している様子です。

押収されたラグドールはなんと118匹にも及び、ゴミに埋もれた3匹の失われた小さな命も発見されました。母猫たちは十分な世話もされず、次から次へと子猫を”製造”するためだけに、この酷い環境に置かれていたのです。

保護された猫たちのその後

118匹のほとんどに里親さんが決まったものの、50匹はいまだ獣医さんによる治療や一時預かりのお家でのケアを必要としています。そして、行動に問題がある猫に関してはRSPCAでケアを受けています。

ブリーダーに下った判決

66歳のブリーダーの女性には、9件の動物虐待の罪、1件の南オーストラリアにおける、ペット・ブリーダー規則に反した罪で、懲役6ヶ月執行猶予2年の判決が下りました。そして3匹の猫は手元に置くことを許可されたものの、それ以上の動物を飼うことを禁止され、RSPCAの監視下に置かれることになりました。

最後に

今回の件で、RSPCAが警鐘を鳴らすのは、オンラインで販売している動物の写真はどれも素晴らしく綺麗なものばかりですが、今回のケースのように背景に酷い状況が隠されている場合もあると言うことです。ブリーダーから動物を買う場合、まずは繁殖の現場を訪れて、その親に会うことを推奨しています。

ブリーダーさんの大多数は動物の飼育のプロであり、きちんとした環境で繁殖を行われていると思います。しかし残念なことに、どこの国にも悪質ブリーダーの摘発のケースがあります。動物を購入しようとする場合は、その背景にも注意する必要がありそうです。

救出の様子をぜひ動画でご覧ください。

ご注意:場面によっては、観ていて辛すぎると感じる方がおられるかもしれませんので、ご承知おきの上ご視聴ください。

※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
 掲載YouTubeチャンネル:RSPCA South Australia

RSPCA South Australia

▼ 公式サイトはこちら
https://www.rspcasa.org.au/

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