毒による地域猫の虐待事件
不審な青い粉が入った餌入れが発見される
6月18日から26日にかけてTNR活動(トラップ・ニューター・リターン)によって地域猫として暮らす猫たちの、変死や虐待が疑われる事案が沖縄県内で続発していることが報告されています。
自宅敷地内に毒物混入のミルク
6月18日、保護活動を行っている「のらネコ たすけ隊」田代さんのもとに、以前から野良猫のお世話をしてくれていた方から連絡が入りました。自宅前に、猫が横たわっているのが発見されたというのです。
すでに猫は息を引き取っており、自宅敷地内には発泡スチロールの容器に不審な青い粉が混入したミルクが置かれていたそうです。
『毒物を盛られたのではないか』
不審な青い粉が入った容器は風で飛ばされないよう置き石もされており、人間が与える食べ物に強い警戒心を示すことがない地域猫を狙った行為だと考えられています。
人間の悪意によって奪われたのは、数週間前に最後の出産を遂げたあと避妊手術を受け、我が子と共に地域猫としての暮らしを始めたばかりの母猫の命でした。未だ犯人は見つかっていないとのことです。
母猫から離れない3匹の子猫
亡くなった母猫は3匹の子猫を出産していました。動かなくなった母猫の側を離れない子猫たち。
人間のあまりに身勝手な行動によって母親を奪われてしまったこの子たちを、危険な場所へ置いておくわけにはいかないと田代さんはTNRではなく保護されました。
『せめて安全で幸せな明るい未来を』と里親探しを行われたところ、2匹は無事里親さんが決まり、1匹は以前より一家のお世話をされていた方が飼うことになったとのことです。安全なお家が見つかって本当に良かったです。
そして『のらネコ たすけ隊』は、今回の事件が起きた場所で暮らす他の地域猫を保護するための初期医療費等が早急に必要となったこともあり、無理のない範囲での支援も募られています。
未だ続く虐待行為
母猫の命が奪われてから数日後、再び同じ地域で残飯に青い粉が混じったものが置かれていたことが発覚。幸いにもすぐにボランティアさんが発見、撤去したため猫への被害は未然に防げたとのことでした。
しかしその翌々日には、該当地域で嘔吐を繰り返す別の猫が発見されました。夜8時から朝10時まで、うずくまって鳴いていたそうです。
田代さんがすぐに動物病院へ搬送したところ、血液検査の結果、薬物による影響は見られませんでした。ほっと一安心ですが、獣医さんによると通常の炎症では何度も吐くことはないそうで、毒物を摂取した可能性は否定できないそうです。
この猫は嘔吐以外にも腕にかなり重症の咬まれ傷があったため、そのまま保護され現在田代さんのお宅で療養中です。
ボランティアさん、近隣住民の協力により相次ぐ凶悪な行為から猫たちを守るために付近には防犯カメラが設置されるなど、事件解決へ向けて日々必死に活動されています。
自分と同じ人間はしたことだとは思えない…思いたくないような事件が起こってしまいました。罪のない命を奪ったうえに、必死で猫を守ろうとしている人々の存在を知りながらそれでもまだ毒牙を振るう。とても許されることではありません。
どうかこのような心無い行為によって猫たちが傷つけられることが二度とないよう、事件の早期解決を心から願います。
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
掲載者名:のらネコ たすけ隊
のらネコ たすけ隊
▼▼ 公式Instagramはこちら ▼▼
のらネコたすけ隊
▼▼ 公式Facebookはこちら ▼▼
のらネコ たすけ隊
▼▼ 里親募集中の猫さんはこちらからチェック! ▼▼
https://www.pet-home.jp/member/user771018/post/