骨折していた猫を保護。人の温もりを知りルームメイトと励ましあう姿に涙

骨折していた猫を保護。人の温もりを知りルームメイトと励ましあう姿に涙

骨折していた野良猫を保護。猫ヘモプラズマに感染していたシャーシャー猫「チョビ」が、シェルターで人の温もりを知り、猫の友達が出来るまでのお話です。

左足を怪我した猫を保護

満杯のシェルターの空き待ち

お盆近くの8月、左足を怪我している猫を見つけました。見つけたのは保護猫団体のゴエママさん。

けれど見つけてすぐには保護することができませんでした。その時、掛かりきりになっている猫がいたからです。

それだけでなく他の野良猫をたくさん保護しているため、定員数が満杯だったこともあります。

それでも怪我をしている猫を放っておける訳はなく、家の近くでご飯を食べてもらいながら待ってもらうことにしました。

そしてようやく空きが出て、捕獲器で保護したのです。

退院へ

保護して病院へ連れて行くと左前足は骨折しており、猫ヘモプラズマ感染症(※)による貧血とエイズキャリアだということがわかりました。そこで1ヵ月近く入院となったのです。

その時まで名前は付いてなかったのですが、退院する頃には獣医の先生から〝チョビ〟と命名されていました。

※猫ヘモプラズマ感染症とは:病原体の猫赤血球への寄生により赤血球の破壊が引き起こされ、溶血性貧血が発生する疾患。その感染経路は、ダニによる吸血、猫同士の喧嘩による咬傷、および母子感染が考えられていますが、未だ明らかにはなっていません。

保護猫団体のシェルター「ねこのおうち」へ

約1ヵ月後の9月にやっと退院したチョビは、保護猫団体のシェルター「ねこのおうち」に住むことになりました。

しかし1週間経っても人に慣れません。ご飯をきちんと食べているのか覗いているだけでもご飯を食べようとせずに唸ってしまうほど。

人の温もりを知らない子なので無理もありません。それでもゴエママさんはチョビに愛情を注ぎました。

初めて触らせてくれた!

「ねこのおうち」に来て約2週間。これまでウー、シャーと威嚇していたチョビでしたが、ゴエママさんの温かさに気付き始めたようす。

ついに頭を撫でさせてくれました!

左前足はというと、時間が経過していたのでそのまま固まってしまいました。それでも歩くのに支障はないようです。

ただ、まだ感染症による貧血は治っておらず、油断出来ない状態です。

「人を信じよう」努力してくれるチョビ

シェルターに来て約1月。チョビは寝転がって頭を触らせてくれるようになっていました。

時々怖くてシャーと言ってしまうこともありますが、ずいぶんとゴエママさんに慣れてきたようです。

ご飯を食べている時に眺めていると、シャーと威嚇したりご飯を食べない状態がありましたが、ご飯を食べている時に頭を撫でても平気に!

ルームメイトと仲良しに

さらに1月後。チョビは新たに保護された白龍(白猫)と仲良しになっていました。

白龍も野良猫で、ゴエママさんに保護されて「ねこのおうち」の住人になった子です。お互い感じるものがあったのか、励ましあって過ごしています。

保護から8ヵ月。こんなに甘えん坊に!

野良猫として過ごしていたチョビは保護されてもなかなか人に慣れませんでした。

ですがゴエママさんの献身的なお世話と愛情で、保護から約8ヵ月後には見てください!こんなに甘えん坊に!

「ねこのおうち」の新入り白龍と仲良くなったチョビは、人の温もりと猫の温もり、二重の温かさを手に入れたのです。

野良猫の生活は過酷なものです。そんな過酷な経験をしたチョビが今は温かな場所を手に入れ、安心していることでしょう。

チョビが白龍とともに幸せな日々を送れていることが、何よりも尊いものだと思いました。

※こちらの記事は情報掲載元の団体より許可を得て掲載しております。
 団体名:一般社団法人 ねこのおうち

一般社団法人 ねこのおうち

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