発見も回復も、すべてが奇跡的
冷たい雨の日にうずくまっていた子猫
冷たい雨の中、黒い子猫が道の片隅でうずくまっていました。仕事帰りの保護猫団体のゴエママさんがその子猫を発見します。ずぶ濡れで危険な状態だと判断されたゴエママさんは子猫を懐に入れて連れ帰りました。
子猫の体温を測ると34度という低体温。
人間でも低い体温ですが、猫の平均体温は38~39度です。明らかな低体温に陥っているため、ドライヤーで温め、ミルクとガムシロップを混ぜたものを飲ませました。
子猫は長い間母乳を飲んでいなかったり、身体が冷えてしまうと低血糖になって亡くなってしまうケースが多いそうです。なのでミルクだけを飲ませるのではなく、糖分と一緒に飲ませることによって命を救える可能性がぐっと上がるのです。
奇跡的に回復!
保護されたばかりの子猫は舌が紫色になっており、ミルクを飲み込む力が無いほど弱っていました。
それでもゴエママさんは諦めずに献身的な看護をしました。
シリンジでミルクを少しずつ飲ませるところから始め、翌朝には哺乳瓶から飲めるように。さらにその夜には離乳食を食べられるまでに回復したのです!
保護した時は低体温で舌は紫色になりミルクを飲み込む力もなく…1時間おきにミルクを少しずつシリンジで与えひたすら保温して朝を迎えた。今朝は哺乳瓶からミルクを飲み今夜は離乳食も食べた。小さな体で動けなくなるほど雨に打たれてた姿を何人の人が素通りしたの?220gの命は儚く、でも尊いよ。 pic.twitter.com/Ch3vhnZz5x
— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) September 22, 2018
この日には病院へ連れて行き、風邪薬の処方とノミやダニ、フィラリア、回虫などの予防・駆虫をしてもらいました。
保護の翌々日には動き回れるまでに
看病とお薬の甲斐あって、保護の翌々日からは1日3回のミルク+離乳食で過ごせるように。
子猫は奇跡的に命を取り留めただけでなく、動き回れるほど回復していたのです。
きっと衰弱している子猫に対するゴエママさんの迅速で適切な対応と献身的な看護、そして子猫自身の生命力の強さ、全てがそろったから成しえたことなのでしょう。
保護した時は正直ダメかと思ってた。こんな小さな体で瀕死の状態だったのに次の日には離乳食を食べ、また次の日には元気に動き回ってる。子猫は可愛い…でも私は出会いたくない。だから産ませない努力をしてます。臨月の猫を捕まえて堕胎させ心が冷たいと言われても…龍馬にも兄弟が居たはずだよね? pic.twitter.com/uv7F2dWT9o
— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) September 25, 2018
先輩猫に母猫のような愛情をもらう笑子
保護されて6日後、子猫は「笑子」と名づけられました。
元気になった笑子は、ゴエママさんが14年前に保護したお婆さん猫の三毛に可愛がられていました。
人間には出来ない母猫の愛情を注いでくれている三毛ですが、実は出産経験のない猫。母性愛の強い猫なのでしょうね。笑子は喜んでいるようです。
舐めて温めてもらって…人間には出来ない事をしてくれてありがとう。お婆さん三毛は私が14年前に臍の緒がついた状態で保護した子で一度も出産経験はないけど母性愛が強いんです。猫たちに教わる事がいっぱいありますね…優しさ、強さ、命の尊さ。黒チビは龍馬から笑子になりました^^; pic.twitter.com/bINTT3SRnt
— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) September 28, 2018
保護猫団体のシェルター「ねこのおうち」に入居へ
保護から約1ヵ月後。元気になり、たくさんの愛情を注いでもらった笑子は里親さん募集のため保護猫団体の施設「ねこのおうち」に入りました。
そこは笑子と同じように保護され、人を好きになった猫達が里親さんになってくださる方を待つ所です。
娘に預かってもらってた笑子は今日からねこのおうちに入居です。明日は2度目のワクチン接種をしてもうすぐ募集開始できる。福島から来た子猫たちも一緒に?みんな元気に育ってくれてありがとう…笑子を預かってくれた身重の娘にも感謝してます。良いご縁が待ってるといいな。愛しい子たち… pic.twitter.com/jCGzl4odLP
— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) October 29, 2018
最後に
冷たい雨の中、弱りきっていた笑子は運良くゴエママさんの手により保護されました。生きるか死ぬかの瀬戸際でしたが笑子は奇跡的に命を取り留めます。それからはどんどん元気を取り戻し、お婆さん猫と人から愛情や温もりをもらい里親さん募集できるまでになりました。
娘の家にホームステイ中の笑子、消えそうだった命の炎が大火となり人間に笑を与えてくれてます。娘よありがとう…母は病気の子に少し時間をもらうね。 pic.twitter.com/wlmu7TF7us
— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) October 13, 2018
ゴエママさんに保護される前はどのような生活を送っていたのか分からない笑子ですが、壮絶な生活を送っていたことと思います。行き倒れていたくらいなのですから。そんな笑子だからこそ、これからもっと幸せな生活を送ってほしいと願うばかりです。
笑子を保護するのがあと1時間、いや数分遅かったらもうこの小さな命は消えていただろう。生きててくれてありがとう…幸せにならなきゃね。 pic.twitter.com/SJG6cB1AcW
— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) October 7, 2018
そして最後にとても嬉しいお知らせが。笑子は保護の約半年後にご縁がつながり、現在は素敵な永遠のお家で「マルク」という名前をもらって幸せに過ごしているそうです!
※こちらの記事は情報掲載元の団体より許可を得て掲載しております。
団体名:一般社団法人 ねこのおうち
一般社団法人 ねこのおうち
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