FIPの「疑い」だけで殺処分なんて…
保健所で少しずつ痩せていった野良猫
地域の保健所に1匹の成猫が保護されました。怪我はしていなかったようですが、暫くご飯を食べていなかったのか、少し元気がなかったそうです。
保健所での健康診断では問題なく、保護施設に移動されました。すると少しずつ食欲が落ち、次第に痩せていきました。詳しい原因が分からず暫くはそのままだったのですが、なかなか改善しないので詳しい検査をしたそうです。そうしたらFIPの疑いがありました。
確定ではないのですが、そのままでは殺処分の対象になってしまいます。予算の関係で保護施設では確定診断まではなかなか受けられません。疑いだけで殺処分の対象になるのは、かわいそうです。
そこで、確定診断を受けるためにボランティア団体が引き取り、その後のケアも含めて我が家で預かりました。
確定診断までは隔離
我が家にはすでに2匹の猫がいましたので、まずは隔離が必要です。
特別なことはないのですが、確定診断が出るまでは食器や水入れなど直接猫が触る物はその度消毒をしました。
見た目は普通なので、それほど気にはなりませんでした。ただ、やはりなかなか食欲が上がらかったので、1種類のフードだけでなく、食べられそうなものをいろいろ与えました。
それでも今日喜んで食べたフードを翌日は食べなかったりと、なかなか好き嫌いが激しかったので、大変でした。
FIPじゃなかった!
我が家で預かって2週間後くらいに、確定診断の結果が出ました。
結果はFIPではありませんでした。
それを確認した時はホッとしました。あのまま保護施設にいたらと思うとゾッとします。なかなか食欲が上がらかったはっきりとした原因は分かりませんが、成猫とは言えかなり怖がりで、それまでの環境から一変したので、ストレスもあったのでしょう。
とにかく病気ではなっかたので、安心しました。
隔離終了で先住猫と仲良しに
隔離が必要なくなったので、別の預かり猫と一緒の部屋で過ごすことができるようになりました。
2匹とも年齢差はありますが、お互いにすぐ仲良くなって、時々はじゃれ合ったりもしています。興奮して多少荒くなることもありますが、毎日仲良く過ごしています。
ただ、食欲には多少ムラがあり、いつも完食とはいきません。
まとめ
今までいろいろな猫を預かってきましたが、病気の確定診断待ちの猫は初めてでした。多少不安はあったのですが、結果的には全く問題なく良かったです。
いろいろな理由で保護施設には犬や猫が収容されていますが、その中から1匹でも救えたことは良かったと思います。