公園で助けを求めていた子猫
ジョギングをしていると、どこからか子猫の声がする…。
画像はイメージです
9月のまだまだ暑い時期。朝のジョギングが日課の私は、歩いてジョギングコースに向かっていました。9月の沖縄は、日差しはまだ強く、朝の早い時間でさえも少し歩くと汗ばむ暑さです。
公園内を歩いてコースへ向かっていると、どこからか子猫の鳴き声がしました。その声はまるで助けを求めるような、自分の居場所を一生懸命知らせているような、そんな鳴き声だったのを覚えています。
排水溝に落ちていた子猫
画像はイメージです
子供の頃から猫が大好きだった私は、子猫の鳴き声を無視する事が出来ず探し始めました。
鳴き声をたどっていくと、生後1ヵ月ぐらいの小さな子猫が排水溝に落ちているのを見つけました。目がまんまるで、とても愛くるしい顔の子猫。
すぐに排水溝から出して、近くに親猫の姿を探すも見当たりません。子猫は不安なのかずっと鳴き続けていました。
いったん置いて立ち去るも…
画像はイメージです
当時の私は、以前飼っていた愛猫の死がまだ乗り越えられずにいました。猫が欲しいと思う気持ちもありましたが、別れがすごく怖く、また悲しい思いをするのが嫌で次の子を受け入れることが出来ませんでした。
なので子猫を救出した時は、この子を家族として受け入れようという考えはまったく無く、親猫がきっと探しにくるだろう…と自分に言い聞かせ茂みに子猫を置き、ジョギングを再開したのです。
でもジョギング中も子猫の事で頭がいっぱい。
親猫は来ただろうか…。事故にでもあっていたらどうしよう…。海に落ちてしまったらどうしよう…。
心配すぎて悪い事ばかりを想像してしまっていました。それと同時に「もし保護したらまた悲しい別れがやってくる、あんな悲しい思いはもう嫌だ」と自分の中で気持ちがすごく格闘していたのは今でも覚えています。
「私」を待っていた子猫
画像はイメージです
ジョギングを終え、家へ帰る前に子猫の様子を見に行くことにしました。
親猫が連れて行っている事を願いつつ子猫を置いた茂みの方へ行くと、子猫はまだそこにいました。1人で不安だったのでしょうか。子猫は私を見つけるなり駆け寄り、私の顔を見上げながら一生懸命鳴いていました。
懸命に生きようとしているその子猫の姿を見た瞬間、私の中の不安な気持ちは無くなりこの子をお家に連れて帰ろうと決心しました。
これがうちの長男「ぷー」との出会いです。
大変だったのは金銭面
ぷーが我が家の家族になって大変だったことは、やはり金銭面。
保護当日にすぐ獣医に連れて行き病気の検査をしました。ノミやシラミもいたので駆除の薬をもらい、通院。そして飼い主の責任でもある去勢手術。
覚悟はしていたけれど、保護以前はかかる事のなかった費用なだけに工面するのが結構大変でした。
家族の幸せの元になったぷー
でもぷーは、そんな事はお構いなし。遊びたい時に遊んで寝たい時に寝る。追いかけてきて構って欲しいのかと思えば、1人遊びをしたり…その姿が可愛くて愛おしくて、この子の為なら頑張ろうと思えました。
ぷーが家族になってからは家族全員が早く帰宅するようになり、以前にも増して笑顔、笑い声が多くなりました。
ぷーのおかげでこんなに家族・家庭内の雰囲気が変わるなんて思ってもみませんでした。幸せです。
さいごに
現在わが家にはぷーを筆頭に3匹の猫がいます。ぷーは長男のくせに甘えん坊で、ねぼすけ。とてもマイペースで、食事の時間になっても他の2匹とは時間差でご飯を食べにきます。
次男のぺーと猫レスリングをするのが大好きで、ぺーにちょっかい出して遊んでいます。
長男ぷー、次男ぺー、末っ子ぽー
我が家の人気者で、可愛い、愛おしい家族の一員です。