猫一家、ばらばらになる
通報・発見
子猫の保護依頼で保護団体HOPE FOR PAWS が現場に来てみると、車の往来が激しい道路に面した一角で、植込みの隙間にじっとしている子猫を発見しました。
子猫の気を引こうと、ツナ缶の汁をビニール袋の上にたらして、いったん離れます。
戻ってみると子猫が汁をなめ始めたので、そっと植込み越しに腕を伸ばして、下を向いている子猫の首すじをつかみ持ち上げます。
子猫は突然のことに驚いているのか、抵抗もしません。
「あれ?にゃに?」
本当に、全く抵抗しない大人しい男の子です。その場で「ヘッジホッグ」と名付けました。
あまりにも簡単な保護活動。これで終わりではない予感がして、この場所に食べ物を置いて行き、保護依頼をしてくれた人に、引き続き監視をお願いしました。
誰かが食べて行くようなら、他にも保護すべき猫がいるということです。
ケア
病院でヘッジホッグを洗いました。
されるがままで、一丁上がり!
猫の家族を発見・接近
そして2日後。案の定、連絡がありました。母猫と子猫2匹がいるとのことです。再び出動します。
ヘッジホッグを見つけた場所から90mほどの所でした。何らかの理由で、ヘッジホッグだけ家族と少し離れてしまったようです。
だまし絵のようですが、植込みの中から子猫が1匹、こちらの様子をうかがっています。
実はその後ろにもう1匹隠れているのですが、それこそ、静止画では全くわかりません。動画で一瞬、耳が動くのが確認できますよ。
ここもやはり、ひっきりなしに車が往来する道路に面した茂みで、騒音もなかなかのものです。猫が飛び出さないよう、気をつけて!
どうやら遊び盛りの子猫たちは、怖がるよりも、遊びたい様子。
ひもを垂らしてしんぼう強く誘ってみると、来た、来た!
ひもに気を取られる子猫の胴体にワイヤリードをひっかけました!抵抗し、鳴き声をあげる子猫をなだめて、手でつかもうとしたその時…
植込みがガサガサッと鳴り、母猫が飛び出して威嚇してきたのです!危険ですよ、猫の本気の攻撃を素肌に受けたら、肉が裂けますよ。
「ママが来るよ、気を付けて!」と声を飛ばします。
母猫も植込みに潜んでいたとは気づきませんでした。急いで立ち上がって逃げる女性を、母猫は追い立てます。
緊迫~!
それでもリードはしっかり握っていた女性。
横目では母猫の居場所を確認しつつ、鳴く子猫を茂みから引っ張り出して手でつかみあげました。
子猫をケージに入れて、「おとり」にしますが、これだけの騒ぎの後、母猫ともう1匹の子猫はどこかに息を殺して隠れてしまいました。
数時間がんばりましたが、昼間の時間は気温も高く、これ以上捜索を続けるのは無理。
いったんひきあげて、「シュルー」と名付けた子猫だけ、病院に連れて行きました。
ケア
さっそくお風呂です。
こりゃまた、かわいらしい…。お風呂の後はタオルでごしごしされて、おなかをこちょこちょされたりして。
母猫と、もう1匹の子猫は…?
実は、シュルーの世話をしている間に、保護活動に協力してくれた人たちが自ら、母猫と子猫をつかまえてくれて、2匹はそろって病院に到着したのです!
人を追い立てるお母さんの後ろを一生懸命くっついて行った子猫「ポーキュパイン」が来て、きょうだい3匹がやっとそろいました。
向かって右がポーキュパイン。左側に座っているシュルーとよく似た子です。
先に保護されたヘッジホッグが前に出てきてます。子猫たちの遊ぶ姿…癒される~。
気の強い母猫「カピバラ」でしたが、さっそく避妊手術をした後、人に慣れそうな雰囲気があるため、避妊済み地域猫として放すのではなく、子猫たちとともに、里親さんを探すことになりました。
これは見て!
是非、是非、動画を見て、かわいさと緊張感と幸福感で、お腹いっぱいになっちゃってください。
猫の親子って…最高!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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