大怪我を負った猫
レスキュー、即手術。
静岡県熱海市で猫のレスキュー活動をしている「NPOくすのき」。あるとき市内の公園で1匹の猫を保護しました。
体の側面に一直線に深い切り傷。大変な大怪我を負っていて、すぐに病院で縫合手術を受けました。
※twitter掲載の画像に編集部にてぼかし処理をしています
なんとも痛々しい画像です。命は助かったものの、事件か事故か、原因は不明のまま。
怖い思いをして、体にも心にも大きなキズを負った猫。
「キズナ」という名前になりました。シャイな女の子です。
「キズナ」家猫修行中
保護から2ヵ月。キズナちゃんは、ねこハウス内を探検して、おもちゃにスリスリ、じゃれるようになりました。
でもまだまだ、人にも猫にも「シャー!」「フー!」と派手に威嚇し、強力な猫パンチを繰り出す警戒ぶり。こんなに可愛いのに!
野良猫の警戒心は、人間に嫌な目にあわされた度合いに比例すると聞きますから、キズナちゃんのこれまでを思えば、家猫修行に時間がかかるのは仕方ないかもしれません。
この子をあの公園から救い出せたことは、本当によかった。
わたちはキズナ♀
— NPOくすのき(ねこハウスTemple Cat) (@atami_kusunoki) May 19, 2020
わたちは大怪我をして #くすのき に保護されたの?
怖かったから心にもキズ?強めの猫パンチもたまにしちゃうけど?
ねこハウスにもだいぶ慣れたから
初めて探検したの?
私の保護怪我の手当てにもお金がかかったから #クラウドファンディング 残り10日https://t.co/S09GE9Ba2P pic.twitter.com/dZoaW52dVb
動画では、カメラ目線でウニウニしているキズナちゃん。まだ怖くてムリだけど、本当は撫でて欲しいと、大きな瞳が言っている気が…
最近の様子がこちら。少し、ふっくら?顔つきも変わって来ました。
最近のキズナです
— NPOくすのき(ねこハウスTemple Cat) (@atami_kusunoki) May 28, 2020
ちょっとふっくらしました
うっかり舌出し?
さわれそうで触れないんですよね〜
でも〜
爪を出さない猫パンチになりました https://t.co/WkySJ19Gsw pic.twitter.com/r6hTwASyDd
猫パンチに爪が出なくなったようです。
焦らず、ゆっくり傷を癒すといいよ、キズナちゃん。もう怖い目に会うことはない、守られた世界で。
そうしてキズが癒えたら、もう一度だけ、人間を信じて欲しいな。今度こそ幸せになれるよう、小さな命に寄り添わせてね。
危険な公園
突然の「餌やり禁止」
実はキズナちゃんが保護された公園では、保護直前に事件がありました。
公園にご飯をもらいに来る猫たちに対して、「餌やり禁止」のポスターが貼り出されたのです。
この公園は、猫たちに毒餌を撒かれたり、刃物で殺傷されるなど、問題が続出している危険な場所でした。
公園の餌やりさんは、ただご飯を与えていたわけでなく、計画的に猫たちの不妊手術を進めていました。手術は猫たちの半数をやっと超えたところでした。
ここで活動をやめたら、また数が増えてしまい、今までの苦労が水の泡です。
現場との矛盾…もどかしい思い
熱海市の保健所と市役所の環境課は相談に応じてくれ、残りの猫たちの不妊手術にも協力してくれることなっていました。
それが同じ市役所の公園緑地課だけは理解を得られず、事情を説明しても「餌やり禁止」ポスターを撤去してくれません。同じ市の機関なのに、部署によって対応を違えるお役所仕事では、信頼関係を築くのは難しいですね。
望まれる「解決」とは
それでも猫たちは、毎日お腹を空かせてやって来ます。いつもの時間に、律儀にずっと待っています。ご飯がもらえなければ、飢えて他の餌やりさんを探すことになります。そうして、この公園から野良猫がいなくなれば、解決でしょうか?
不妊手術をされないまま別の土地に移った猫たちは、そこでどんどん増え続けます。本当の意味の解決を考えるなら、この「餌やり禁止」ポスターの効果は、実情に合ったものでしょうか?
改善されたポスター
3週間後、NPO「くすのき」の努力の結果、あのポスターは変更されていました!
公園の猫たちの不妊手術も急ピッチで完了。猫たちは妊娠の心配なく、これから自分の身一つで寿命までを生きていきます。近隣の住民で見守る「地域猫」と呼ばれる形ですね。
地域には、猫好きな人もいれば、猫を迷惑に感じる人、無関心の人、皆それぞれです。
野良猫に餌を与えるだけでは、不幸な猫を増やしてしまいます。かと言って、小さな生き物を虐待するような国民性には、なって欲しくありません。
不妊手術をすれば、あとは余生を見守るだけです。そのための労力と費用、近隣の方々への理解、新たな捨て猫をさせない管理などに、行政の力をお頼みしたい。不幸な猫が減るのなら、ボランティアさんは協力を惜しまないことでしょう。
今回、行政がボランティア活動の望む方向を理解し、対応してくれたのは結果的に良い前例となったことと思います。日本中で行政とボランティア、そして一般市民がお互いに理解し合って、みんなで不幸な猫を減らしていけると良いですね。
NPOくすのき
▼▼ 公式ホームページはこちら ▼▼
https://npo-kusunoki.life/
▼▼ 公式ツイッターはこちら ▼▼
https://twitter.com/atami_kusunoki