我が家に保護猫「ちょこ」がやって来た!
私の家に保護猫のちょこがやって来たのは7月25日、まだまだ暑い日のことでした。
父の勤めている会社に、3匹の黒猫の兄弟が入った段ボールが置いてあったそう。この中の1匹が我が家に来ることになったのです。
きっかけは父からの電話
父が会社からの帰宅の際、突然「猫を連れ帰ってもいいか?」と言ってきました。
元々猫が大好きだった私はもちろんOKだったのですが、当時の母は「そんなに猫が好きではなかった」人。この母に許可をもらうため、父は電話をして来たのです。
ですが、母は「1匹ならいいよ」と、私にとっては意外であり、また嬉しい言葉をくれました。
それを聞いた父は、3匹いた中の一番大人しくて小さい子猫を服のポケットに入れて連れてきたのです。
父から「小さい」とは聞いていましたが、まさかこんなに小さいとは!
この時、ちょこちょこ歩いていたため「ちょこ」と名付けました。
大変! ご飯を食べてくれない!
いざ、我が家にやって来たちょこ。緊張しているのかご飯もお水も口にしません。そして小さいにしても痩せていて、背骨が浮き出ている…
どこかに病気でもあるのかと心配になった私は、翌日すぐに動物病院に駆け込みました。
診断は栄養失調からの極度の衰弱状態
父の話では、ちょこの兄弟猫はシャーっと威嚇していたそうですが、ちょこだけは大人しかったとのこと。鳴き声も弱々しかったので病院で診察を受けたところ、以下の診断を受けました。
- かなり衰弱している、食べ物を口にしなければ命がない
- ノミやダニが全くいない、おそらくは家猫が生んだ子
- 衰弱している以外にどこも悪いところがない
- まだ生後1ヵ月になったばかり。性別はたぶん女の子
獣医さんは、これを口にしなければ…と、診察台に乗せられたちょこの前に療法食であるウェットフードを置いてみました。
すると、ちょこは勢いよくそれを食べたのです!
ここから、ちょこが栄養失調状態から回復するまでの間、病院で処方されたその療法食を与えることになりました。
その日の夜はお腹も満足したのか、ちょこは安心して眠ってくれました。
この頃、猫の育て方を全く知らなかった父が手でじゃらしてしまったために、噛み癖が付いてしまい、私の手が傷だらけになる日々が数ヵ月続きました…
ちょこが来てから家族に笑顔が増えた!
元々とても頭の良い子だったようで、トイレも一度教えたらその後失敗は全くなく、大きくなるにつれ愛らしく、そしてお転婆になって行くちょこ。とてもお喋りな子に成長しました。
突然大爆走!
いきなりロケット弾のように家中をものすごいスピードで駆け回ることが増えました。
トイレハイか? と思ったりもしたのですが、どうも違う様子。たびたび急にハイテンションになって家族を驚かせることもありました。
ちょこの悪戯にも家族は笑顔
この頃のブームは障子破りでした。障子に頭から突撃して、大穴をあけてくれるのも毎日のこと…
それでも、家族みんなが笑いながら、後日ポスターなどの厚めの紙で補強していました。
ウィルス検査に行くと聞いたら仰天
ちょこは人間の話す言葉もしっかりと理解していて、ウィルス検査に行くと聞いたらこの顔です。
これ以降、家族の言葉に反応して色々な表情を披露してくれるようにもなりました。
こうしてちょこの可愛らしい仕草や表情、行動に家族は笑顔が増え、本当にこの子が元気に成長してくれてよかった、この子が我が家に来てくれてよかったと実感しているのでした。
もうすぐ生後9ヵ月に!
現在のちょこは大きな病気もなく、すくすくと大きくなり、うちに来た当時350グラムしかなかった体重も3.3キロになりました。
最初は猫がそんなに好きではなかった母もすっかり犬派から猫派になり、とても可愛がってくれています。
やんちゃだった性格は今は落ち着き、とても優しくて甘えん坊な女の子に育ちました。
寝ている人を起こさない、ご飯はお皿に盛り付けて「どうぞ」と差し出すまで待っている、トイレの砂は撒き散らさないなど、頭とお行儀がとても良い子です。
悪戯は今も健在ですが、たびたび私の足や手にスリスリしてくれる姿にはとても癒されています。
まとめ
父の勤める会社から保護したちょこ。もう2匹の兄弟は同じご家庭に引き取られています。
これからもこの子と沢山の嬉しくもあり楽しい時間を大切に、命を大切にしていきたいと思える出会いになりました。
今日も甘えん坊なちょこは私にくっついて眠っています。
1匹でも暖かいおうちで安心して眠れる保護猫が増えるよう祈りながら、ちょこのことを幸せにしていきたいと思います。