猫の里親条件が厳しい理由
現在、猫を飼育している世帯の入手先として、里親制度で猫を迎えたという世帯は全体の約20%です。ペットショップやブリーダーから迎えたという世帯は、全体の約30%でまだまだ里親制度での譲渡よりも多いのが現状です。
ペットショップやブリーダーから迎えた世帯のなかには、里親制度で迎えることを望んでいたが、猫の里親になる為の条件をクリアできず諦めてしまったという方も多くいらっしゃいます。
里親条件が厳しすぎるという声も少なくありません。ただ、このような厳しい条件が里親に付されるのには、悪質な里親詐欺や虐待、遺棄などの理由があるのです。
猫の里親詐欺
猫の里親条件が厳しい背景には、里親詐欺や虐待などの許し難い行為が後を絶たないという現実があります。里親募集されている猫を次々と引き取り、転売や、新たな里親への飼育費要求、引き取り後すぐに保健所へ連れていくという殺処分を目的とした行為など、同じ人間が行ったとは思えないような行為が実際に行われてきたのです。
里親募集で引き取った猫、数十匹を虐待死させた事件がニュースや新聞で大々的に取り上げられたこともあります。この件に関しては、現在でも厳罰を求める署名が続けられています。
この様な悪質な里親詐欺に加え、子供を噛んだ、子供がアレルギーになった、懐かないから可愛くない、転勤になった等という理由で、一度は引き取った猫を手放す人も少なくないそうです。幾度にも渡って、家族から見捨てられた猫たちが負った心傷の深さは測り知れません。このような状況を避けるべく、里親条件は年々厳しくなっているのですね。
里親条件の内容
※これからご説明する項目は、必ずしも全ての里親団体に当てはまる条件ではありません。里親に応募する際は必ず事前に里親団体等に条件を確認しましょう。厳しすぎるという声の多い里親条件は以下のようになっています。
不可条件
- 小さい子供がいる家庭
- 単身
- 男性
- 未婚カップル
- 学生、未成年
- 8時間以上留守にする場合
- 賃貸住宅
- 飼育歴なし
- 固定電話無し
必要項目
- 世帯主の源泉徴収、預金残高証明の提出
- 勤務先の確認(電話確認あり)
- 身分証明書の提出
- 家族全員の顔写真、または顔合わせ
- 自宅訪問(アポなし、複数人の場合もあり)
- 引き渡し後の成長報告
- ワクチン、不妊手術の証明提出
確かに、上記の条件の中には驚いてしまうような項目もありますよね。特に、小さなお子さんがいる家庭での引き取りが不可な点で、里親になることを諦めてしまう方が多いそうです。
里親詐欺や虐待から、猫たちを守りたいという保護主さんと、条件をすべてクリアする事はできないが、猫と暮らすなら家族を待つ保護猫を迎えたいという里親さん、どちらの気持ちもとてもよく分かります。
ただ、この厳しすぎる条件で、里親になる事を諦める方がいるというのはとても残念な事です。条件すべてをクリアする事はできないが、猫を里親制度でお迎えしたい場合、どうすればいいのでしょうか。
※これらの条件はあくまで一部の保護団体の条件であり、すべての保護団体がこの条件というわけではありません。
猫の里親になる為に
上記のような条件を「絶対条件」としている場合は諦めるしかありません。ただ、個人でボランティアを行っている保護主さんの中には、条件だけでなく、里親になりたいと願う人自身を見てくださる方もいます。保護猫カフェや、個人自宅シェルターなど、保護主さんと直接会うことができる場所を選ぶのがいいかもしれません。
そこで、猫の里親になりたいが、〇〇の条件をクリアできなくて困っているという旨や、その条件をクリアできないが〇〇したいと思っているという解決法を伝えることが大切です。
例えば、飼育歴がないという条件であれば、実家の母が子供の頃から猫と暮らしていたのでアドバイスを貰いながらしっかりお世話したいと伝えることや、小さい子供がいるがアレルギー検査もしており、子供が猫にストレスを掛けないようしっかり話してある等です。小さなお子さんがいる場合、お子さんと直接会って話してもらうのもひとつですね。
何よりも、こちらの熱意をしっかり聞いてくれる保護主さんに出会うことです。保護主さんの多くはブログで近況報告をしている方が多くいらっしゃるので、その方の譲渡方針を知ることもできます。里親になる事を諦めかけている方は一度目線を変えて、条件だけでなく里親側の話をしっかり聞いてくれる保護主さんを探してみてください。
まとめ
厳しい里親制度の裏側には、目を覆いたくなるような惨い事件がたくさんあります。その事実を知ることで、里親条件が厳しいことにも少し納得がいくのではないでしょうか。
保護主さんが本当に求めている事は、すべての条件をクリアすることよりも、これだけの条件があっても猫を迎えたいという里親側の強い気持ちなのかもしれません。
20代 女性 匿名
個人情報取扱事業者としての個人情報の管理者や管理状況、個人情報を取得する目的等を聞いても曖昧な回答しか出来ないし。
自宅の室内環境を見せろ、里親になってからも無通告で自宅に訪問するとか、絶対に受け入れる事が出来ません。
あの方達はペットを使ったストーカーです。
30代 男性 名無し
あの方々は何様ですか?。
数日間かけて家族の怒りを鎮めて冷静になってから、近くの動物病院に行ってお願いしたところ、一昨日、可愛い子猫を家族に迎えることが出来ました。
全ての方が同じ対応だとは思いませんが、譲渡会は二度と利用したくありません。
女性 匿名
どうせ飼うなら自分の家族として飼いたいと思いますが、野良猫は保護した方からのレンタル猫なので気に入らないことがあったら返す必要があります。一方、ブリーダー猫は迎えた日から愛おしい家族。
僅かなお金のために保護した方に個人情報を握られ一生監視され続ける情けない人間にはなりたくありません。
女性 匿名
一体何様のつもりで活動しておられるのやら呆れるばかりです
男性 匿名
里親希望者の熱意をしっかり聞いてくれる保護主ではなく、里親希望者に自分達の熱意をしっかり伝えて愛らしい猫達を大切にしてくれる里親希望者を育てることの出来る保護主になることが重要であると早く気付いた方がいい。
40代 女性 匿名
たしかに最初は厳しいことを言われましたが、後で考えれば猫を飼うに当たって必要なことばかりでした
その後も二週間ほどLINEで状況報告しましたが、わからないことなど質問できてありがたく思いました
私の場合は小学生、高校生の子供がいますが問題なく譲り受けることができました
はじめ家族のことを詳しく聞かれはしましたが、源泉徴収票の提出などもありませんでした
団体によってはそのようなところもあるので保護猫を譲り受けたい方はいくつか回ってみるのも手だと思います
20代 女性 匿名
週に何回か猫の様子を報告とか、何時間以上留守の人はダメとか…(´;ω;`)
厳しい条件の理由も分かりますが
ほんとーーに厳しい…(語彙力)
50代以上 男性 和彦
30代 男性 匿名
一度身に付いてしまった良くない社会性を矯正するのは大変ですから、もちろん個体によって違いがありますが、良いブリーダーで愛情を込めて育ててもらった猫の方が家族の一員として迎えやすいので、猫飼い初心者には保護猫をお薦め出来ません、
50代以上 女性 ジジのママ
でも保護主さんと直接話をしてなぜペットショップではなく保護猫にしたいのか、自分が死んだらだれが面倒をみるのか、猫アレルギーになってしまったらどうするのかなど考えるところを色々話したところ譲ってもらえました。
身分は名刺だけで源泉徴収票などの提出はありませんでした。猫の飼育歴も必要ありませんでした。
家まで連れて来てもらい、その後もたくさん相談できて譲渡会から引き取ってとても良かったです。