コロナ禍にも変わらない日常のひとコマ。寝る前の犬たちに寄りそう猫さん

コロナ禍にも変わらない日常のひとコマ。寝る前の犬たちに寄りそう猫さん

クレタ島にある大規模な猫と犬の保護施設の、いつもの夜の何気ない風景。新型コロナウィルスに世界がおびえる中、普段と変わらない心安らぐ日常のひとコマです。

ただ子犬に寄りそう猫

遊び疲れた1日の終わりに

ギリシャ・クレタ島の保護団体タキス・シェルターでは、400頭を超える犬や猫をできる限り自由な環境で養い、里親さんへつなぐ努力をしています。

そんな施設で今日もてんやわんやな1日が終わり、おなかは一杯、遊び疲れた子犬たちや小型犬たちがおネムの時間を迎えています。

昼間の喧騒が静まった、ゆったりした時間が流れていますが、子犬たちはまだお互いになめて合ったり、ちょっかいを出し合ったりして、保育園の昼寝時間になかなか寝ない子供のよう。

…えぇと、ねこちゃんホンポ、ですが…?

はい、はい、わかっていますよ。画像の下側の白いまるーいの、これが施設猫「ティッリ」。

真ん中の2匹の子犬、静かなじゃれ合いがだんだん激しくなってきて、ティッリのまあるいお尻にドテッと倒れ込みました。

左上の子のあきれたような表情がミソ。

「ほらね?寝る前、いつもこうなんだから。叱られても知らないよ。」

ほら、ティッリが見えました。

チャンネル登録ボタンが邪魔ですが、ひとかたまりになっている犬たちにお尻をくっつけて、完全にここの一員です。

子犬たち、「アウウ、アウウ」言いながら、ティッリをクッションにして、もうやりたい放題モードに突入していますよ。

すると…

「ニャニャニャウ!」

ティッリの教育的指導、入りました!

黒子犬「キャン!」

左上の子:「だから言わんこっちゃない…。」

どちらかと言うと、ベージュの子がちょっかい出してたんだけどネ。

天の声:「フッフッフッ。こうなると思ったよ。」

それでもまだ、ベージュの子はちょっかいを出し、黒の子はもぞもぞ。

ティッリは黒ちゃんの顔を、前足でグーンと押さえつけると、子犬は2度目のキャンッ。

「ティッリの邪魔しちゃだめだよ~」と、天の声。

これね、この黒ちゃん、動けないの、たぶん。

ティッリと、横で丸まってる子のお尻にはさまれて、自分のお尻の方はベージュちゃんがまだもぞもぞちょっかい出してて。

「ヒーン、ヒィーン」て、降参の悲し気な鼻声を上げてます。

ティッリ、もしやケリケリを繰り出すつもり?

と、思ったら、右から犬仲間の仲裁が入って、ティッリ、起き上がりました。

「ねえ、ただ見てないで、なんとかしてよ。」と言いたげです。子犬はそそくさと元の位置へ。

天の声:「ティッリは、やさしぃく指導したんだよねえ。」

そんな声をよそに、子犬たちはまだ、後ろでアウアウ、アウアウ、からみあってます。

ティッリは立ち上がって、「もう、知らない。あっちで寝よ」と言うのかな?

そうじゃないんですねえ。

ティッリ、またその場に、座りました。

なんて辛抱強い子!

ティッリは、保護された犬や猫が施設にやってくるたびに顔を出す、律儀な子です。

そして天の声:「フアァ~、みなさん、おやすみなさい…。」

こうして、いつもと変わらない夜がふけてゆくのでした。

おやすみ…

新型コロナの影響がまだどれだけ広がるか、いつ収束するのか、いつまで自粛なのか、いつ日常を取り戻せるのか…。

不安にかられる毎日ですが、そんな中でも変わらない、心安らぐ日々の小さなひとコマは、保護施設にも、私たちの暮らしの中にも、きっと見つかるはず。

フアアァ~。

ティッリ、子犬たち、みなさん、おやすみなさい…。

(1日の始まりに読んでくださったみなさんごめんなさい、夜、寝る前にもう一度見に来てください!)

動画を見ることは保護支援にもつながります。

※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
 掲載YouTubeチャンネル:Takis Shelter

これまでにタキス・シェルターからご紹介した記事をいくつか、どうぞ。

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