道端で動けなかった下半身不随の子猫「銀王」。保護され元気いっぱいに!

道端で動けなかった下半身不随の子猫「銀王」。保護され元気いっぱいに!

道端で保護された子猫は下半身が動きません。獣医さんの診察でも原因不明のまま。それでも明るく元気いっぱいに、前足だけでグングン歩きまわって、最高の幸せをつかみます。

下半身不随の子猫

道端で保護された子猫

ある夏の日、道端で動けなくなっている猫がいると通報がありました。ボランティアさんに保護されたのは、生後2ヵ月くらいといった月齢の子猫。

その短い間にどんな経緯があったのか、その子猫はひとりぼっちで、両足を引き摺っていました。

獣医さんでも原因不明

下半身が動かず屋外を這い歩いたため汚れた体。きれいに洗われ、ご飯をもらって、子猫は少しずつ落ち着いてきました。

「銀王」という名前をもらい、動物病院への通院もがんばりましたが、下半身不随の原因がわかりません。

前足で猫ハウスを縦横無尽に

体調に問題はなく、銀王くんは猫ハウスにデビューしました。

好奇心旺盛で、部屋の中を前足だけでグングン進みます。元気、元気~!

後足は全く動かないわけでなく、掻くような動作をして、力は入っているようです。何とかリハビリをして、飛んで、走らせてやりたいものですが…

子猫の天真爛漫さに救われる

オムツ生活

大きな目をクリクリさせながら、前足で爆進する銀王くん。よく食べ、よく眠り、オムツのお尻をぷりぷりさせてよく遊びます。

ずっとオムツでは蒸れますし、毛が擦れてハゲてしまう危険があるため、猫ハウスではスタッフさんがつける時間を調整してくれました。

奇跡の巡り合い

可愛い盛りの銀王くんは、デビューから1ヵ月も経たずトライアルに入り、そのまま正式譲渡となりました!

前足で歩けているとは言え、世話は毎日のこと。全てを受け入れて里親を決意してくださった方のお気持ちは、どれ程だったでしょう。

「ありのまま」の猫社会

物心ついた時には下半身が動かなかった銀王くんにとって、不自由は当たり前のことかもしれません。それでも他の猫を羨むでもなく、まっすぐな子猫らしさに、こちらの心まで救われます。

そして、ねこハウスの先輩猫さんたちも、体を引き摺る銀王くんに自然に接していました。純粋な猫たちの姿に、差別や偏見の残る人間を重ねて、恥ずかしくなります。

まとめ

あの夏の日、焼けた道路の上で体を引き摺って歩くことを放棄したように、固まっていた銀王くん。そんな道端の薄汚れた毛玉に立ち止まってもらえたこと、通報してもらえたこと、すぐに保護してもらえたこと、振り返るとみんな奇跡のよう。

何より重い障がいを持ちながら、優しい里親さんと巡り会えたことは、とびきりの奇跡。それはハンデをモノともしない、元気いっぱいの銀王くんだから、引き寄せた幸運かもしれません。

これからは里親さんの温かい愛情に包まれて、ずっと幸せになってね、銀王くん。そして叶うことなら、リハビリが成功して、元気に走り回る銀王くんという、もう一つの奇跡が見られますように!

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