「生きた展示品」としてネグレクトされていた約90匹の犬猫レスキュー

「生きた展示品」としてネグレクトされていた約90匹の犬猫レスキュー

ミシシッピ州にある個人経営の小さな遊園地のような施設で、ネグレクトの状態にあった大量の猫と犬が救出、保護されました。施設の所有者はネグレクトの事実をいまだに否定しています。

強烈な現場の状況

捜査・救出

この細身のきれいな黒白猫さんは「アレックス」です。とても人が好きです。

アレックスは、ミシシッピ州にある小規模な遊園地のような施設の中の、生きた猫の展示コーナーで、ケージに入れられていました。

34匹の猫と55匹の犬が、展示品として監禁され、ひどいネグレクトの状態に置かれていました。

捜査令状を手にした地元警察からの要請で、動物愛護団体Humane Society of the U.S.(HSUS)は、全ての猫と犬を救出し、協力団体と共に、彼らをシェルターで保護しました。

大がかりな救出の前の、入念な打ち合わせ。

適切な世話がされていなかったのは、一目瞭然。すべてのケージがこんな状態でした。

建物内は非常に空気が悪そう。伝染病など、すぐに蔓延しそうな環境です。

そしてこれが、現場で発見された時のアレックスです。

遊具や目を引く置物が無常感をかもし出します。

現在のアレックスについて、HSUSのスタッフは言います。

「アレックスには、猫としてあるべき姿を取り戻してほしいです。こうしていつでも人と交流できるということに、これから慣れていくのです。アレックスは、それを求めていますから。」

猫たちの健康診断や適性検査、しつけなどのステップを踏んでから、里親さん探しが始まるでしょう。

この事件のまとめ

このケースについてインターネットで情報を探したところ、施設の所有者は高齢の夫婦で、動物虐待の疑いで裁判になっていることがわかりました。この救助活動の様子はテレビニュースでも紹介され、夫婦は逮捕・連行されましたが、彼らは虐待の事実を否定しています。おそらく本心から、動物の飼育とはこういうものだと思っているのでしょう。

HSUSを始め、この救出活動にたずさわった組織が裁判で証言し、資料を提出しています。

資料の中で、「キティ・シティ」の状況は次のように説明されていました。

「コンクリートブロックの建物の中は強烈なアンモニア臭に包まれ、猫が入れられたケージが天井まで積み上がっていました。ケージの中に猫のトイレ、水、エサはなく、毛布に糞尿がこびりつき、猫は糞尿にまみれていました。」

17匹の遺体も発見されたそうです。(おそらく犬と猫の両方。)

また、ミシシッピ州は動物虐待に関する罰則が米国の中でも非常に軽く、この夫婦が罪に問われたとしても、大した痛手ではないのかもしれません。HSUSをはじめとした各種団体は、継続的に法律の整備を訴えています。

施設の極限状態と、その中から救出された1匹、アレックスを動画でご覧ください。

動画を見ることは保護活動支援につながります。

※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
 動画制作者:Humane Society of the United States
 掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States

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