小さな子供がいると、猫の里親にはなれない?
答えは、NOです。我が家の愛猫は、息子が3歳の時に里親募集でお迎えしました。ただし、小さい子供がいると断られやすいのは事実で、愛猫と出会う前に応募した里親募集では、家族構成をお伝えした時点で断られることが殆どでした。それも今では、愛猫に出会うためだったと思っていますが、当時は心が折れそうになり、里親になることを諦めようと思ったこともあります。
小さな子供がいるから、絶対に猫の里親になれない訳ではありません。現在、猫の里親を希望していて、小さなお子様がいることで断られ続け、断念してしまいそうになっている方は、諦めないでください。必ず、運命の出会いがあるはずです。
小さい子供がいる家庭が敬遠される理由
現在、里親詐欺や虐待などから猫たちを守るため、里親になるためには厳しい条件があります。ペット可物件であることなどは、もちろんのことですが、共働きで留守の時間が長い場合はダメだったり、独身の方はダメだったりと、かなり細かく指定されている場合もあります。そのなかでも、多くみられるのが「小さな子供がいる家庭お断り」です。それには主に以下のような理由が挙げられます。
- 子供が猫を追い回してしまう
- 子供が猫を叩いたり、虐めたりしてしまう
- 小さな子供がいると猫のお世話をする時間がない
- 小さな子供がいると経済的に厳しい可能性がある
上記のように、小さな子供が猫にストレスをかけてしまうことを懸念する場合や、逆に猫が子供を噛んだりしてしまうことで、猫が遺棄される可能性を懸念するものなど、理由はひとつではありません。確かに、小さな子供の場合、いつアレルギーが発症するかも分かりませんよね。ただし、逆に言えばこれらをクリアできることを、保護主さんにしっかりと伝えることができれば、小さい子供がいても、猫の里親になる事が可能だといえるのです。
我が家が猫の里親になれた理由
我が家が愛猫をお迎えすることができた主な理由は主に以下の4つです。
話を聞いてくれる保護主さんを探す
我が家も、当時息子が3歳だったため里親を断られたことがありました。大規模な保護団体の場合、里親を希望して応募される人も多く、猫たちを守るために条件が厳しく設定されていることも多いですが、なかにはあえて子供がいる家庭への譲渡を推薦している団体もあります。
人の手によって傷つけられた猫たちに暖かい家庭を経験させてあげたい、子供と猫は親友、兄弟になることができるという方針をもつ人も少なくありません。保護主さん自身が子供の頃から猫と育ったという場合や、実際に子供に手伝ってもらいながら、保護活動を行っている人など、小さな子供がいることだけを理由に敬遠することはない保護主さんも多くいらっしゃいます。猫を迎える為の条件をクリアできる旨を、きちんと向き合って聞いて下さる保護主さんを探すことが重要です。
アレルギーの有無について
息子は生まれた時から、ずっと実家の猫と触れ合っていたことや、病院で受けたアレルギー検査の結果をもって、アレルギーがないことをお話しました。また、万が一家族の誰かがアレルギーを発症した場合についての考えなどもお伝えすることで、安心して頂けたのではないかと思います。
保護主さんに子供と会ってもらう
私がいくら説明するよりも、実際に子供と会って話してもらう方がいいと判断し、面談の時間を作って頂きました。子供と会って、少しでも不安を感じた場合は、断って頂いて構わないと事前にお伝えしたうえでの面談でした。当時3歳だった息子とも、命を迎えるという事についてたくさん話し合っていたので、保護主さんに猫を迎えたい、大切にしたいという思いを一生懸命伝えようとしていた息子の姿を今でもよく覚えています。
生活環境をしっかり伝える
日々の生活リズムや、そこに猫が加わったときにどのように過ごすのか、猫と暮らすために必要な費用を把握していることもお伝えしました。また、猫の譲渡が正式に決まる前の自宅訪問の時点で、猫がすぐに生活できる環境を整えておきました。その後のワクチン、避妊手術の日程予定など、こちらから詳しくお伝えすることでより安心して頂けたのだと思います。
何よりも、子供と何度も話し合いの場を設けたのが重要なポイントだったと思います。まだ小さいから、話しても分からないからなどと思わず、命を迎えるという事をしっかり話し合ってあげてください。そうすれば、多くの保護主さんが心配される、子供が猫に与えるストレスは防ぐことができるのです。
里親募集の探し方
ブログなどで、譲渡状況などを紹介している保護団体は多くあります。まずは、近隣の保護団体のブログをチェックしてみましょう。それだけでも、小さい子供がいる家庭への譲渡に、積極的か消極的かが分かる場合があります。過去に譲渡歴がある団体や個人さんであれば、きちんと話を聞いてくれる可能性がありますので、正直に相談してみてもいいかもしれません。
また、緊急性がある譲渡の場合は、小さい子供がいる家庭だからといってすぐに断られる可能性は低いです。直接、保健所や、愛護センターに出向いてみるのもひとつです。
まとめ
我が家の愛猫は、お迎えした3日後には息子の腕枕で眠るほど仲良しになり、今でも兄妹のように暮らしています。ただ、里親募集に断られ続け、最終的にペットショップから迎える事しかできなかったという知人もいます。今、同じように悩んでいる方は諦めずに、運命の出会いを待ってほしいと思います。小さい子供がいる家庭でも、猫を幸せにすることはできるのです。
40代 男性 しげる
実際にトライアルで猫ちゃんと子供ちゃんとの関係性を見てもらったり、大丈夫だということを、確認してもらい決まったのだとかなり、喜んでいました。子供ちゃんも、猫ちゃんを追い回すこともなく、穏やかに過ごしています。本当に良かったなと思います。