奇跡的に助かった子猫
レスキュー要請
RSPCA (英国王立動物虐待防止協会) ニューサウスウェールズのインスペクターであるクラウディアさんは、シドニー西部に住む男性から子猫のレスキュー要請を受けました。
その内容は、家の中のどこかで1週間くらい前から子猫の鳴き声がする…というものでした。
発見
現場に駆けつけると、住人の男性は猫の鳴き声がするあたりのタイルを全部剥がして子猫を探していました。
クラウディアさんも探し、1メートルほど下方の壁と壁の間の5センチほどの隙間 (中空壁) に、頭だけが引っ掛かかり、身動きが取れずにぶら下がっている状態の子猫を発見しました。
子猫は非常に弱っていて、もう死んでしまったかのように見えましたが、時折聞こえる微かな鳴き声でまだ息があることを確認できました。
あらゆる方法で救出しようとしますが、引っ掛かった頭は動かず、どうしようもなくなったクラウディアさんは、消防署に応援を頼みました。
子猫は非常に弱っており、いかに迅速なレスキューが必要かを伝えられた消防士さんたちはすぐさま出動。家の持ち主も壁を壊すことに承知してくれたので、壁の一部を壊して子猫に手が届くようになり、消防士さんが片手で子猫を支えて頭の周りの壁を少しづつ取り除き、ついに助け出すことに成功しました!
ぐったりしていた子猫は、すぐさま消防車の中で酸素吸入の処置が取られました。
RSPCAの獣医へ
その後RSPCAの獣医の元に搬送されました。
すぐに水分補給、排泄物で汚れた体の清浄などの処置が行われました。ウジが湧いて肛門からも出入りしているのがわかり、大変心配されましたが、幸運にも表面だけであり体内に問題はありませんでした。どれほど長くぶら下がったままであったのかがわかりますね。
順調に回復
最初は女の子だと思われていた子猫は、実は男の子で「アーニー」と名づけられました。
一晩もつかどうかと心配されたアーニーでしたが、まだ点滴は受けているものの、翌日には少し回復していました。
しかし、長時間ぶら下がった状態だったので頭部の腫れや、顎のズレなどはまだ残っています。早く回復することを願うばかりです。
獣医さんの話
獣医さんのお話は、保護されてから約1週間ちょっとで体重が150g増えたこと、引っ掛かっていた顎の下部の傷はまだ癒えていないが、顎は動かすことができ、エサもちゃんと食べられることなど、安心できるニュースばかりでした。
今はまだ抗生物質の投与と傷の手当を受けていますが、もうすぐ一時預かりの里親さんのおうちに行きます。
一時預かり
一時預かりの里親さん宅で、大事に育てられ、体重も増えて見違えるようになったアーニー。
健康状態もすっかり問題がなくなって、あとは永遠のお家が見つかるのを待つばかりです。
ハンサムですね!
まとめ
あと少しレスキューが遅かったら命が危なかったアーニー。皆さんの連携プレイで救われ、スクスクと成長しています。
動物を救う仕事に情熱と誇りを持って日々取り組んでおられるRSPCAのスタッフの方々。動物を思いやる人々の優しさにも感動するレスキューストーリーをぜひ動画でご覧ください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
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