「黒猫は不吉だから」と施設に断られ続けた保護猫コールの物語

「黒猫は不吉だから」と施設に断られ続けた保護猫コールの物語

欧米ではその昔、黒猫は不吉の象徴として見られていたことは有名ですが、今でも黒猫を飼うのを避ける風習は残っているようです。そんな中、ラッキーな黒猫コールの物語をご紹介します。

車が行き交う交差点で発見された子猫

立ち往生する子猫

フロリダ州のタンパの交通量の多い交差点で、立ち往生している子猫がいました。

発見した人は、このままでは危険だと車を降りて子猫を救助します。そして、近くに親猫や兄弟猫がいるのではないかとあたりを探しましたが、どうやらひとりぼっちのようです。

受け入れてくれる施設がない

発見者は、子猫の受け入れ先を探していくつもの動物保護施設に連絡しますが、どこも断られてしまします。途方にくれた発見者は、友人で猫のレスキュー活動をしているクリスさんに連絡しました。

黒猫の現状

日本では、黒猫は幸運や商売繁盛の象徴だったり、また黒い招き猫は魔除に使われたりして縁起が良いイメージです。

しかし、欧米ではまだ不吉の象徴として避けられる事が多く、イタリアでは黒猫だというだけで年間6万匹以上が処分されているそうです。

その風習は保護施設にも影響しているようで、黒い猫は1番に避妊され最後まで引き取り手がいないという現状があります。

コールの発見者が、いくつもの施設に受け入れを断られたのもこの影響かもしれません。

里親さんのもとへ

黒猫が大好きなクリスさんは、その友人が送ってくれた小さな黒猫の写真を見て里親になることに決めました。

次の日、早速小さな黒猫はクリスさん宅へ。

なぜか、その子猫が女の子だと思ったクリスさん夫妻はその子に「ディスティニー」と名付けました。すぐに、やっぱり男の子だと発覚して「コール」と改名されます。

ノミだらけの体を洗い子猫の育児が始まる

コールの体はノミだらけで、その小さな体に軽く50匹以上いたのではないかということです。

体を洗う他にも、まだまだ母猫が必要な時期の子猫ですから、人間が母猫がわりになって、哺乳瓶でミルクをあげたりトイレのしつけをしたりと子猫の育児が始まりました。

2012年の4月12日に、クリスさん宅にやってきたコールは生後5~6週と見られたので、逆算して2012年3月1日がコールの誕生日とされました。

ヤンチャな猫に成長

とても幼い子猫の時期から大切に育てられたコールは、人間に対しとても深い信頼と愛情を持っているようです。

そして、とても活発で遊び好き。身軽で神出鬼没な様子は、まるで忍者キャット!

まとめ

黒猫は人懐っこくておおらかな性格の個体が多いと言われています。

夏目漱石の小説に出てくるかの有名な「吾輩」も黒猫ですね。日本だけでなく、世界中で黒猫は不吉の象徴ではないと認識されて、コールのような幸せな黒猫が増えることを願います。

幸せに成長した忍者キャット「コール」の動画はこちらからご覧ください。

※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。  掲載YouTubeチャンネル:Cole and Marmalade

スポンサーリンク