マンション敷地に居ついた猫の保護。管理人が近々処分予定の緊急SOS

マンション敷地に居ついた猫の保護。管理人が近々処分予定の緊急SOS

家に保護猫がやって来た!それからずっと、恋人は美人で気難しい女王様な猫。今日も気まぐれな愛猫は、わかりにくい信頼と愛情を寄越します。ツンデレ女王様のへたくそな愛情表現は、レアなだけに感動モノなのです。

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おうちに保護猫がやって来た

保護して間もない頃

半ノラ猫の里親募集

20年以上前、今では当たり前のインターネットがまだ普及していなかった頃、無料で配られていたタウン誌で、猫の里親募集に目がとまりました。

数件載っているうち、それだけが大人の猫で、マンションの敷地内で半ノラ状態となっているとのことでした。

「これは難しいだろう」と気になったのです。

里親は子猫に人気が集まり、中でも完全室内飼いが好まれます。マンションの管理人が猫嫌いで、近々処分されるというSOSに、一時預かりのつもりで連絡を入れました。

待ち伏せする猫

初めて会った猫は、2kg程度の小柄な女の子でした。

健康診断と予防接種をしてくれた獣医さんによると推定年齢は1歳半。保護主さんは単身の若い男性で、何気なく食べ物を与えてしまって待ち伏せされるようになったとのことでした。

ただし研究職で生活が不規則、徹夜もザラ。その間、猫は何時間も吹きさらしの玄関前で待ちぼうけている…里親募集を引き受けたのは猫好きな彼女さんでした。

臆さず媚びずの女王様

日向ぼっこの女王様

「最近まで飼い猫だったと思う」と彼女が言うほど小綺麗な猫は、うちに連れ帰ってみると、スタスタ部屋に入り、猫トイレで用を足しました。

お風呂に湯を張ればフタの上に飛び乗って暖をとり、ブラウン管のTV(20年前です)の上でまったり毛づくろい。

間違いなく屋内で人間と暮らしていた子だと確信しました。ただし撫でるなどのスキンシップは苦手で、気安く触ると甲高い声で抗議され威嚇されます。

ありのままを受け入れよう

一時預かりのつもりでしたが、それは里親募集をした彼女さんに拒否されたため、猫はうちの子として引き取りました。

彼女さんが心配したのは、この猫の「ペット向きでない」性格です。プライドが高く人間が苦手な猫なので、一時預かりでタライ回しにされたら、いっそう人間不信になるだろうと。

その配慮に最初は驚きましたが、彼女の責任感と本当に猫のためを思っての気持ちを理解して、女王様な猫をそのまんま受け入れることに決めました。

その後の女王様

眠るふじ

20歳を過ぎて

ミレニアム前夜の初冬に保護された猫は20年後の今年、2020オリンピックも余裕で迎えそうに元気です。

相変わらずの女王様ぶりに、老女の気難しさも加わりましたが、ウチに来た当初は人間が側にいると眠れなかったのがウソのように、私の隣で手足を投げ出しイビキをかいて熟睡しています。撫でてもモフっても、どこ吹く風です。

女王様の好きな言葉

限りなくマイペースなようで、実はデリケートでもあって。例えば、知人の犬猫を預かると、興味なさそうに寄せ付けないのですが、預かった子が帰って行くと、滅多に来ないお膝に乗って撫でて欲しそうにします。

人間の言葉もかなり覚えて、好きな言葉は「カワイイ」「いい子」「おりこう」です。言葉をかけながら撫でると、目を細めて小さく喉を鳴らします。

普段クールな子が、こちらの気持ちを探るように不器用に甘えて来たときの感動ってたまりません。ネットを見ると、気性の難しい猫のパートナーさんって意外といるようで、皆さん、同じ気持ちなんじゃないかなあと思ってしまいます。

これからも女王様

ふじアップ

あの後、保護主だった男性は、里親募集をしてくれた彼女さんと結婚し、地方に転勤されました。今でもごくたまにですが、猫の画像を送っています。一時預かりのつもりだった猫が20年以上人生のパートナーとなって、ずっと私を支えてくれたことを、いつかお伝えできたらいいと思っています。

※本記事に掲載している写真は、全てライター自身の撮影したものです。

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