「室内飼育に適さないから」と殺処分される猫を救うプロジェクト

「室内飼育に適さないから」と殺処分される猫を救うプロジェクト

野良猫問題はどこの国でも長年の課題ですが、人間と猫ちゃんたち両方にとってハッピーな解決策となる、ある団体の取り組みをご紹介します。

Barn Cat Program (バーンキャット・プログラム)

Barn Cat (バーンキャット) とは

「バーンキャット」の バーン (Barn) とは、牧場にあるような納屋や小屋のことです。その見張り役の猫として飼われているのが、「バーンキャット」です。農産物や飼料をネズミから守るお仕事をします。

バーンキャット・プログラム

そして『バーンキャット・プログラム』とは、カリフォルニア州にあるラブ・ユア・フィラル・フィーラインズ (Love Your Feral Felines)という野良猫の保護団体が取り組むプログラムです。

  • 飼い猫であったが、外猫だったので室内での適切なトイレのしつけがされていない
  • 野性的すぎて室内で飼うには適さない野良猫
  • 人間を恐れ、他の猫や動物と暮らす方が適している野良猫

上記3つのカテゴリーのどれかに当てはまる猫を2匹以上、納屋の番猫として迎え入れたい人に里親さんになってもらう取り組みです。

殺処分寸前に救われた6匹の猫

プロジェクトチームは今回、サンディエゴ・ヒューマンソサエティーという、飼い主から見捨てられた、または迷子になった動物を保護する、いわゆる保健所のような施設に6匹の猫を引き取りに来ました。

その6匹は殺処分をただ待っていた野良猫たちです。

牧場へ

6匹がやってきたのは、2匹の保護犬と2匹の保護猫、そして90頭の馬を飼育する牧場です。

納屋の隅に猫用のケージが設置されました。水やエサ、トイレそしておもちゃなど必要なものをすべて揃えて猫たちを迎える準備ができました。

そしていよいよ “入居” 開始。大きなケージの中で捕獲器を開けます。

中から恐る恐る出てきてケージ内の探索を始める猫たち。

猫たちは、慣れるまで3~4週間この大きなケージの中で過ごします。その後は、牧場の中を思う存分探索して回り、ネズミ駆除のお仕事を開始します。

猫ちゃんが大好きな保護犬「JJ」も、一緒に遊べる日を楽しみに待っていることでしょう。

まとめ

野良猫として暮らす危険や、自分で餌を確保しなければならないという環境から解放されて、安全な寝る場所や、エサ、水、その他必要なものを与えられた猫たち。何よりも殺処分から救われました。

里親さんの牧場では、先住猫2匹と合わせて合計8匹のネズミパトロール隊が牧場内のネズミなどの害獣を駆除してくれてとても助かっています。

人間も猫もハッピーになれる解決策ですね。こういった取り組みがもっと広がることを願います。

6匹の猫ちゃんたちが引き取られる様子はこちらからご覧ください。

※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
 掲載YouTubeチャンネル:Cole and Marmalade

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