スコティッシュフォールドの特徴!折れ耳と立ち耳がいるのはなぜ?

スコティッシュフォールドの特徴!折れ耳と立ち耳がいるのはなぜ?

スコティッシュフォールドの特徴といえば、折れた耳ですよね。ただし、全てのスコティッシュフォールドが特徴的な折れ耳を持つのではなく、立ち耳のスコティッシュフォールドもいます。なぜスコティッシュフォールドに特徴的な折れ耳と立ち耳のものがいるのかご紹介します。

389view

SupervisorImage

記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

スコティッシュフォールドの特徴である耳について

折れ耳のスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドが折れ耳なのはなぜ?

スコティッシュフォールドの歴史は、イギリスのスコットランドで見つかった折れ耳の猫から始まりました。この折れ耳の猫が産んだ子猫にも折れ耳のものがいたため、これを元にして折れ耳を特徴とした猫を繁殖しようという活動が始まりました。

このスコティッシュフォールドの折れ耳は、骨軟骨異形成の結果だとされています。骨軟骨異形成とは、遺伝子の作用によって、骨と軟骨が正しく成長しない病気です。この疾患のある猫の特徴として現れるものは、手足が短い、手先足先が変形している、鼻が低い、耳が折れている、尻尾が変形や硬直してしまう、といったものなどがあります。

スコティッシュフォールドの骨軟骨異形成の症状の1つはは、特徴である折れ耳となり現れますが、耳が折れているということは、将来に手足や尻尾、背骨に異常が起こることもあります。

立ち耳と折れ耳がいるのはなぜ?

スコティッシュの折れ耳と立ち耳

スコティッシュフォールドが耳折れの特徴を持つのは遺伝であり、その遺伝形式は不完全優性遺伝であるということがわかっています。そのため、スコティッシュフォールドには、立ち耳と折れ耳の2種類がいます。

実際に繁殖が始まった時に生まれた子猫にも折れ耳のものもいましたが、立ち耳の猫もいました。折れ耳と立ち耳の割合は、折れ耳の方が3割から5割であると言われています。そうすると立ち耳の方が、少し折れ耳よりも多いはずですが、ペットショップやブリーダーで見つけるスコティッシュフォールドは折れ耳が多くなっています。

これは折れ耳の特徴を持ったスコティッシュの方がペットとして需要があり、お店では高く売れるためでしょう。

スコティッシュフォールドの折れ耳は骨軟骨異形成という先天性疾患のため、奇形や障害だとの言い方もされており、折れ耳の特徴を持った猫種を繁殖することはかわいそうで、もはや虐待であるという風潮も広まっています。

スコティッシュフォールドの顔と体の特徴

スコティッシュフォールドの親子

顔の特徴

スコティッシュフォールドの特徴は折れ曲がった耳ですが、その耳のために、顔全体がまん丸に見えるため、鳥のフクロウに例えられることもあります。

目も丸く、とても愛嬌があり、頬にも肉が豊かについています。鼻すじは高すぎず、ペルシャなどのように低いこともありません。スコティッシュフォールドの目の色は毛色に準じ、様々な色が認められます。

体の特徴

猫の体の特徴は、猫の顔の特徴と同じく、丸みを帯びています。さらに足が太く、筋肉質で、体のタイプはセミコビーです。様々な猫と交配されてきたため、長毛も短毛もおり、毛色は全ての色と柄が認められています。

スコ座りと言われる特徴的な座り方をするものが多いですが、これは体が柔らかいというよりも、骨軟骨異形成によって起こる痛みや足や体の変形によるものではないかと言われています。

監修獣医師による補足

猫の体格は大きく6タイプに分けられており、コビー、セミコビー、オリエンタル、フォーリン、セミフォーリン、ロング&サブスタンシャルと呼ばれています。コビーは一言で言うとずんぐりむっくりの体格のことで、セミコビーはコビーより少し手足や胴体が長くなります。

獣医師:木下明紀子

スコティッシュフォールドの子猫の特徴

スコティッシュの子猫3匹

スコティッシュフォールドの子猫の特徴として、生まれた時はみな耳が立っていることがあげられます。生後3週間ほどすると、それぞれの耳の特徴が現れて、耳折れのものは次第に折れ曲がっていきます。ストレートのものは、一般の猫より小さめではありますが、折れていない立ち耳となります。また、折れ耳の中にも完全に根本から折れているものから多少前に倒れている程度のものまで、様々な折れ方があるようです。

スコティッシュフォールドの子猫は、立ち耳のものも含めてペットショップでの値段は10万円から30万円ほどで、体型が理想に近いものや、キャットショーのチャンピオンの血を引くもの、耳が完全に折れているものは、値段がさらに高くなっています。

子猫の特徴の詳しくはこちら↓

スコティッシュフォールドの性格の特徴

スコ座りをするスコティッシュ

スコティッシュフォールドが持つ性格の特徴としては、次のようなものがあります。

  • 賢い
  • 人懐こい
  • 環境の変化に動じない
  • おとなしい
  • 鳴き声が小さめ

これらの特徴を考えると、とても飼いやすい猫種のひとつだと言えるでしょう。

性格の特徴の詳しくはこちら↓

スコティッシュフォールドの飼い方の特徴

クッションに座るスコティッシュ

スコティッシュフォールドの飼い方は、特に次のようなことに気をつけると良いでしょう。

運動できる場所をつくる

スコティッシュフォールドはおとなしく、飼いやすい子が多いというのが特徴ですが、運動は一般の猫と同じように必要です。キャットタワーやキャットウォークを用意してあげたり、おもちゃで遊んであげたりして、運動不足にならないようにしてあげましょう。

耳のチェックをする

スコティッシュフォールドは耳が特徴的な猫です。折れ耳は特に、耳の中が汚れやすいため、1週間に1度は耳の中を見て、汚れ具合を確認し、必要であれば掃除をしましょう。

病気に注意する

スコティッシュフォールドの寿命は、13年から15年と、平均的なものです。もちろん、15年以上生きる猫も増えています。スコティッシュフォールドに多い病気の特徴としては、遺伝性疾患があげられます。

骨軟骨異形成症の症状として、手足や背骨などの骨、関節に異常が見られることがあります。骨瘤という軟骨が異常増殖したこぶができることもあります。他の遺伝的な疾患には、多嚢胞腎と肥大型心筋症があります。

スコティッシュフォールドの遺伝性疾患について

前述されている通り、折れ耳の原因である骨軟骨異形成は不完全優性遺伝の疾患で、1対ある遺伝子のうち、両方に骨軟骨異形成の遺伝子を持つと重度の骨軟骨異形成を発症し、片方にだけその遺伝子を持つと軽度~中程度に症状が見られ、その遺伝子を1つも持たなければ骨軟骨異形成症にはなりません。

多嚢胞腎はペルシャ猫に多い優性遺伝の病気で、スコティッシュフォールドは品種固定の際に用いられたペルシャ猫から多嚢胞腎の遺伝子を受け継いだ可能性があります。

肥大型心筋症も遺伝性が疑われている病気ですが、スコティッシュフォールドではまだ肥大型心筋症に関与している遺伝子は特定されていません(メインクーンとラグドールでは肥大型心筋症への関与が特定された遺伝子があります)。

獣医師:木下明紀子

飼い方の特徴の詳しくはこちら↓

まとめ

箱の中のスコティッシュの子猫

スコティッシュフォールドは、特徴的な耳と、丸みを帯びた体に、飼いやすい性格がとても人気のある猫です。長毛も短毛もいて、毛色も様々なものがいるのも特徴で、全ての毛色がスコティッシュフォールドとして認められています。

しかし遺伝性疾患を持つ可能性が高い子がいるのも特徴なので、スコティッシュフォールドを飼う時には、十分な知識を持ってから飼い始め、健康によく注意してあげてくださいね。

こちらの記事も参考にしてください↓

スポンサーリンク