毛のない猫種
毛のない猫は日本での飼育数が少なく見かけることも少ないですが、近年毛のない猫の交配が盛んに行われ新しい種類が誕生しています。どんな種類があるのか、まだまだ謎の多い毛のない猫の代表的な種類を探ってみました。
1.スフィンクス
無毛の猫種で代表的な存在が、スフィンクス。カナディアンヘアレスとも呼ばれます。無毛種と呼ばれる毛のない猫の誕生の陰には交配の過程でスフィンクスが度々登場しています。
元々交配によってできた種類ではなく1960年代に突然変異で生まれた猫としてカナダで発見されたという記録が残されています。大きな耳と筋肉質の体に多くのしわ、その姿から映画『ET』のモデルとも言われています。
2.ドンスコイ
1980年代にロシアを流れるドン川の近くで発見された毛のない猫です。ドン川の近くで見つかり毛のない姿がスフィンクスにそっくりだったことから、ドンスフィンクスとも呼ばれています。筋肉質の体に大きな目、足に水かきも備えた大変特徴の多い種類です。
3.ピーターボールド
1980年代にドンスコイとオリエンタルショートヘアを交配させたロシアで誕生した種類です。すべてが無毛という訳ではなく、毛のないボールドと毛のあるヘアリーの2タイプが存在します。顔が小さくスリムな筋肉質の体が魅力の一つとなっています。
4.バンビーノ
バンビーノは2000年に入ってからアメリカでマンチカンとスフィンクスを交配した品種です。成長してもその姿が子供のときと変わらないというバンビーノは、赤ちゃんという意味をもつイタリア語から名付けられています。
5.ユークレーニアン・レフコイ
スコッティッシュフォールドとドンスコイの交配から生まれた毛のない猫種で、2000年に入ってからウクライナで誕生しました。まだ知名度も低くウクライナやロシアで200匹ほどしか存在していないと言われるほど大変貴重な種類です。
毛のないところはドンスコイ、耳が折れ曲がっているところはスコティッシュフォールドから、それぞれの親の特徴を受け継いでいます。
なぜ毛のない猫が誕生した?
突然変異によるもの
毛のない猫をつくろうとあえて交配させたわけではなく、突然変異によるものです。代表なのがスフィンクスであり、毛のない遺伝子は劣勢遺伝子により出てきます。
優勢遺伝子と劣勢遺伝子とでは優勢遺伝子の方が強く現れるので、スフィンクスは毛のない猫と呼ばれていますが、実際は産毛のような薄い毛が生えているので、全く毛がないわけではないようです。
強く現れる優勢遺伝子によるもの
優勢遺伝子によって、毛のない猫として生まれてくるケースもあり、ロシア原産のドンスコイがあげられます。
ドンスコイはスフィンクスと同様に毛のない猫として知られていますが、スフィンクスとは違い、ドンスコイの毛がないのは優勢遺伝子によるものです。
そのため交配することで、高い確率で毛のない猫として生まれてきます。
毛のない猫の魅力
抜け毛がない
毛のない猫は抜け毛がないことが最大の魅力なのではないでしょうか。猫には通常、換毛期といって暑い夏や寒い冬に対応するために、通常春と秋の年2回毛の生え変わる時期があります。
年2回というのはあくまでも外で飼われている猫の場合であって、室内の気温差のない場所で飼われている猫の場合は1年中生え変わってしまいます。ですから毛のない猫はその心配で悩まされることがありません。毛繕いやブラッシングなどで毛が散らかることがないので、毛のない猫は非常に衛生的に飼うことができます。
鳴き声が小さい
毛のない猫は、穏やかな性格な猫が多く、鳴き声が小さめなので室内で飼いやすいことも魅力の一つになっています。
毛のない猫の飼育ポイント
皮膚のケア
毛のない猫を飼う上で気を付けなくてはならないことは皮膚のケアです。毛のない猫は紫外線に弱いので、なるべく直射日光に当たらないように気を配ります。
室温の管理
温度差にも弱いので影響を受けにくいように温度管理しやすい室内で飼うことが一般的です。
皮膚のお手入れ
毛のない猫は一般的な猫より体温を維持するために体温が4度位高いと言われ、皮脂が出やすくなっています。その為皮膚病などの病気にならないように、シワに溜まった皮脂や汚れをきれいに拭き取り衛生的に保ってあげることが大切です。
毛のない猫の最大の特徴であり魅力でもある、毛のないということが皮膚にもたらす影響は大きいようです。飼い主はきちんと適切なケアをしてあげることが重要です。
愛情いっぱいに育てる
また毛のない猫の強面の外見からは想像できないほど明るく賢い為しつけも行き届き、来客中のゲストを困らせたりすることも少ないです。好奇心があり遊ぶことが大好きなので、しっかりと愛情をもって接することがポイントになります。
毛のない猫の特徴
毛のない猫は全く毛が無いわけではない
毛のない猫は一般的に無毛種と呼ばれ、皮膚が露出しているのが特徴となっています。毛のない猫と言っても全くないわけではなく、その表面はうっすらとビロードをまとったような産毛のような体毛で覆われています。皮膚の色は黒や白・ピンクなどで顔や体にシワが寄っており個性的な姿をしています。
触れたときに肌から直(じか)に体温を感じることができ、その独特な感触はファンを虜にしています。一見して短命のような雰囲気もありますが、無毛の猫の平均寿命は14歳位と言われており、日本の飼い猫の平均寿命は15歳なので、ほぼ同じと言うことになります。
まとめ
毛のない猫はアレルゲンの付着した毛が飼育空間に広がらないことから、猫アレルギーになりにくいと言われ最近日本でも人気になりつつあります。アレルゲンは体液や唾液に多く含まれており猫が毛繕いをすることで毛に付着し拡散してしまいますので、対策としてはこまめな掃除や空気清浄機でアレルゲンを取ることが求められます。
昔と違い室内で飼うことが多くなった現代の飼育事情に、毛のない猫はマッチしたペットと言えるでしょう。比較的新しい品種であることやまだ認知度が低いということもありますが、毛のない猫は外見こそ強面な印象ではあるものの、本当は見かけによらず明るくお茶目な性格の持ち主です。
よく人は見かけによらずと言われるのと同じように、外見に表れる独特な風貌だけではなく、これからは内面から溢れでる明るさが先に立つ魅力として飼い主から選ばれるような猫として、毛のない猫はいつまでも飼い主のハートを癒やす存在であってほしいと思います。
女性 ふーたんまま
ただ飼おうとは思いませんね。せっかくのモフモフの被毛に触れられないのも嫌ですし、なにより体のシワのお手入れは大変だと聞きますからね><でも、家族に猫アレルギーの人が出たら毛のない猫種を選ぶかもしれません。
お手入れは大変でも、猫アレルギー持ちでも猫が飼いたい!という願望を叶えるには、アレルギーの原因となる被毛が無い猫種を選ぶことが1番だと思うからです。現在では、被毛があっても抜け毛が少なかったり、アレルギーの原因となる”Feld 1”が少ない猫種もいたりしますが、やはり被毛がないのには越したことはないかもしれません。
30代 女性 yoko
無毛種は好き嫌いが分かれる猫の種類で、私はどちらかというとモフモフしたぬいぐるみのような長毛種の猫が好きですが、無毛種ならではの肌ざわりも面白みがあると思います。被毛が少ない分、日本のように原産国よりジメジメで暑い気候で飼うとなると皮膚のくぼみの間のお手入れやケアはしっかりとしないといけなさそうですね。
30代 女性 吾輩は猫である
また、無毛種といっても生まれつき無毛であるラバーボールドや、柔らかい縮れ毛が特徴のブラッシュなど、品種により色々な違いがあり、とても奥が深くまだまだ謎が多い品種でもあります。
スフィンクスといえば映画ETのモデルになった程で、その見た目は不思議でキモカワなどと呼ばれることもありますが、とても穏やかで人懐っこい性格が共通しているようです。私自身は、まだ直接お目にかかったことがないので、是非無毛種の猫ちゃんに会ってみたいと思っています。稀に猫カフェなどにもいることがあるそうですので、無毛種の猫ちゃんと触れ合える猫カフェを探してみてもいいかもしれませんね!
女性 ケロキ
毛が無い猫は、見た目通りに温度管理が大切なんですね。毛がないので、肌が乾燥しやすいイメージがありましたが、その反対で皮脂が多いというの予想外でした。
実際に見たことがないので、いつか触ってみたいなと思います。猫カフェでも必ずいるわけではないので、探さないと会えそうにないですね。一般的な猫よりも体温が高いのを抱っこして確認してみたいです。
20代 女性 ゆず