猫のサマーカットについて
猫のサマーカットはライオンカットとも言われています。体の毛を短くして顔周りの毛を残しておくとライオンのように見えるので、ライオンカットと呼ばれているようです。特にサマーカットが必要なのは短毛種の猫よりも長毛種の猫ちゃんだと言われていますが、最近では短毛種の猫ちゃんもサマーカットの依頼が増えてきています。
猫のサマーカットは顔周りの毛は残しておくものです。何故なら、猫は顔周辺を触られるのをとても嫌がる動物だからです。したがって、全ての部位の毛を短く出来るなら良いのですが難しいのでライオンカットという形に落ち着いているのです。
猫は湿気に弱い動物なので、きちんと体毛を処理してあげる事でジメジメした梅雨の季節や暑い夏をより楽に過ごさせてあげられる事が出来るようになります。しかし、サマーカットは猫にとってとても良い物であるように思われるのですが本当に必要なのか、という声もあります。詳しくメリットとデメリットを見ていきましょう。
サマーカットのメリットとデメリット
メリット
猫は毛の生え変わりの時期があります。なので、暑い季節になると夏の毛に生え変わるのです。だからと言って、快適に6月から9月というジメジメした暑い季節を過ごせるかというとそうではありません。日本はとても湿度が高い国なので、毛が変わっただけでは不快指数が下がらないと言われています。
サマーカットさえすれば、湿気などによる身体の不快感を取り除く事が出来ます。更に、皮膚の蒸れによる皮膚炎を起こすリスクも減らす事が出来ます。なので、長毛種の猫ちゃんはサマーカットをしておいた方が恩恵を受けられると考えた良いでしょう。
デメリット
実は猫の毛には紫外線を予防する効果があると言われています。そのため、サマーカットをすると紫外線をほぼ直接浴びてしまう事になるため後々皮膚に異常が見られるケースもあります。更に、サマーカットは猫にとってひじょうにストレスになるとも言われています。
犬と違って猫は人間によるトリミングに慣れていないので、強い拒否感を示す場合があります。強いストレスを猫に与えてしまうぐらいなら、サマーカットは無理にする必要はないと考えます。
サマーカットはした方が良いのか?
長毛種であればした方が、皮膚のトラブルの予防にもなりますし湿気に困らなくて済むと考えます。紫外線などは薄手の洋服を着せたり、出来るだけ室内で生活するようにするなど対策を講じれば大きなトラブルにはならないので、長毛種の猫はサマーカットしてもらった方が良いでしょう。一方で短毛種の猫は、無理にサマーカットしなくても毛が元々短いので弊害は少ないと考えます。
しかし、どの猫種であってもサマーカットを激しく嫌がっているようならば無理にさせない方が良いと考えます。トリミングサロンによっては、激しく抵抗する猫の場合麻酔薬などの薬で大人しくさせてからカットする場所もあります。健康な状態であるのに、薬を打たれるのはリスクが高いと考えます。強いストレスも与える事から、サマーカットは出来るならやった方が良いですが出来ないならやらなくても問題ないと考えます。
まとめ
サマーカット姿のねこちゃんは、愛らしくて可愛いですよね。しかし、サマーカットの目的は猫が快適に過ごせるようにする事です。可愛いからといって無理やりカットさせるような事はしないで下さい。
また、短毛種であれば無理にサマーカットをする必要はありません。絶対にしなければならないものではないので、愛猫の性格や毛の長さなどで必要かどうかを判断して下さい。