猫のトリミングを自宅で行う方法とサロンで行う注意点

猫のトリミングを自宅で行う方法とサロンで行う注意点

「犬のトリミングはよく聞くけど、猫のトリミングってあるの?」と思った方、それがあるんです!数は少ないものの、猫専用のトリミングサロンまである位です。この記事では猫のトリミングをする事の必要性や自宅で行う方法、トリミングサロンでのトリミングについてお伝えします!

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猫のトリミングの必要性

トリミングを要求する猫

猫のトリミングには、

  • ブラッシング
  • シャンプー
  • 爪切り
  • 耳掃除
  • 歯磨き
  • カット
  • 肛門腺しぼり
などがあります。いずれも、自宅でやろうと思えば出来ますが、カットや肛門腺しぼりは無理をすると愛猫に負担がかかり、良くありません。プロや動物病院に任せた方が良い時もあるでしょう。

そもそも、猫にトリミングが必要かと言えば、全部が全部、必ずしも必要とは言えません。

シャンプーは猫自身が毛づくろいでキレイにしているので、嫌がる場合は無理に行わなくても大丈夫です。ただ、排泄物で被毛が汚れてしまった場合や、皮脂の分泌が多い猫の場合はシャンプーした方が良い事もあり、ケースバイケースです。

爪切りは、猫は爪研ぎをするので必要ないと言えば必要ないのですが、飼い猫の場合は飼い主を傷付けてしまったり、カーテンやカーペットなどに爪を引っ掛けて愛猫がケガをしてしまう場合もありますので、尖ってきたら切るようにした方が良いでしょう。

耳掃除と歯磨きに関しては、猫自身では出来ないので、衛生を保つ為にも行いましょう!ブラッシングも、特に長毛種の場合は毛づくろいで飲み込んだ毛が体内に詰まってしまう「毛球症」を防ぐ為にもマメに行った方が良いでしょう。短毛種でも、1日に1回は行うと良いと言われています。

猫のトリミングを自宅で行う方法

それでは実際に自宅でトリミングを行う時の方法をみていきましょう。

ブラッシング

ブラシと猫

ブラッシングは短毛種で1日1回、長毛種で1日2回程度行うと良いでしょう。頭の後ろから始め、徐々に背中をブラッシングし、しっぽまで行ったら仰向けにしてお腹にブラシをかけます。

全身で3分位で終えるように、手早く行いましょう。猫が嫌がる素振りを見せたら、中断します。無理に押さえつけて行うと、次回からブラシを見ただけで逃げるようになるかもしれません。なにも1度で終わらせなくても、少しずつ数回に分けても良いのです。

ブラッシングをし終わった後は、おやつをあげるなどして、「ブラッシングをすると良い事がある」と覚えさせると、スムーズに出来るようになるかもしれません。愛猫のご機嫌取りをしながら、上手く行いましょう!(笑)

シャンプー

シャンプーハット猫

猫は基本的には水に濡れるのが本能的に嫌いです。これは猫の祖先であるリビアヤマネコが砂漠に住んでおり、水に濡れる事で体温を奪われて命取りになる暮らしをしていた事から、と言われています。子猫から慣らして、逆に水が好きになる子もいますが、そうでなければあまり無理に入れなくても良いでしょう。

排泄物が毛についてしまったり、外に出て泥だらけで帰ってきたりした場合や、猫の体質的に入れた方が良い場合など、どうしても入れる必要がある時に入れるようにしましょう。シャンプーの手順としては以下の通りです。

  • ブラッシングをして汚れや毛のもつれを取ります。
  • ぬるめ(35度以下)のシャワーで頭以外の全身を濡らします。
  • シャワーの音を怖がる子もいるので、シャワーヘッドを猫の体に近づけると音が小さくなります。

  • 猫用シャンプーで手早く洗います。
  • 上の方から下に向けて洗うと、ノミが頭に逃げるのを防ぐ事が出来ます。

  • シャワーで流します。
  • 泡が残らないように念入りに。ですが素早く終わらせます。ここまでで5分以内に出来るとベストです。

  • 手で水を切り、大きなタオルで水分を拭き取ります。
  • タオルは何枚か用意し、濡れたら次のタオルに代えると効率良く拭き取る事が出来ます。

  • ドライヤーを近づけすぎないようにして乾かします。
  • 最初はドライヤースタンドを使い両手を使えるようにしておくとやりやすいです。愛猫の様子を見ながら、熱くならないように注意して行ないましょう。ドライヤーを嫌がる場合は、夏だったら日なたでタオルドライし、冬は暖房の効いた暖かい部屋で自然乾燥させます。

シャンプーの行程は以上です。どうしても死にものぐるいで抵抗する子の場合には、「ドライシャンプー」にするのも一つの手です。ドライシャンプー用のシャンプーが市販されています。もちろん猫用をチョイスしてくださいね。

爪切り

爪切りと戯れる猫

爪切りは最初は怖いと感じますが、慣れれば手早く出来るようになります。子猫にはハサミタイプ、成猫にはギロチンタイプの爪切りを使うのが一般的ですが、飼い主が使いやすいタイプで問題ありません。爪切りの仕方は以下のようになります。

  • まず猫を膝の上に座らせます。
  • 次に猫の背中が飼い主のお腹と合わさる形で、後ろから猫を抱え込みます。
  • 足先を優しく持ち、指の付け根を軽く押し、爪を出します。
  • 素早く爪の透明部分を切ります。
  • ピンク色の部分は血管や神経が通っているので、切らないように注意しましょう。

慣れないうちは先端の尖っている部分だけカットするので充分です。全部の爪を一度にカットする必要はありません。愛猫が嫌がったら直ぐに解放するようにします。何度かに分けて、少しずつ切っても問題ありません。爪切りが出来たら、おやつなどを与えて「良い事がある」と覚えさせましょう!

耳掃除

耳掃除グッズ

猫の耳掃除は、コットンやガーゼなど、柔らかい素材のものにイヤークリーナーを含ませ、指の届く範囲を拭き取るようにします。茶色いのが耳垢ですが、見えていると綿棒で取りたくなりますが、耳の中は非常に繊細ですので避けましょう。傷を付けると外耳炎の原因になる事も。

スコティッシュフォールドなどの折れ耳の場合は特に湿気がこもりやすいので、マメにチェックして掃除をしましょう。この軽い拭き取りは毎日行っても良いですが、月1~2回行う耳掃除方法もあります。

耳に炎症などの異常がなければ、イヤークリーナーを直接猫の耳に入れ、少し耳の付け根を揉んだ後にクリーナーを拭き取る方法があります。直接入れて大丈夫?と思うかもしれませんが、猫の耳は水が入らなくなっているので、問題ありません。頭をブルブルする事もありますので、汚れても良いお風呂や庭などで行うと良いでしょう。

歯磨き

歯ブラシ

歯磨きをせずに歯に付いた歯垢を放っておくと歯周病の原因となります。最低週に1度は、行うようにしてください。子猫から慣れさせておくと良いのですが、成猫から始める場合はいきなり歯ブラシを口に入れるのではなく、口に触る事から徐々になれさせていきます。

歯磨き用のウェットティッシュなども販売されていますが、最終的には歯ブラシが1番効果的です。使えるようになるまで、根気よく慣れさせていきましょう。

味のついた歯磨きペーストを使うと、あまり嫌がらない事もあります。特に両奥歯は歯垢が溜まりやすいので、重点的に行ないます。うまくできたらまた、ご機嫌取りのおやつを与えましょう。

カット

被毛のカットをするのは長毛や被毛が厚い寒い地域の猫種などが多いでしょう。熱中症を防ぐために、「サマーカット」にする子もいます。また毛玉になってしまった時の対処法としてカットをする事もあります。

サロンに行って行った方が仕上がりは美しいでしょうが、愛猫になるべくストレスを与えないために、自宅で飼い主さんがカットしてあげるのもアリです。

カットする時はハサミではなく、ペット用のバリカンで行ないましょう。ハサミだと愛猫が急に動いた時に切ってしまう事があり、危険です。カットするのは胴の部分だけにした方が無難です。手足や顔、しっぽは嫌がる子が多いので、少し難しいかもしれません。

それではカットの手順を見ていきましょう。

  • ブラッシングをして毛のもつれなどを取ります。
  • 愛猫がリラックスしている所を狙い、背中から刈ります。
  • わき腹、お腹を刈ります。

途中嫌がったら中断しましょう。これも一度で行う必要はなく、途中経過は少しおかしな事にはなってしまいますが、何度かに分けて行うようにします。毛玉があまりにヒドイ場合は無理をせず、信頼出来るサロンで取って貰いましょう。

肛門腺しぼり

肛門腺は、肛門の左右に肛門嚢と呼ばれる袋が二つついており、その中にある強烈なニオイの液体を分泌している器官です。肛門腺しぼりは全ての猫がする必要はなく、過去に肛門腺破裂の経験がある場合や、肛門腺に何らかの異常がある場合にケアする必要があります。

肛門の左右を持ち上げるようにして液体を絞り出すのですが、この液体は非常に臭いので、手袋をしたりティッシュを持ったりした手で行ない、どこかに付かないように注意します。もし難しければ動物病院に行ったついでに絞って貰っても良いでしょう。

猫のトリミングをサロンで行う際の注意点

民間のトリミングサロン、そして動物病院に併設されているトリミングサロンがありますが、基本的に、猫をサロンに連れて行く事にはリスクがある事を覚えておいて下さい。

というのも、環境の変化が苦手な猫にとって慣れない場所に連れて行かれた上、知らない人に体を触られ、更に様々な技術を施されるのはストレス以外の何物でもありません。

猫をサロンに連れて行くな、という事ではありません。もし連れて行く必要がある場合は、猫のトリミングに、充分な知識と経験のあるサロンを選ぶようにして頂きたいのです。動物病院併設サロンだったら安心なのでは、と考える方もいらっしゃいますが、猫が暴れないように麻酔をかけて行う事もあります。

麻酔は猫にとって負担がかかりますし、100%安全とは言いきれません。もちろん配慮はしてあるでしょうが、そのようなリスクがある事も知っておいて頂きたいのです。

民間のサロンでも、あまり優良とは言えない所は医師の診断なく麻酔を使う所もあるようです。充分に注意しましょう。一方で麻酔なしで行ってくれるサロンもあります。特に猫専用のトリミングサロンでは、猫の特性に配慮し、なるべく負担をかけないように行ってくれるサロンが多いです。

また2〜3人で猫を押さえて行うサロンもあります。ただでさえ保定されるのがストレスになる猫にとって、そのような行為が負担になるのは容易に想像出来ます。

また、トリミング中に飼い主が付き添い出来ないサロンは避けましょう。優良な所は飼い主の付き添いが義務になっている所もありますし、飼い主がいた方が愛猫も落ち着いてトリミングを受けることが出来ます。

ここまで言うのには、実は猫のトリミングには死亡事故が起こる事があるからです。それも、結構な頻度で。犬のトリミングを中心に行っているサロンでは、犬と猫との特性の違いを理解しておらず、犬同様にトリミングを行って何らかのストレスを与えてしまい、それがきっかけとなり死亡してしまう事もあるようです。

もちろん全ての犬中心のトリミングサロンがそうだとは言い切れませんが、猫には猫のトリミングの仕方がありますので、それを理解していないサロンに連れて行く事は非常に危険な行為なのです。

ですから、どうしても必要があって愛猫をサロンに連れて行く時は、任せるサロンを充分に熟慮して選びましょう。費用はかかりますが、自宅にトリマーさんに来て貰うという手もあります。慣れた環境なら猫も、サロンに行くよりかは負担が軽いでしょう。

まとめ

猫のトリミングについてご理解頂けましたか?意外に自宅で出来そうな事も多いですね!
ポイントは、「愛猫のご機嫌を取る」という事です。「コレ(ブラッシングや爪切りなど、猫が嫌がる事)をすると良い事がある」、と覚えて貰えればコッチのものです。

嫌がる猫には苦労しますが、うまくかわしてトリミングしちゃいましょう!!

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