猫の毛玉をカットする上手な方法
まず、猫の皮膚はデリケートなため
- 絡みがひどい
- 猫が暴れる
- カットに自信がない
場合は無理をせずに獣医さんやトリマーさんに頼りましょう。猫の毛玉カットにはハサミを使うので、誤って皮膚を傷つけてしまうことがあります。
用意するもの
- はさみ
- コーム
あると良いもの
- 薄めた猫用シャンプー
- または毛玉とり専用ローション
猫の毛玉をカットする方法
絡まりかけの場合
猫の毛玉が手で簡単にほぐれそうであれば、カットする必要はないので、猫の皮膚を引っ張らないように少しずつ指でほぐしてあげます。ほぐれたら優しくコームで整えます。
軽度の場合
猫の毛玉が指でほぐせそうもない場合は、毛玉にコームを数回刺し、隙間から少しずつコームや指を使ってほぐしていきます。
中度の場合
この方法でもほぐれない、猫の頑固な毛玉には、思い切ってハサミを使用しカットします。根元をしっかり押さえながら毛玉にはさみを縦横にいれ、指や目の粗いコームでほぐしていきます。間違って猫の皮膚を傷つけないように、片方の手は必ず根元にあててそれ以上先にはさみを入れないように気を付けましょう。ほぐしにくい時は、薄めたシャンプーやローションを付けつつ作業するとほどけやすくなります。
重度の場合
猫の毛玉が根元からガッツリと絡んでいる場合は、慎重に行います。毛玉をバリカンで刈ってしまうか、バリカンがない時は皮膚を引っ張らないように気をつけながら先の丸いはさみで根元からカットしていきます。しかし、バリカンも猫に細かい傷が付きやすく、はさみだと素人がやると誤って猫の皮膚を切ってしまうこともあるので、出来れば無理に取り除こうとはせず獣医さんやトリマーさんに任せるのが良いでしょう。
猫の毛玉の普段からの対策
絡まる毛玉対策ももちろんですが、猫が毛づくろいによって飲み込む毛も極力減らしてあげます。本来なら飲み込んだ毛は吐き出されるか排泄物と一緒に外に出るのですが、長毛種の猫だとすべてを身体から出しきれずにお腹に毛玉がどんどん溜まっていき、毛球症という病気になってしまうことがあります。重度になりますと最悪お腹を開いて除去しなくてはならないので、そうなる前に手を打ちましょう。
こまめなシャンプー
猫の毛玉が絡まっている状態、または猫の抜け毛が多い状態のままシャンプーすると、毛が乾いたときに絡まったまま固まってしまうので、猫にシャンプーをするときはまず先に毛玉をコームでといてから洗うようにしましょう。洗い終わったら、コームで整えつつ乾かします。乾きがあまいと毛が絡みやすくなるので最後までしっかり乾かしましょう。
ブラッシングをする
猫が毛づくろいしにくい顔まわりや、首輪の裏などもしっかりとブラッシングしてあげます。長毛種の子の場合、換毛期は1日に2回、それ以外は1日1回出来ると理想的です。
ケア用品を用意する
猫のお腹に毛玉を溜めないようにするには、猫草、毛玉ケアのフード、毛玉ケア用のジェルなども有効です。
猫の毛玉をカットするおすすめグッズ
はさみ
はさみが小さいので細かい部分もカットしやすいです。刃先も尖ってないので刺さることもありません。
こちらは猫用ではなく人間が使う鼻毛用のはさみなのですが、先が丸まっていて、尚且つ小さいので小回りが利きカットし易いです。
コーム
商品情報
・細めピンでもつれ・毛玉をチェック
・粗めピンでときほぐし毛並みをそろえる
・先丸ピンで肌の当りを軽減
このコームは粗めと細めの両タイプが付いているので、絡まった毛玉をほぐす時にこのコームひとつで使いわけができて使いやすいです。
ブラシ
商品情報
・特殊な刃で抜け毛をからめ取る
・毛を切らず処理できる
・1週間に1回、5分~10分ぐらいを目安に使用
ブラシの中では有名なファーミネーターは、絡まりやすい奥の柔らかい毛までごっそりとってくれるのでおススメです。我が家もこのファーミネーターを愛用しています。毛玉がとれ過ぎるのでやり過ぎ注意です。猫の毛の長さによって種類分けされているので購入時は間違えないように気をつけて下さいね。
商品情報
・片手でブラシの長さが調整できます
・取り除いた毛はワンタッチで除去
・シングルコートの猫には使用不可
一時期話題になったフーリー、その新しいバージョンです。リバーシブルタイプなので猫であればこれ一本で短毛にも長毛にも使えます。さらにコームの部分がプラスチックになっていて、猫の皮膚にも優しい作りになりました。
ケア用品
毛玉に吹きかけるとスルスルほどけます。スプレータイプなので使いやすく、毛がサラサラになるので予防としても使える優れものです。
舐めさせることでお腹に溜まった毛を排泄物と一緒に出す効果があります。
吐き戻しの回数が減るので猫の負担も少なく済みます。
猫の毛玉をカットしなければいけない理由
猫の毛玉は放っておくとどんどん増え、しかもカチカチに固まっていってしまいます。そうすると常に不潔状態になり、皮膚の病気にもかかりやすくなります。毛が絡まっていると猫も痛い思いをしますし、引っ張られて怪我をする可能性もあるので、毛玉が出来ないように予防するか、出来てしまったら軽度のうちにケアしてあげましょう。
まとめ
猫の身体が毛玉まみれになってしまったり、お腹の中にヘアーボールが溜まってしまったりすると、場合によっては麻酔や鎮静剤を打ち対処しなければならなくなります。そうなってしまうと猫に負担がかかり可哀想ですよね。こまめなケアと事前の予防で、常にサラサラでいられるよう飼い主さんの手で補助してあげましょう。