猫の耳毛、切っても大丈夫?
猫の耳毛は、切ると命に関わるとか、猫の運動を妨げるとかはありません。ただ、猫の耳毛は、耳の中へのゴミや虫の侵入を妨げる役割がありますので、外に出る猫の場合は、避けた方が良いでしょう。
どのような猫が耳毛をカットした方が良いかというと、完全室内飼いで尚且つ、スコティッシュフォールドのような垂れ耳で、耳毛が耳を塞いでいる猫、もしくは体質的に耳垢が溜まりやすい猫です。耳垢が溜まりやすく、かゆみが出て猫が掻いてしまい、出血する場合もあります。
そのような猫の場合、耳毛がもっさもさしているとどうしても通気性が悪くなり、耳垢が溜まりやすいのです。酷くなると耳が詰まるなど病気の原因となりますので、耳毛カットすると、改善される可能性があります。耳毛カットをする前には必ず、なぜ耳垢が溜まりやすいのか、原因を動物病院で診て貰ってください。耳ダニなどの異常で耳垢が多い場合は、そちらの治療が最優先となります。
何も異常がないのに、耳垢が溜まりやすくて困っていた、というスコティッシュフォールドの飼い主さんが耳毛カットをしたところ、耳垢が少し減ったのと、耳掃除がしやすくなった、という方がいらっしゃいます。元々耳の脂が多くて耳垢がすぐに溜まり、痒くて掻いて流血していた雑種の猫も、飼い主さんが耳毛カットをした事で、劇的な改善を見せた、というケースも。
猫の耳垢を減らすには、他にも餌を変える、耳洗浄をする、という手段がありますが、それでもダメな場合の最終手段として、耳毛カットを考えてみると良いでしょう。
猫の耳毛カットのやり方と注意点
猫の耳毛をカットする際は、以下の点に気をつけながら行いましょう。
- ハサミは先の丸いもので
- しっかり固定して行う
- マメなカット
ハサミは先の丸いもので
猫の耳毛カットに使うハサミは、先端が丸くなったものの方が安全です。尖ったものですと万が一猫が動いた時などに、刺さる危険性があります。猫の耳毛がきちんと切れるものであれば、猫用のハサミではなくても、大丈夫でしょう。猫が怖がらなければ、ペット用バリカンを使ってもOKです!
しっかり固定して行う
猫が耳毛のカット中、不意に動く事があります。できれば2人で行うと良いでしょう。1人が押さえて、1人がカットする方が、安全です。おとなしい猫であれば、寝ている時にサッと耳毛をカットしても。愛猫を傷つけないように、十分注意してください。特に耳の中はかなり繊細なので、刃先が触れないようにしましょう。
マメなカット
耳毛は、カットしてもまたすぐに生えてきます。愛猫の耳の健康を保つには、マメなカットが必要となります。耳毛カットを嫌がる猫の場合は、カット後におやつを与えて、耳毛カットをすると良いことがある、と覚えて貰いましょう。根気よく何度も行えば、分かってくれるはずです。カット時に優しく声かけをするのもよいでしょう。
猫の耳毛のそもそもの役割とは?
猫の耳毛は、前述したように耳の中にゴミや虫が入るのを防いでいます。ちなみに耳垢の匂いは、虫除けとも言われています。メインクーンやサイベリアン、一部の雑種猫には、「リンクスティップ」と呼ばれるヤマネコのような、耳の先端からピンと立つ耳毛が生えています。
このリンクスティップは狩りの際、わずかな音や風の動きも感知できる為に発達した、と考えられます。我が家の猫にも、1匹このリンクスティップを持っている猫がいます。リンクスティップは特に、猫の耳垢や耳の汚れとは関連がありませんので、言わずもがなですがカットしないようにしてあげてください。
まとめ
猫の耳毛も、中々奥が深いですね。普段あまり良く見ない場所だけに、こんなに耳毛は個性溢れるパーツなのかと、驚きを隠せません。これを機に、猫の耳毛にも興味を持って頂けたら、幸いです。猫の耳毛も含めて、これからも猫を、愛でていきましょう!
30代 女性 りの
あるいは、パウダーをかけて、耳の毛をゴソッと抜き取るという技術も教わりましたが、その方法は、耳が健康なときに行う技術でした。
普段は、耳の毛をカットするときには、先が丸いはさみを使っています。
私は最近、耳の毛をカットするときには、人間の小さな子の爪を切るはさみを使っています。とても、安全で切りやすいですよ。
絶対に、先が尖っているハサミは使わないでくださいね。猫ちゃんが急に動いても対応できるように、しましょう。