猫に一日二食が良い理由とは?

猫に一日二食が良い理由とは?

猫の食事を管理するのは飼い主さんです。一日に何回摂るのが理想なのでしょうか?3回~4回にわけてあげる人もいますが、2回が良いと言われています。猫に一日二食が良いと言う理由について詳しく解説してみましょう。

猫の食事を2回にするメリット

餌を食べる猫

食べ過ぎは健康に悪い

猫の食事の回数は、一日に2回が良いと言われています。もしくは、3回までにおさえるのが理想です。何故かと言うと、食べ過ぎは体への悪影響に繋がるからです。

一般的に、成猫が一日4食位に分けて食べたり、ご飯を置きっぱなしでいつでもお腹が満たされるような環境を続ければ、膀胱炎や尿路結石など、泌尿器系の病気を発症しやすくなるそうです。

お腹が満たされた時の尿はアルカリ性になりやすく結晶化してしまい、尿道結石になりやすくなります。空腹の時間を作らないと、尿を溶かす成分がうまく働かなくなるのです。間隔をあけて食事を摂るのは、胃の調子も整えるので健康的になるのでしょう。

ダイエット効果が期待できる

一日二食にする事で、ダイエット効果もあると言われます。単純に考えれば、一食分を抜くと言う事なのでその分のカロリーは減ります。

二食にする意味は、猫の運動量と食事の量が比例していないからです。食べた分、運動すればカロリーも消費しますが、食べる割にあまり運動しない猫の場合、結果は目に見えていますよね。成猫になれば、朝と晩の2回だけで昼は抜いても大丈夫です。むしろ昼もあげて、おやつもあげてと言う一日の規定量を超えてしまうと、食いしん坊の猫になってしまいます。

食事のリズムが狂いにくい

猫に一日二食が良い理由として、飼い主さんの都合によってご飯を与えるタイミングがずれることが、猫にストレスになる場合があることもあげられます。

毎日必ず3回あげ続けるのは難しいと思います。用事で外出したり、帰宅が遅くなる事もあるでしょう。でも、猫は決まったご飯の時間に貰えるものだと待っています。2回だったり、3回だったりとご飯の回数が一定しないと猫もストレスになってしまいます。

そうならない為にも、食事は無理のない回数にしておくのがベストと言えるでしょう。

食事の基本は2食

余談になりますが、元々は人間の食事も一日二食が普通だったんだとか。三食になったのは15世紀頃らしいです。

一日二食が当たり前で、そのように体も作られていたのではないでしょうか?何が言いたいかと言うと、猫も朝と夕方の2回狩りに出掛けるのが主だったので、狩りの習性の名残りから考えると、朝と晩にご飯を食べるのが丁度良いのでしょう。猫にストレスにならない習慣を作るのが大切なのではないでしょうか。

猫に一日二食のデメリット

餌を食べる猫

猫の成長期

一日二食が良いのは成猫に限った話です。成長期の子猫では、年齢を重視して食事回数の調整をする必要があります。

子猫は、栄養もカロリーもたくさん摂取してもらわないといけません。運動消費量も成猫よりも多く、1日2回では食事が足りません。また、消化機能も未熟なので1回の食事の量を減らしてあげ、回数を増やすのが理想です。

シニア猫

子猫と同様にシニア猫も1回の食事の量を減らして、食事の回数を増やすのが良いでしょう。成猫の時よりも、消化機能の低下が見られます。食事を残したり、一度には食べきれなくなるようです。食べやすいように、柔らかくしてあげるのも重要になってくるでしょう。

エネルギーの必要な猫

一日二食が良いと言ってきましたが、全ての猫にこれが理想とは言いきれません。もちろん年齢や猫の個体差もあると思います。運動が好きな猫や筋肉質の猫種がいるように、エネルギー源が必要になる猫もいるのでしょう。また妊娠中や育児中の猫も、エネルギーが必要になります。エネルギーの消費量が高く二食では栄養が補えない場合もあるのでしょう。

ダイエット効果がなくなる

一日に好きなだけ食べていた猫にダイエットを試みる人は、食事回数を減らしていくのが普通だと思います。ここで注意したいのは、必要な食事量は摂取させるべきという事です。

飼い主さんの自己判断で適当な量に減らす、減らしすぎたから一食は多めにあげるなど、あやふやなことをしていては意味がありません。減ってきた体重がリバウンドする場合もあります。急に食べ過ぎると、血糖値が上がったり下がったりと太る原因になったり、病気の危険もあります。猫の体調が崩れるようなダイエットはしないようにしましょう。

まとめ

餌と子猫

猫に一日二食が良い理由について紹介しました。猫の食事の回数は、理想としては一日二食が良いと言えますが、飼い主さんが決める事でもあります。

愛猫の事を最もよく理解している飼い主さんが、猫にも人にも無理のない生活習慣と健康的な食事管理を心がけてあげましょう。

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