猫はエリンギを食べても大丈夫?与える際の注意点などを解説

【獣医師監修】猫はエリンギを食べても大丈夫?与える際の注意点などを解説

様々な料理に活用することができるエリンギ。頻繫に買うという人も多いのではないでしょうか。今回はそんなエリンギを猫に与えても良いのか。もし猫に与える場合は、どのような点に注意した方がよいのか。この記事で詳しく解説していきます。

1214view

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫はエリンギを食べても大丈夫!

餌を食べる猫

猫が肉を食べるのは一般的ですが、猫がきのこを食べるというのはあまり耳にしません。きのこというと「毒が入っているものもあるから、猫には危険なのでは?」と思う方もいるでしょう。

しかし、人間が食べられるきのこであれば、猫に与えても問題ないのです。そのため、エリンギも猫に食べさせて良いきのこだといえます。

ちなみに、しめじによく似ている毒キノコ「クサウラベニタケ」や、ヒラタケによく似ている毒キノコ「ツキヨタケ」のように、人間がよく食べているきのこに似た毒キノコというのもたくさんありますが、エリンギの場合は”見た目がそっくりな毒キノコ”というのは存在しません。

そもそも、日本国内に野生のエリンギは生えていないため「エリンギに似た毒キノコを誤って食べさせてしまったら…」といった心配をする必要もないのです。

猫がエリンギから得られる栄養

エリンギには、ナイアシンとよばれる成分が含まれています。ナイアシンはビタミン類の一種で、脂質や炭水化物などの代謝を手助けする栄養です。

猫の場合、ナイアシンが必須であるにも関わらず、ナイアシンを体内で作り出すことができないため、食べ物を通して摂取する必要があります。

他にもエリンギには、ビタミンDやビタミンB1、ビタミンB2といった、ビタミン類が豊富に含まれており、どの成分も猫のからだの機能を支える重要な役割を担っているのです。

ビタミンDはリンなどの代謝を支える役割、ビタミンB1は神経系の機能を支える役割、ビタミンB2は被毛や皮膚の健康を守る役割などがあるため、エリンギを猫に食べさせるだけで、様々な栄養を一気に摂取することができます。

ちなみに、エリンギは他のきのこ類と比較をすると糖分を多く含んでいるといった特徴を持っています。

特にエリンギに含まれているオリゴ糖とよばれる成分は、腸内環境を整えてくれる善玉菌の餌として体内で利用されるため、善玉菌が活性化し、健康的な腸内環境を保つことに繋がるのです。

それだけでなく、尿や糞のにおいの元となる悪玉菌を減らす役割もあるため、排泄物のにおいがきつい猫ちゃんにも効果的な成分といえるでしょう。

猫にエリンギを与える際の注意点

食事中の猫

猫にとって良い成分がたくさん含まれているエリンギですが、与える際にいくつか注意しなくてはいけないこともあります。猫にエリンギを与える場合は、必ず以下3点を守った上で食べさせるようにしましょう。

生の状態では与えない

人間がエリンギを食べる場合、普通は加熱をしますし、生のまま食べてしまうと消化に悪いですよね。
猫も同じでエリンギを生のまま食べると、お腹を壊してしまう可能性があります。

そのため、どんなに猫が生のエリンギを欲しがったとしても、必ず柔らかく茹でてから与えるようにしましょう。人間が食べられる程度の柔らかさになるまで、しっかり茹でることをおすすめします。

与えすぎない

エリンギに限らず、きのこ類には食物繊維が豊富に含まれています。人間にとって食物繊維は積極的に摂取したい栄養ですが、猫の場合、食物繊維の消化が少々苦手なため、人間のように積極的に摂取するわけにはいかないのです。

なので、エリンギを与える場合は、消化しやすいように細かく切り刻み、与える量も少量にとどめておきましょう。ちなみに、少量の食物繊維の摂取であれば、腸内の活性化されて便秘解消にも繋がるため、ほどほどの量を与えるのがポイントです。

人間用の調味料は一切使用しない

人間がエリンギを食べる場合は、調味料で味付けを行いますが、猫にエリンギを食べさせる場合は、人間用の調味料を使用しないでください。

猫にとって人間用の調味料は味が濃すぎてしまい、塩分やカロリーの過剰摂取に繋がってしまいます。
もしどうしても味付けをしたい場合は、猫用のかつお節を振りかけたり、猫用おやつをトッピングしたりといった方法で味付けするようにしましょう。

エリンギ以外で猫が食べても良いきのこ

さまざまなきのこ

ここまでエリンギに関するお話をたくさん紹介してきましたが、冒頭でも先述した通り、人間が食べられるきのこ類であれば、猫にも与えることができます。そこで、猫が食べても問題ないきのこ類についても、簡単に紹介していきましょう。

しいたけ

しいたけには、猫の免疫力を上げてくれるレンチナンという栄養が含まれています。レンチナンの他にも、ビタミンDや食物繊維などもしいたけに含まれている栄養の一種です。

しめじ

しめじも猫にとって良い栄養がたくさん含まれているきのこです。エリンギと同じく、ビタミンB1やビタミンB2、ビタミンD、ナイアシン、食物繊維などの栄養も含まれていますし、鉄分やアミノ酸といった猫のからだに欠かせないきのこも含まれています。

まいたけ

まいたけは、エリンギやしいたけと比較をすると、カリウムを多く含んでいます。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する役割を持っているため、猫にとって欠かせない栄養なのです。

えのき

えのきに含まれている栄養は、エリンギに含まれている栄養とかなり似ており、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンD、ナイアシン、食物繊維などが主な成分となっています。そのため、エリンギの代わりにえのきを食べさせるのも良いでしょう。

まとめ

並べられたエリンギ

あまり大量に与えるのはおすすめできませんが、猫にエリンギを食べさせても問題ありません。また、エリンギ以外のメジャーなきのこ類を猫に与えても問題ないので、もし猫が欲しがる場合は注意点を守った上で与えてみましょう。

その他、猫が食べていいもの・悪いもの

今回紹介した食材以外にも、人間には安全でも、与え方や量によっては猫にとって有害な食べ物が数多くあります。場合によっては命に関わるような食材もあるため、飼い主さんは正しい知識を身につけておくことが必要です。万が一のことが起こってしまわないよう、「猫が食べていいもの・悪いもの」を事前にチェックしておきましょう。

猫が食べてはいけないもの一覧

スポンサーリンク