猫にピーマンは与えていいのか、気をつける成分とその副作用

猫にピーマンは与えていいのか、気をつける成分とその副作用

猫にピーマンをあげてもよいのでしょうか。野菜は猫にとって有益になることもありますが、与え方や選ぶ種類を間違えると危険にもなり得ます。今回はそんな野菜の中でもピーマンに焦点を当て、猫にピーマンをあげても大丈夫なのか等をまとめました。

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猫にピーマンは与え方に十分注意

籠一杯のピーマンと猫

猫にピーマンは与えてもいいのかという結論を言うと「与えてもよいが、無理にあげる必要はない」ということになります。
これは猫の元々の食性による消化機能の問題、またピーマンを与えるには与えることもできますが、それ以上に十分注意すべきことがあるのが理由です。

栄養などの理由からどうしてもピーマンを与えたい場合は、調理法や摂取量、リスクなどを知っておいた方が安全です。

猫にピーマンを与えてはいけない理由

ピーマンと子猫

猫にピーマンを与えてはいけないと言われるのには、いくつか理由があります。
一つ目は他の野菜にも言えることですが、猫が犬のように雑食ではなく完全な肉食動物であり、そのため野菜を消化できるような体の構造になっていないということです。
そのため野菜は消化不良など逆に身体の負担となってしまうこともあるのです。

二つ目は野菜に含まれている特定の成分が猫にとって有害になる可能性があるということです。
ピーマンはナス科の野菜でこれにはナスはもちろん、トマト、じゃがいもなども含まれます。
このナス科に含まれる一部の成分は少量なら問題ありませんが、人間でもあまりに大量に摂取すると体の不調などを引き起こす中毒症状になるものです。

人間でも幼児はナス科に含まれるこの成分の摂取上限が大きくなく、家庭菜園、保育園や幼稚園でこの中毒が起こることも多いのです。

猫もこの成分の摂取上限が少なく大量に摂取することで体調に悪影響が出るリスクがあるのです。この特定の成分については、記事の後半で詳しく説明します。

猫にとって良いピーマンの栄養成分

赤いピーマンと猫

この記事は猫にピーマンは無理に与えるべきではないという方針で書いていますが、ピーマンには量、調理法などを十分考慮すれば栄養面で有益な部分もあるようです。

例えばピーマンにはビタミンAやCといった栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンAは目の細胞を作ったり、暗闇で視力を維持したりするのに役立ちますが、猫はビタミンAを自分で作ることができないため、欠乏することは目の疾患の原因になったりもします。ピーマンは豊富なビタミンAで猫の目に良い面があるのです。
ビタミンCは猫が自分で作ることができる成分ですが、抗酸化作用、抗ガン作用、血行を良くする、抗ストレス、免疫力の向上などに役立つとされます。

この他にもピーマンに含まれるビタミンは皮膚の疾患や脂漏症などにも役立つとされています。このようにリスクはあるものの猫にとって栄養面でピーマンは良い部分があるのです。

猫にとって危険なピーマンに含まれる成分

テーブルについている猫

猫にピーマンを与えてはいけない理由の項目で、野菜の成分が中毒を起こす可能性があると書きましたが、この成分はソラニンというものです。
ソラニンとはステロイドアルカロイドというものの一種で、じゃがいもの皮などに多く含まれる成分です。
少量なら問題はありませんが、摂取上限を超えて食べることにより、食欲不振、心拍障害、頭痛、嘔吐、胃炎、下痢などの身体の異常を起こすことがあります。

人間(成人)はこのソラニンの許容量は大きいですが、猫は体が小さいこともあり、量は少なめにする、毎日与えないなど考えなければ危険です。
猫に与えてもいい1日のソラニンの量は多くても小さじ1弱程度、数値にすると1日、125~500mgが目安だとされています。

猫にとって安全なピーマンの与え方

沢山のピーマンと猫

このようにリスクと栄養の両面があるピーマンですが、もし猫にどうしても与えようと思う場合は十分安全に考慮する必要があるでしょう。

まず猫にピーマンを与える場合は種、茎、皮、芯は必ず取り除いて与えましょう。
これは野菜の皮や種が時に有毒なだけでなく、喉、胃、腸などにひっかかって危険だからです。
ピーマンを与える場合はできるだけ小さく刻む、もしくはペーストなどにすることが必要です。

次にピーマンは必ず茹でて加熱調理してあげてください。
これは過熱することで柔らかく食べやすくなるだけでなく、ソラニンなどの有毒成分も水に流れだし減少するからです(完全にはなくなりません)。
しかしせっかく減ったソラニンもきちんと茹で汁を捨てないと毒性を減らすことができませんので注意しましょう。また、蒸し料理もその調理法からしてソラニンを減らすには適さないようです。

さらに注意したいのが自家栽培でのナス科の野菜やピーマンをあげる場合です。
自家栽培の野菜は小さめでソラニンが濃いことが多く、猫には危険になる確率が高くなります。
他にも猫にピーマンをあげるのは時々にし、毎日のメニューにはしない、1回の摂取量を少なくするなども安全面で大切です。

まとめ

フードボウルと猫

いかがでしたか?ピーマンの栄養は猫にとって有益な面もありますが、ソラニンや消化不良などのリスクもあるようです。
絶対にあげてはいけないものではないですが、無理に食べさせる必要はない野菜と考えておいた方がいいかもしれません。

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