猫の眉毛とは
上毛に生えている毛
猫の髭と言われる部分は、口の横に生えていると思っていませんか?実は、猫の顔には髭が円を描くように生えているのです。
鼻と口の間、顎、頬、額に髭が生えています。通常、猫の髭と言われる毛を全て触毛と言います。そして、眉毛とされる毛は、区別すると上毛に生える毛を言います。目の上に、6本ほどツンツンと生えています。
猫によっても数が異なり、片方が多かったり少なかったりしても異常ではありません。換毛期のように、髭も一定の時期に生え変わるそうです。
猫が顔を洗う仕草
「猫が顔を洗うと雨が降る」と言い伝えがあるように、猫は低気圧に敏感なようです。低気圧の影響で、髭が濡れてしまうのを綺麗にしているからだそうです。髭が汚れるのを嫌がる理由は、猫にとって髭がセンサーの役目を果たすからなのでしょう。
猫の顔にある触毛は、髭と同じ機能があります。猫の体毛よりも2倍太い毛が、深く埋め込まれているそうです。触毛の髭の一部である眉毛の役割について詳しく見てみましょう。
猫の眉毛の4つの役割
1 バランス感覚を保つ
猫が走ったり、高い所から上り下りができたりするのは、眉毛や髭の触毛があるからだそうです。もしもなければ、バランスが上手くとれず、転んでしまうのです。猫が器用に俊敏に動けるのは、平衡感覚が保たれている証拠なのでしょう。
2 通り道のセンサー
顔から飛び出ている触毛は、センサーの役割をします。入れる隙間かどうか、通れるかどうかと言うことを顔の触毛で判断しているそうです。見通しが悪い場所や、暗い場所でも、この触毛が猫を案内してくれる役目があるのでしょう。
3 空気の流れを察知する
猫の髭は、空気を読みとる機能があります。対象物がいる方向、動き、距離、温度、湿度、振動など、微量な刺激まで感じることができるそうです。
獲物の距離を感じ、物にぶつからないように動けるのも、全て触毛があるからなのでしょう。仕留めた獲物を、触毛を通じて温度や振動から相手の動きを読みとるそうです。
4 眉毛は目を守る
眉毛は、猫の顔を可愛く見せるだけの飾りではなかったようです。目の上にあるのは、ゴミなどが目に入るのを防ぐためなのです。まぶたの神経と眉毛が繋がっていて、眉毛に何かを感じると目を閉じるそうです。
猫は近くにあるものがよく見えないと言われています。目の前の安全は、触毛が守る役割になっているのでしょう。顔の周りの髭や眉毛によって、猫の目は守られていると言っても過言ではないようです。
猫の眉毛の必要性
猫の眉毛と言われる触毛は、どの部分においても重要な役割があります。もしも猫の視力が悪くなっても、体の機能が衰えても、触毛が猫の安全を守ってくれるくらいの機能を果たすそうです。猫の髭や眉毛は、猫が生活する上で必要不可欠なものなのです。
もちろん、ふざけて髭を引っ張ったり、抜いたりするのは辞めましょう。たまに、猫の髭がヒーターなどで焼けたり縮れたりしますが、お手入れと言って切るなどしてはいけません。
まとめ
今回、猫の眉毛の役割について紹介しました。猫の顔をよく見てみると、髭らしき太い毛がたくさんあります。どの髭も、とても大切な役割があると言うことですね。髭や眉毛と言われる触毛が、飾りだけの意味ではなく、いつでも綺麗にしておかないといけない部分のひとつなのでしょう。
私の家の猫の眉毛を見てみました。片目に6本生えてる猫もいれば、片方が2本しか生えていない猫もいます。顔をよくスリスリしてくるから、抜けたのかなと思います。抜けてもまた生えてくるので、心配はいらないでしょう。