猫の毛色は遺伝で決まる!その種類と性格とは

猫の毛色は遺伝で決まる!その種類と性格とは

猫の毛色は様々なバリエーションに富んでいますが、猫の毛の色は遺伝によってある程度決められています。つまり、親がどのような遺伝子を持っているかによって生まれてくる猫の毛色が決まるという事です。人間でいう血液型のようなものと捉えてもらえると分かりやすいでしょう。

猫の毛色は遺伝で決まる

色違いの猫

猫の毛色は遺伝で決まる場合が殆どです。

親猫が白猫同士の場合

必ず子猫も白猫が生まれてきます。つまり、親猫がどちらも白であった場合三毛猫のようなマダラ模様の毛色を持つ子猫は万が一であっても生まれては来ません。

親猫が白猫と黒猫の場合

生まれて来る子猫は白猫である可能性が最も高いです。これは、白という色が優性遺伝であり、黒が劣性遺伝である事が関係しています。今回のように白と黒を掛け合わせた場合に、白の方が子猫に優先的に遺伝される遺伝子を持っているため、白色は必ず遺伝します。一方で黒色は白色と比べると優先順位が低いので、子猫に遺伝される確率が下がります。

このように、親猫同士の毛色が異なる場合は遺伝子に優先順位があるため、高い方から順に子猫に遺伝される事が分かっています。

猫の毛色を決定する遺伝のメカニズム

白猫の親子

両親の両方が白猫の場合

親猫の両方が白猫の遺伝子を持っている場合には、必ず白猫が生まれます。白以外のカラーの遺伝子を持っていないので、白猫の両親からはカラーの子猫は生まれません。

両親どちらも白猫かつ、片方がカラーの遺伝子を保有している場合

親猫の両方が白猫であっても、場合によってはカラーの遺伝子が紛れ込んでいる場合があります。そのような場合でも両親共に白の遺伝子が優先的に遺伝されるので、白猫が必ず生まれます。カラーの猫はまず生まれる事はありません。

両親共に白猫だがカラーの遺伝子を持つ場合

両親が白猫であっても、遺伝子の中にカラーの情報が含まれていると白の毛色の猫の親同士であっても、カラーの猫が生まれる確率は上がります。白猫が7割の確率で生まれます。一方でカラーの猫が生まれる確率は3割です。
猫は一度に複数の子猫を産むので、この場合には白猫の方が多く生まれる可能性が高いと考えられます。

片方の親がカラー猫だが、白色の遺伝子を持つ場合

片方の親がカラー猫であっても、白色の遺伝子を両方の親が持つ場合には、子猫は必ず白猫が生まれます。カラーの猫が生まれる事はありません。

片方の親が白色の遺伝子を保有しない場合

一方が白猫で、もう一方の親猫がカラー猫かつ白の遺伝子を保有していない場合、生まれてくる子猫のカラーは白が5割、カラーが5割となります。

両親共にカラー猫の場合

両親が共にカラー猫であって、白の遺伝子情報が無い場合にはカラー猫が必ず生まれます。白の子猫は絶対に生まれません。

遺伝による猫の毛色の種類

茶色い猫の親子

白猫や黒猫だけではなく、様々な遺伝子によって多彩なカラーの猫ちゃんが多数存在します。また、オスの保有する遺伝子の染色体は、XYと別々の情報を保有する一方で、メス猫はXXと同じ情報の染色体を保有します。

猫の毛色がブルー

ブルー色の毛色の猫は遺伝子の系統で分類すると、ブラックの遺伝子情報を受け継いでいます。黒の遺伝子に色素を薄める遺伝子が混ざると、ブルーの毛色を持った猫が生まれます。

猫の毛色がクリーム

ペルシャ猫を連想させるクリーム色の猫は分類するとレッドの遺伝子を濃く受け継いでいます。赤色の遺伝子情報と色素を薄める遺伝子が組み合わさるとクリーム色の子猫が生まれる可能性が高くなります。

猫の毛色がチョコレート

チョコレート色の毛色は黒色の遺伝子よりも劣勢遺伝子とされているb遺伝子を最低1本でも保有していれば、完全な黒猫にはならず、深い茶色の子猫が生まれます。ここに色を薄める遺伝子情報が混ざると、ライラック色の子猫が生まれてきます。

遺伝による猫の毛色と性格の関係

白猫と黒猫

猫の毛色によって性格が異なるという情報もありますが、根拠があるものではありません。むしろ、毛色というよりは猫種で性格を分類するため、毛色で性格分類をすると当てはまらない部分も出てきます。とはいえ、同じ猫種である場合の一種の比較材料として毛色による性格診断は役に立つ事もあります。

毛色が白の猫の性格

白い毛色を遺伝していない猫は、希少価値が高いため、あまりお目にかかれません。学習能力と順応性は高いですが、プライドが高い一面があるので初心者には難しいタイプの猫であると考えます。

毛色が黒の猫の性格

意外と人間や他の猫に対してフレンドリーに接してくれるのは黒猫です。穏やかな性格ですが、甘えん坊です。その一方で賢いという一面もあるので、猫にある程度慣れている飼い主ならば上手くやっていけるカラーの猫と言えます。

毛色がグレーの猫の性格

黒猫を更に丸くしたような性格ですが、頑固な一面があります。しかし、基本的に争い事は好まない穏やかな性格なので、初心者にも飼いやすい猫であると考えられます。

毛色が茶トラの猫の性格

やんちゃで甘えん坊な性格の茶トラは、飼いこなす事が出来なければ、ひじょうに手のかかる猫です。しかし、明るく陽気な性格なので人間社会にも打ち解ける事が早い段階で出来るようになります。

毛色がブルーの猫の性格

神経質で警戒心の強い猫が多いです。したがって、人間にも中々心を開こうとはしてくれません。穏やかで静かな生活を求める傾向が強いです。

まとめ

眠っている親子の猫

猫の毛色は遺伝子事情によって多様化しています。中には珍しい色の猫もいます。しかし、目新しい色の猫は気難しい傾向が強く、初心者向けの猫ではありません。猫の毛色で性格を判断する事は難しいですが、プラスアルファの情報として使う事は可能です。毛色だけでなく、自分の飼い主レベルに合わせてお迎えする猫を選ぶ事も重要です。

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