猫のティッキングと毛色のパターン
ティッキングとは?
猫の毛色のパターンを大きく分けたとき、ソリッド(単色の白や黒)ティップド(1本の毛先に色がつく)トータシェル(赤系の色が入り組んでいる)タビー(縞模様)バイカラー(白がある2色から3色)の5パターンとなります。
ティッキングと言われるパターンには、ティップドとタビーを指します。毛先に色がつくことをティップと言い、ベースカラーよりも先端に濃くなることをティッピングと言うようです。
毛色のパターンから見ると、毛先に色がある、薄い色と濃い色がある、様々な色があるのがティップドカラーと言われ、一本の毛に2~4色の縞模様がある毛色をティッキングと言います。ティッキングは、毛先に行くほど濃い色になっており、織物のような濃淡の毛色が綺麗に見える特徴があります。
ティッキングの猫の種類
ティッキングと言われる猫は、ソマリ、シンガプーラ、アビシニアン、ロシアンブルーなどがいます。
ティッキングの猫たちを少し説明してみましょう。アビシニアンは、ゴールドのタビーで光や動きによって輝いて見える毛色です。そして、アビシニアンの特徴を受け継いだのがソマリです。毛が長いぶん、アビシニアンよりもティッキングが入っているので、より複雑な色合いが特徴的です。
どちらもゴールドに光り輝いていますが、色は4パターンからなるそうです。シンガプーラは、体は小さめで大きな目をしています。毛色はセーブルで、一本の毛色が多色で綺麗です。ロシアンブルーはソリッドですが、ベースカラーは薄いブルーでシルバーのティッキングが入っています。
ティッキングの猫種の魅力
ティッキングの毛の猫はトラ柄のような、くっきりはっきりと見える縞模様に比べると、細かい縞模様で光沢感のある色合いをしています。
1本の毛に複数の色をもつことを「アグーティ」と言いますが、アグーティの薄さや縞模様の柄の濃いタビーの現れ方から、アビシニアンやソマリなどをティックドタビーとも言うようです。
これらの猫種は、首、尻尾、四股に薄く縞模様がありますが、その他の部分はアグーティと言う不明瞭な色になっていることを示しています。このティッキングがある猫種の共通点は、美しい、優雅、煌びやかなどと表現されているようですね。
毛の色の秘密
頭と尻尾に同じ毛柄がある
猫の頭にある毛柄は、尻尾にも同じような色や柄が現れるそうです。猫の毛の色は、頭と尻尾が先に色がつくと言われています。縞模様や、黒などの毛色柄が頭にあると、必ずと言って良いくらい尻尾にも同じように色がつくということです。
猫の毛の色は真上から色がつく
猫の毛の色は、上から下に順番につくと言われます。猫の色がつく場所は、頭、背中、尻尾と言う順番です。猫を真上から見て、見える部分が先に色をつけていくようです。なので、内側のお腹は最後になるようです。
猫の毛の色は、内側に行くほど色が薄くなっていると思います。お腹の方が色が濃いと言う猫は見られません。理由としては、光が反射したときに背中とお腹の色のバランスがとれていることが考えられます。背中に光が当たると、白いお腹の色とうまく馴染むからなどのメリットがあるようです。
まとめ
猫のティッキングと毛の色の秘密についてご説明しました。模様はあるけれど、薄くて細かい模様をアグーティと言います。アグーティの猫の代表になるのが、アビシニアンやシンガプーラなどです。これらの猫は、一本の毛の中に濃淡の柄があることにより、動いたり光が当たったりする具合いによって輝きを見せるのです。
猫の毛の色や柄は、細かくわけるとたくさんありますが、ティッキングと言われる猫の特徴について理解できたでしょうか?ティッキングと言われる猫の毛の色は一言でいうと、とても繊細で綺麗な色を放っていると言うことでしょう。