旅行中に猫を留守番させる場合の4個の方法と注意点
家で留守番させる場合
猫を置いて旅行に行く場合、2泊3日くらいなら家で留守番させるのは可能だといわれています。単独行動を好む猫は、ひとりでいることがそれほど苦にならないからです。普段から飼い主さんが仕事などで外出が多く、留守番に慣れている猫ちゃんなら旅行中もひとりで大丈夫でしょう。
ただし、旅行の間の準備はしっかりして行く必要があります。飼い主の旅行中、猫の留守番で多めに用意しておく必要があるのは、水とキャットフード、それからトイレです。
1日のトイレの使用回数は少ない猫ですが、普段は毎日トイレの砂を掃除しているのではないでしょうか。それが、旅行のため2~3日掃除ができないとなると、どうしてもトイレが汚れてしまいます。その結果、猫がトイレでおしっこやうんちをしなくなり、旅行から帰ってきたら、トイレ以外の場所でされていた、なんてことも。
予備のトイレがあれば、それにも砂を入れておきましょう。予備の猫用トイレは、いつも使っているトイレのすぐ横に置きます。猫用のトイレがない場合は、100円ショップなどで購入できるプラスチックのトレーに猫砂を入れたものでも構いません。
水は、こぼしてしまった時のために、数ヵ所に用意し、餌はドライフードを、旅行の日数分より多めに置いておきましょう。ウェットフードは傷みやすいので置かないようにして下さい。自動給水機や自動給餌機があると便利ですよ。
旅行中は、家の中での事故も心配ですよね。猫をケージに入れて留守番をさせれば安全なように思いますが、2日以上ケージに入れたままでは、猫が運動不足でストレスを抱えてしまいます。
旅行中、猫に留守番をさせる際には、部屋に危険なものがないかをチェックしたうえで、ケージからは出しておいた方がいいでしょう。
それから、夏の旅行の場合、暑さ対策は万全にして下さい。エアコンを弱めに稼働させておくのがおすすめですが、必ず旅行前にエアコンの点検をしておくことが重要です。
ただし、生後6ヶ月未満の子猫はたとえ1泊の旅行であっても留守番はできません。また生後半年を過ぎた猫でも、突然長時間の留守番をさせるのではなく、少しずつ時間を増やして、飼い主がいないことに慣らしましょう。生後4ヶ月を過ぎていれば、8時間程度の留守番はできるといわれます。
ペットシッターに来てもらう場合
2日程度の旅行でしたら、猫に留守番していてもらうことはできますが、3日~1週間以上になると、さすがに猫だけ置いていくわけにはいきません。
旅行中、ペットホテルに預けるのは2~3日ならいいのですが、知らない場所での長期の滞在は猫にとって大きなストレスになってしまいます。そんな時は、ペットシッターに来てもらうという方法があります。
ペットシッターの料金は、1回2,000~3,000円ほどで、出張費や交通費が加算されることも。旅行中に、メールで猫の写真や動画を送ってくれるペットシッターなら安心ですね。
事前の打ち合わせが必要になりますので、猫の性格や体調、好きな遊び、苦手なものなど、できるだけ細かく伝えておきましょう。
旅行中は、鍵を預けて留守の自宅に上がってもらうことになるので、信頼できるペットシッターを選び、貴重品の管理はきちんとしておく必要があります。旅行だけでなく、急な出張や、飼い主さんの入院などの時でも頼りになりますよ。
ペットシッターのおすすめは、全国に80店舗を構える「ペットシッターSOS」。
ペットシッターSOSは、全国で初めてペットシッター専門店としてフランチャイズを展開。全加盟店が資格を有し、ペットシッター保険にも加入しています。リピーターの多いペットシッターです。
ホテルに預ける場合
飼い主さんが旅行中、飼い主さんがいない見知らぬ場所で留守番をするのは、猫にとって大きなストレスになります。旅行中に猫を預けるホテル選びは慎重に行いましょう。
猫専用のホテルなら、猫の習性に配慮して猫が過ごしやすいように工夫されているところがあります。猫をホテルに預ける前には、ホテルの環境を見て、スタッフさんの雰囲気、猫の為の備品、清潔が保たれているかなどをチェックしておきましょう。
猫が普段使用しているおもちゃやタオル、食べ慣れたキャットフードなどを持ち込みできると、猫は安心することができます。
ペットホテルによっては、ワクチン接種証明書の提示を求められることがありますので、ワクチン接種は済ませておきましょう。
猫のホテルの料金は、ホテルの立地や部屋のタイプ、利用シーズンなどによっても異なりますが、猫1匹につき1泊2,000~5,000円程度です。
人間のホテルと同様、猫のホテルも年末年始・お盆・ゴールデンウィークなどは料金が高くなります。大型連休に旅行を計画し、猫のホテルを利用したい場合は、需要が高くなりますので、早めの予約がおすすめです。
知人に預ける場合
実家や友人などの親しい間柄であれば、旅行中の猫のお世話をお願いできると安心ですね。
猫は環境の変化で大きなストレスを抱えてしまいます。慣れない家で、大きな声で鳴いたり、トイレではない場所で粗相をしてしまうことも考えられます。
そのこともよく話したうえで、引き受けてもらえそうならお願いしましょう。その人が猫を飼ったことがあったり、動物に慣れている人なら安心ですね。
猫を知人宅に預ける場合、旅行前から何回か知人宅に連れて行き、慣らしておくことをおすすめします。普段猫ちゃんが使っているトイレと猫砂、食器といつも食べている餌は必ず持って行くようにして下さい。
ケージやベッド、タオルやおもちゃなど、自分のにおいがついているものも持って行けると、それだけで猫ちゃんは安心しますよ。
知人宅に慣れるまでは、ケージに入れておいてもらうと安心です。お世話をしてもらったら、親しい間柄でもお礼はきちんとしましょうね。
猫を一緒に連れて行く場合の注意点
移動手段の注意点
車の場合
車で旅行をするなら、いきなり猫に長時間のドライブをさせるのではなく、車に乗ることを事前に少しずつ慣らしておきましょう。
車での移動時は、猫をキャリーバッグやケージに入れておきます。車のドアが開いた瞬間に、飛び出してしまうことがあるからです。キャリーバッグやケージは、シートベルトなどでしっかり固定しておいて下さい。
ハーネスとリードもあると安心ですね。猫を旅行に一緒に連れて行く場合は、ハーネスとリードに慣らしておくことをおすすめします。旅行先で、どこかへ行ってしまったら、猫は戻ってこないことが多いからです。
ドライブ中は、長くても2時間に1回は車を停めて休憩をし、水を飲ませてあげましょう。猫だけを車に置いて飼い主が外へ行くのは、やめた方が良いです。特に夏場は、短時間で高温になり、熱中症の危険性があります。
トイレは簡易的なものを用意し、キャリーバッグやケージにもペットシートを敷いておきます。車酔いが心配な猫ちゃんは、出発の2時間前までに食事を済ませます。様子を見て大丈夫そうなら、少しずつ与えるといいでしょう。
動物病院で酔い止めの薬を処方してもらえますので、車に酔いやすい猫ちゃんの場合は旅行前に相談してみて下さいね。
電車の場合
電車を使っての旅行の場合、猫を電車に乗せる時は、キャリーバッグやケージに入れる必要がありますが、大きさに規定がありますので、必ず確認してから乗車しましょう。
一般的には、長さ70センチ以内、縦・横・高さの合計90センチ程度、ケースと猫を合わせた重さ10キロ以内となっています。規定のサイズのキャリーやケージに、猫の体全体が入っていることが乗車の条件です。新幹線も同様です。
外が見えると猫が興奮してうるさくなることがあります。キャリーバッグやケージから外が見えないようにしておきましょう。乗車の際は、手回り品切符を購入します。逃げ出してしまった時のことを考えて、ハーネスとリードも用意しておくことをおすすめします。
飛行機の場合
遠方なら、飛行機で旅行することもありますよね。猫を飛行機に乗せる際には、同意書を提出する必要があります。パソコンからもプリントアウトできますので、事前に用意しておくとスムーズです。
ペットは必ずキャリーバッグかケージに入れ、国内線では貨物室での輸送になります。料金は3,000~6,000円程度。貸し出し用のケージもあります。
猫2匹以上を飛行機に乗せる場合、1頭につき1ケージが原則です。2匹以上をまとめて1つのケージに入れることはできません。
宿泊の注意点
最近では、猫と泊まれる宿も増えています。猫ちゃんと一緒に旅行がしたい方には嬉しいですね。普段、飼い主さんとべったりで、留守番が苦手な猫ちゃんなら、旅行に一緒に連れて行った方がいいでしょう。
宿泊先や他のお客さんに迷惑をかけないよう、出発前にノミ・ダニの駆除、爪切り、できればシャンプーも済ましておきたいものです。
旅行中、飼い主さんと一緒であっても、慣れない環境は、猫にとってストレスです。少しでも安心できるよう、いつも使っているおもちゃやタオルなどは持って行くと良いです。
キャットフードは、荷物になるので、旅行先でいつも食べているフードを調達できるようであれば、現地で買うのがおすすめ。
トイレは、宅配便で送っておくと便利です。宿泊先に、送っても良いか確認してからにして下さいね。自分で持って行く場合は、ポータブルトイレが便利です。宿によっては、猫用トイレのレンタルをしてくれるところもあります。
猫ちゃんのにおいがついたトイレの砂を少量持って行くと、猫が落ち着いてトイレができますよ。トイレの掃除は飼い主さんが行い、排泄物は持ち帰ります。宿によっては、ペットの排泄物専用のダストボックスを置いてあるところもありますので、その場合はその中に捨てて下さい。
ハーネスとリードは必ず用意しておきましょう。旅行中、万が一逃げ出してしまった時のために、首輪には迷子札を付けておきます。
部屋から出る際、猫だけを置いていくことはできない宿が多いので、確認しておきましょう。高級宿では、ペット用のベッドが用意されていたり、館内にシャンプー台などを完備したペットホテルを併設しているところもあります。
猫と一緒に泊まれる宿は、旅行会社で相談すれば探してもらうことができます。ペット雑誌や旅行ガイドブックなどでも、猫と一緒に泊まれる宿の特集をしていることがあり、宿のサービスや周辺情報なども盛りだくさん。旅行のプランを立てやすいです。
時間がない方はインターネットがおすすめ。宿泊先を選んで予約も簡単にできます。宿によって、猫の宿泊の条件や料金が異なりますので、必ず事前に確認して下さいね。
まとめ
飼い主が旅行をしたい場合、猫は2~3日なら留守番ができるといいます。旅行中の食事やトイレ、部屋の温度管理はしっかり準備してから出かけるようにしましょう。
旅行が3日くらいまでなら、ペットホテルに預けるという方法もあります。長期の旅行なら、ペットシッターに来てもらうのもいいでしょう。
最近では、猫と一緒に泊まれる宿も多くあります。旅行に猫を連れて行く時は、キャリーバッグやケージに入れ、ハーネスやリードもあるといいでしょう。
移動中や宿泊先でも猫ちゃんの様子に気をつけ、また宿泊先や他のお客さんに迷惑にならないよう、マナーを守りましょう。交通機関や宿によって、猫を一緒に連れて行く際の条件がありますので、事前に確認して下さいね。
留守番をするにしても、一緒に旅行に行くにしても、猫にとってはストレスになることに違いはありません。猫がいつも使っているものを、留守中や旅行中も使えるよう配慮し、安全で楽しい旅行になるよう心がけましょう。
30代 女性 ひなた
うちでは、友人やペットシッターにお願いしています。いまは、ペットシッターも動物病院にて紹介してもらえたりと安心になりました。
面談に来ていただき、気が合わなかったら違う方にチェンジもできますので、気軽に問い合わせてみてください。猫ちゃんの種類や頭数によっても金額が違ってきます。ペットホテルに預ける方が安くつく場合もありますので、照らし合わせてみるといいです。
大切な猫ちゃんの世話を頼むので、慎重に決めるといいでしょうね。