猫をドライブに連れていく際の注意点!車酔い対策や便利グッズまで

猫をドライブに連れていく際の注意点!車酔い対策や便利グッズまで

猫をドライブに連れていく際の注意点にはどんなものがある?実際に愛猫とドライブをする飼い主さんに回答していただいたアンケート結果を基に、ドライブの注意点や猫の車酔いについて詳しく解説します♪これから愛猫とドライブデビューを考えている方も、必見です!

猫をドライブに連れて行く際の注意点

アンケート結果円グラフ

猫をドライブに連れて行く際、注意していることは何ですか?というアンケートの結果、最も多かった回答は「脱走に注意する(20%)」というものでした。その後、トイレ(19%)、気持ち(19%)、体調(17%)と続きます。

その他には「野良猫などの外敵に注意する」「大きな音をたてない」「運転席には近づけない」「車内ではなるべく自由に遊べるようにする」などの意見も。

このアンケート結果の各票数に大きな差が生じなかったのは、猫の慣れ具合や性格、ドライブの環境などによって注意すべき点が異なることが関係していると考えられます。

しかし、どの回答も猫をドライブに連れて行く際に非常に重要となることばかり。改めて一つ一つ確認してみましょう。

脱走しないように気をつける

猫をドライブに連れていく際、最も注意しなければならないのが脱走です。

特に外の環境に慣れていない猫の場合、些細なことでパニックを起こしてしまう可能性も十分にあります。また、知らない土地で愛猫が脱走してしまった場合、探し出すことも困難となってしまうこともあるため、細心の注意を払いましょう。ですので、ドライブの際は必ずハーネスを着用してください。

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こちらは通気性も良く、首への負担も少ない猫用ハーネスです。猫の体が抜けてしまわないようダブル構造になっており、頭を通さず簡単に着用することが可能です。細かい調節もできるため、小柄な猫ちゃんでも安心して使用することができるためおすすめです。

トイレ

猫をドライブに連れていく時、心配なのがトイレですよね。猫のおしっこはニオイがキツイこともあり、車中での粗相は避けたいのが正直なところです。

とはいえ、我慢させるのも良くないですし、屋外で排泄させるわけにもいきません。用を足してから出発!というのが理想ではありますが、そう上手くいくとも限りませんよね。そんな時、心強いのが携帯トイレです。

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こちらは折りたたみ可能、撥水加工が施されている携帯トイレです。猫砂を入れることもできるので、いつも使っているトイレから少量の猫砂を移し替えて使用すれば比較的安心して排泄することができるかもしれません。とはいえ、トイレに神経質な猫ちゃんは非常に多いため、無理強いはしないよう注意したいですね。

ストレスを軽減させる

ある意味最大の課題ともいえるのが、このストレス軽減でしょうか。正直なところ、犬と比べてドライブを楽しむことができる猫は非常に少ないのが現実です。慣れさせる…という意味では、最初の頃は多少のストレスは仕方ないとも言えるかもしれません。

ただ、ドライブに出かけることによるストレスを少しでも軽減させるために、まずは車を走行させずに車中で過ごすことに慣れさせたり、キャリーバッグにお気に入りの毛布を入れたりすることで「車の中は安全」という認識を持たせることが重要となります。

また、アンケートにはなるべく大きな音を立てないことや、車内に慣れてきたら安全に遊べる空間作りなどに配慮が必要という声もありました。これらを参考になるべく愛猫にストレスが掛からないように配慮したいですね。

ご飯と水について

猫をドライブに連れて行く時、ご飯や飲み水にも配慮しなければなりません。よほど長時間のドライブでなければご飯は自宅で済ますことができるかもしれませんが、水分補給には十分に気を配る必要があります。

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こちらは携帯用のペット水飲み器。コップ部分はフード容器として利用することも可能です。ノズルタイプの給水器に慣れている猫ちゃんの場合は、下記のようなキャリー用給水器も便利かもしれませんね!

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安全面

走行中の車に愛猫を乗せる時、安全面にも配慮しなければなりません。特に運転席周りには近づかないように注意しましょう。足元に入り込んでしまったりすると非常に危険です。基本的には、前述したハーネスと猫用キャリーを併用するのがおすすめ。

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こちらは4wayタイプのペットキャリー。折りたたみ可能で通気性も良く、カーシートに固定することもできます。愛猫とドライブする際に使用するキャリーを選ぶ時は、カーシートにしっかり固定できるタイプのものを選ぶと良いですね。また、ドライブの休憩中などに窓やドアを開放する場合は野良猫などの外敵にも注意しましょう!

走行時間に気をつける

猫をドライブに連れて行く時、走行時間が長くなり過ぎないよう注意することも大切です。初めてドライブに連れ出す時は15分〜30分程度を目安にするのが良いでしょう。実際に猫とドライブに出かけている飼い主さんは、どのくらいの時間を目安にドライブしているのでしょうか。

アンケート結果グラフ

「猫とのドライブは最大で何時間までにしていますか?」というアンケートの結果、70%以上の飼い主さんが1〜2時間程度と回答。続いて3〜4時間が12%、5〜6時間またはそれ以上が8%となっており、殆どの飼い主さんが1〜2時間を目安にドライブしているという結果となりました。

猫とドライブをする時は様子をしっかり観察し、休憩を挟みながら時間に余裕を持って出かけるようにしたいですね。

温度に気をつける

猫とドライブに出かける時、車内の温度には十分に注意しましょう。特に暑い季節はキャリー内の温度や湿度が高くなってしまうため、短時間であっても熱中症に陥ってしまう可能性があります。

人が肌寒いと感じる程度に車内温度を調節し、キャリー内にタオルを入れるなど猫自身が体温調節できるような環境作りをしておくのが良いでしょう。

車酔いしないように気をつける

猫も人間同様、車酔いをすることがあります。これは個体差による部分が大きいため、しっかりと様子を観察することが大切です。猫が車酔いしたことにいち早く気付き対処するためにも、その症状や対策などについても知識を蓄えてからドライブに出かけましょう!

猫の車酔いについて

アンケート結果グラフ

「あなたの猫は車酔いしますか?」というアンケートの結果、92%の飼い主さんが「いいえ」と回答されています。アンケート結果の通り、猫の場合は犬に比べて車酔いをする個体が少ないようです。

しかし、その症状によっては愛猫が車酔いをしていること自体に気付くのが難しいケースも。猫が車酔いした時の症状や、車酔いしないための対策を改めて確認しておきましょう。

車酔いの症状

猫の車酔いの症状は「何度もあくびをする」「落ち着かない」「鳴き続ける」という不安感やストレスなどでも生じるものもあれば、「よだれを垂らす」「パンティング」「嘔吐」「下痢」「おもらしをする」などの症状が出ることもあります。これらの症状が表れた場合は、車酔いをしている可能性を考慮しましょう。

車酔いの対策

猫が車酔いをする原因は、人間や犬のように三半規管が刺激されることによるものよりも、不安感やストレスが強く影響すると考えられています。他にもニオイや温度、直前に食べたご飯…などが原因となることも。

そのため、猫の車酔い対策は猫が車酔いをしている本当の原因を知ることが重要となります。実際にドライブ中の猫が車酔いをしてしまった経験がある飼い主さんは、どのように対策されているのでしょうか。

  • ひたすら、吐き終わるのを待つ。
  • 手の動きや、吐き気や、落ち着かないなどとにかく気をつける
  • もし、車酔いをしたら窓を開けて外気を入れる。停車して 少し休憩を取る。

「猫の車酔いをどうやっておさめましたか?」というアンケートの結果、車酔いの症状が治まるのを待つ、三半規管を刺激する車の揺れ対策をするという意見が見られました。

ドライブ中の猫に車酔いの症状が表れてしまった時は、「ひたすら吐き終わるのを待つ」「窓を開けて空気の入れ替えをする」「一旦停車して休憩をとる」などの方法が有効なようですね。

また、車酔いをさせない、軽減させる方法としては

車の座席はクッション性があり柔らかく、猫のキャリーバッグが揺れやすいため、厚い板でキャリーバッグ置くための台座をDIYで作りました。揺れは軽減されましたが、乗っている間も誰かがキャリーバッグをしっかり手でかばうようにして更に揺れないよう支えています。(アンケートコメント)

というように、DIYで対策されている飼い主さんも。こちらの揺れ対策は車酔い防止はもちろん、安全面にも配慮されているので是非参考にしたいですね。

また、市販のキャリーバッグのなかにも、車のシートにしっかりと固定できるタイプのものもありますので、DIYが難しいという場合は是非チェックしてみてくださいね!

獣医師からのコメント

猫の不安を少しでもやわらげてあげるために、普段使っている敷物やタオルを中に入れてあげるのも良いと思います。猫が入っているキャリー自体は下がかたく安定した場所に置いてあげた方が良いですが(特にソフトタイプのキャリーの場合)、キャリーの中は柔らかい敷物などで居心地を良くしてあげましょう。

また、どうしてもキャリーに入ること自体に慣れない猫ちゃんや、車での移動で緊張する猫ちゃんには、フェリウェイ®スプレーが効くことがあります。フェリウェイ®スプレーに含まれる猫のフェイシャルホルモンF3類縁化合物により、不安感を軽減することができます。

フェリウェイ®スプレーを使用する場合は、キャリーを使用する15分以上前にキャリー内にスプレーしキャリーを開けておきます。こうすることで、スプレーに含まれるアルコール分をとばします。フェリウェイ®スプレーは動物病院やネット通販などで買うことができます。

車酔いに効く薬

どんなに対策をしてもどうしても車酔いしてしまう猫ちゃんの場合、車酔いの薬を利用するのも一つの手です。猫の酔い止めは市販されていますが、定期的に服用させるのであればかかりつけの動物病院で処方してもらうのがおすすめです。

とはいっても、重い車酔いをする猫を無理にドライブへ連れ出すことは避けたほうが良いかもしれませんね。

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獣医師からのコメント

現在、嘔吐を止めるために最も多く使われている薬に「セレニア」があります。乗り物酔いによる嘔吐にも効果的ですが、乗り物酔いによる嘔吐を抑制する目的での猫への注射と、犬用にしかない錠剤を猫に使うことは承認外使用(国による承認を得た使用方法ではない)となり個々の獣医師の裁量で行われますので、処方する獣医師の指示によく従って下さい(承認外使用は一般的に行われていることです)。また、セレニアで嘔吐はしなくなったがよだれはたらす、という例はよく見られるようです。

セレニアの他にも、アレルギー薬や抗不安薬に分類される薬が車酔いの予防に使われます。人間の市販薬である「トラベルミン」の主成分の1つはジフェンヒドラミンですが、ジフェンヒドラミンは猫では車酔い防止の効果はありません。

また、漢方薬(五苓散)や鍼によって車酔いを予防できた例が犬で報告されています。鍼治療について詳しく知りたい方は、こちらの報告を参考にして下さい。

車酔いをする猫ちゃんを楽しむためだけのドライブに連れ出す必要はないでしょうが、帰省や引っ越しなどで猫を連れてのドライブがどうしても必要な場合には、かかりつけの獣医さんと相談しながら、事前に効果的な予防法を見つけておくと良いと思います。

猫をドライブへ連れて行く時は、第一に安全の確保。そして猫も楽しめるような環境作りを心がけたいものです。アンケートに回答くださった飼い主さん、ありがとうございました!

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