空前のネコブーム
日本では空前のネコブームが広がっています。ネコの魅力にとりつかれる人が後を絶ちませんよね。ネコには人の心を癒す効果があります。またネコの美しい瞳としなやかなボディは人の心を鷲づかみにします。ネコとの共同生活は人々の心に癒しと潤いを与えてくれます。しかしネコの習性や性格について意外と知らない飼い主さんが多いのが現状なんです。
猫の多頭飼いを考えるように
ネコを迎え入れて生活するようになると「1匹でお留守番をさせると寂しいのではないか？」「新しいお友達ができるともっと家の中が楽しくなるのではないか？」など色々な考えが頭の中をよぎり、複数飼いを考えるようになります。
しかし新しいネコを迎えると心配なのが先住ネコとの相性の問題です。先住ネコが嫉妬しないか、ネコ同士の相性が合わずケンカばかりするのではないか…など複数飼いには不安な要素もあります。
不安要素が頭をもたげて新しいネコを迎える事に一歩踏み出せないでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか？果たしてネコは人間が思うほど猫は嫉妬心の強い生き物なのでしょうか？
多頭飼いする時の猫同士の関係性
1匹飼いから複数飼いになると、それぞれのネコ同士の相性というものがあります。飼い主さんとしてはネコ同士仲睦まじい関係を作ってもらいたいですよね。
しかしお互いの存在を嫉妬したり憎みあったりなど険悪な関係になったら…飼い主さんとしては、そちらの問題も気がかりです。確かにネコ同士の相性というものは多かれ少なかれあるでしょう。
しかしネコは人間が思っているほど嫉妬心の強い生き物ではありません。突然新入りが家に来たら先住ネコはまず自分のテリトリーを奪われるのではないかといった不安や恐怖を感じます。
ネコにとって家の中は自分が安心できる場所、そこを奪われてしまうのではないかと先住ネコは不安を感じます。だからといって飼い主さんを奪われたという嫉妬心は先住ネコには生まれてはいないでしょう。
ネコ同士がケンカをしたとしても、それは飼い主さんへの嫉妬心によるケンカではなく、ネコ同士の力関係や相性・性格などが原因です。ネコ同士のケンカはネコ同士しか分かりえない、飼い主さんが介入できる問題ではないのです。
新入りネコを迎える時のポイント
新入りネコを家に迎える時のポイントをご紹介します。猫は本来、嫉妬心の強い生き物ではありません。嫉妬心が強いと思っているのは人間の先入観のようです。ネコの正しい習性が分かるとニャンコ同士は案外簡単に仲良くなりますよ。
1.最初は距離を置く
先住ネコと新入りネコを早く仲良くさせたいからといって、いきなり近づけるのはやめましょう。先住ネコは自分のテリトリーを奪われるのではないかという不安でいっぱいの状態です。また新入りは新しい環境に対する不安でいっぱいの状態です。
先住ネコ・新入りネコ、両方が不安な状態で無理矢理近づけるのは逆効果です。仲良くなるどころか、お互いの警戒心を強めて距離を置きたがります。
新入りを家に迎えた場合、しばらくはお互いのペースにまかせましょう。飼い主さんは無理に介入しない方が得策と言えます。
2.緊張がほぐれたら新入りネコと一緒に遊ぶ
先住ネコと新入りネコとの空気感を読み取って緊張がほぐれたと感じたら、新入りネコにオモチャを与えたりオヤツをあげたりして一緒に遊んであげましょう。
そうする事で新入りネコは家の中に楽しさや安らぎを感じるようになります。飼い主さんが新入りネコにオモチャやオヤツ与えると先住ネコが嫉妬するのではないか？という考えは人間の先入観によるものです。
先住ネコは新入りネコが「こいつは自分にとって危険な存在ではない」と認識すると、新入りネコの存在をさほど気にしなくなります。
3.先住ネコへの配慮も忘れずに
新入りネコばかりかまい過ぎると、先住ネコは新入りネコに対して嫉妬しないにしても「わたし、寂しいニャ～ン」「ボクにもかまってニャ～ン」と飼い主さんからの愛情を欲しがるでしょう。
飼い主さんは新入りネコに気を配りすぎず、先住ネコへの配慮も忘れないようにしましょう。飼い主さんが先住ネコと新入りネコ、どちらにも愛情を注ぐことでネコ同士の関係はより良好になります。
最後に
ネコは人間が思うほど嫉妬心の強い生き物ではありません。ネコは人間が思っているよりはるかに素直な性格の生き物なんです。ネコ同士の関係は飼い主さんが無理に介入せずネコ同士のペースにまかせておく方がより早く良好な関係を築けるかと思います。
ニャンコの複数飼い生活はとても楽しいですよ。お互いの存在を認めつつ共存する先住ネコと新入りネコの仲睦まじい姿は飼い主さんの心を癒してくれます。
飼い主さんは先住ネコにも新入りネコにも穏やかな愛情を注いであげましょう。空前のネコブーム、今後もまだまだ続きそうですね。