猫が糖尿病と診断されたときの寿命
猫が糖尿病を発症するのは高齢になってからが多く、10歳以上がほとんどです。猫の寿命が平均15歳程度ですので、一般的な寿命まで生きられる猫もたくさんいます。
猫の糖尿病の進行具合や症状などもそれぞれ違いますし、糖尿病になってしまったからといって、余命は一概に決められません。
早期発見なら長生きできる可能性もある
猫が糖尿病と診断されると、とても心配です。寿命がどれくらいなのか、気になる飼い主さんも多いでしょう。
しかし、糖尿病だからといって、必ずしも寿命が短くなるわけではありません。早期に発見されれば、進行を遅らせることもできますし、適切な治療がなされていれば、一般的な猫の寿命を生きることも可能なのです。
健康管理に努めていれば、平均寿命を上回ることもありますよ。
糖尿病の初期症状
- 喉が渇く
- 排尿回数が増える
- 体重が減少する
- 食欲が増す
猫が頻繁に水を飲んでいたり、食欲が増しているのに体重が減ったりしているなどした場合は、糖尿病を疑います。早めに動物病院を受診してください。
末期の糖尿病の寿命は数か月
糖尿病の末期は合併症も起こりやすく、白内障や腎不全、他に神経障害で後ろ足が震えたり、寝たきりになってしまうこともあります。症状が進行してすでに末期の糖尿病である場合、残念ながら寿命は短く、余命は数ヶ月ほどといわれています。
糖尿病の末期症状
- 急激に痩せる
- 元気がなくふらつく
- 目が白く濁っている(猫では白内障は稀です)
猫の糖尿病を治療しないと?
猫が糖尿病の症状があるにもかかわらず、治療しないとやはり寿命は短くなる傾向にあります。糖尿用による合併症から、命を落としてしまうことが多いようです。
猫の糖尿病の治療医は、費用も労力もかかります。治療を続けることが難しい場合も、一度獣医さんと相談することをおすすめします。
糖尿病の猫の寿命を延ばすには
動物病院での治療
糖尿病の基本的な治療は、インスリンの投与です。
それに加えて、療法食で糖の吸収をコントロールします。動物病院で、獣医さんの指導の下、しっかりと治療を続けることで、寿命を延ばすことが可能です。
食生活の改善
猫の糖尿病は、慢性のものだけでなく、一時的なものもあります。一時的な糖尿病では、食事を療法食に替えることで回復できる場合があります。糖尿病でも、寿命を延ばすことは難しくないのです。
療法食に切り替える際は、獣医さんと相談してくださいね。
慢性的な糖尿病の場合でも、食事に気をつけることで、インスリンが不要になるところまで回復することがあります。猫の糖尿病専用の療法食を、獣医さんに相談しながら与えてください。
再発に注意する
糖尿病は、完治が難しい病気です。ただ、インスリンの投与が必要なくなるまでに回復することが可能な場合もありますが一部です。
一般的な猫の平均寿命まで生きることも、それ以上長生きすることも夢ではありません。ただし、血糖値がいったん下がったからといって、もとの生活に戻してしまうと、再び血糖値が上昇することもありますので注意が必要です。
定期的に検診を受け、獣医さんと相談の上、療法食を続けましょう。
糖尿病の猫におすすめな療法食
ロイヤルカナン 療法食 猫 糖コントロール
大麦を原料とすることで、糖吸収速度を緩やかにしています。高たん白、低炭水化物、低脂肪の療法食です。やや硬めで大きめのドライフードです。
プリスクリプション・ダイエット 療法食
低脂肪、低カロリーの療法食で糖尿病の管理に配慮しています。
Vet Life(ベットライフ) ダイアベティック 猫用
糖質の制限に配慮した、糖尿病の猫のための自然療法食です。食べやすい小粒のドライフードです。
アニモンダ キャットフード インテグラプロテクト 糖尿ケア ウエットフード 鳥(86837) 100g
人工着色料・保存料・防腐剤などが無添加で、安心のウェットフードです。糖の供給量に配慮した、糖尿病の猫のための療法食です。
糖尿病の猫に気をつけること
早食いさせない
早食いは血糖値を上昇させてしまいます。
食事は一気に大量に食べてしまわないように、小分けにすることが望ましいです。
獣医さんの指導の下、糖尿病の猫用の療法食を与え、人間の食べ物は決してあげないようにしてください。猫用のおやつでも、糖分が入っているものがありますので注意しましょう。
食事に気をつけることで、糖尿病の猫の寿命を延ばすことは十分可能です。
低血糖に注意する
投与するインスリンの量が多過ぎると、猫も低血糖を起こすことがあります。
インスリンの注射後に、重度の低血糖でぐったりしていたり、痙攣を起こしたりしている場合、猫を放置しておくと死んでしまいます。
低血糖の症状が見られたら、急いで応急処置を施しましょう。
低血糖の応急処置は、猫の歯茎にガムシロップを塗ります。
ただし、スポイトなどで飲ませると、一気に血糖値が上がってしまい、危険ですので気をつけてくださいね。応急処置の後は、獣医さんに連絡しましょう。
まとめ
愛猫が糖尿病になってしまったら、獣医さんと相談しながら治療を進めていくことが大切です。
糖尿病は完治させることが難しい病気です。
末期の糖尿病で合併症を起こしてしまうと、長く生きることはできないといわれています。
それでも、糖尿病と診断されたからといって、長生きできないわけではありません。
治療と食生活の改善に心がけることで、寿命を延ばすことは十分可能です。
根気よく治療を続けていきましょう。
50代以上 女性 メロン
40代 女性 べんぎん
50代以上 女性 匿名
糖尿治療9年です
1ヶ月毎の定期検診で管理して参りましたが、ここに来て肺の腫瘍から肺細胞が潰れてしまい
片方の半分が機能しなくなってしましました、月4万以上の治療費もコレで終わるのかと思う反面、医師に血糖値を測ってもらう以外、自宅で血糖値を測るような治療方がが無かったのかと後悔しています
男性 匿名
猫は毎日の血糖値測定のため、少し痛い思いをしますが、その後の食事が楽しみなので、そんなにストレスにはなっていないようです。平均寿命までは何とかクリアできそうで、1日でも長く、機嫌よく生活してほしいものです。