ブリティッシュショートヘアは病気にかかりやすい?
ブリティッシュショートヘアは遺伝的にかかりやすい病気は少ないと言われています。しかし、昔ブリティッシュショートヘアが絶滅の危機に陥った時にブリティッシュショートヘアと顔が似ているとされたペルシャとの交配で危機を免れた歴史があるため、ペルシャ系がかかりやすい遺伝病にブリティッシュショートヘアもかかる可能性があります。
また、遺伝病が少ないブリティッシュショートヘアですが、生活する上でかかりやすい病気になってしまう可能性は十分にあります。
ブリティッシュショートヘアが遺伝的にかかりやすい病気と生活する上でかかりやすい病気に分けてご紹介します。
ブリティッシュショートヘアが遺伝的にかかりやすい病気
まずはブリティッシュショートヘアが遺伝的にかかりやすい病気についてご紹介します。
「肥大型心筋症」
この病気は心臓の筋肉がどんどん厚くなってしまう心臓病で、原因はまだ分かっていません。
心臓機能が低下すると血液の循環がうまくいかず、心臓内部や血管内に血栓ができてしまい、その血栓が詰まった先に血液が行き渡らず、その部分は壊死を起こしたり麻痺を起こします。
発症する年齢は6ヶ月齢~16歳(平均5~7歳)と幅広く、どの猫にも発症の可能性はありますが、メスよりオスの方が発症しやすいと言われています。
症状
初期の段階ではほぼ無症状です。以下のような症状が目に見えて現れたときには病気はかなり進行していると考えましょう。
- 食欲や元気がなくなり、じっとして動かなくなる
- 呼吸が荒い、苦しそう
- 血栓が詰まって血流が途絶えるため、麻痺や痛みが起こる
- 麻痺した足の肉球が白く冷たくなる
- 足を引きずって歩く、立てない
- 後肢を気にする
早期発見のために
「症状が出ている=かなり進行している」ということなので、この病気は早期発見・早期治療が大切になります。この病気の発見には超音波検査と血液検査が有効ですので、年1回検査すると早期発見でき、すぐに治療を始めることができるでしょう。
治療
まだ無症状の時に発見できても、それ以上進行させないように投薬の必要があります。
すでに血栓ができている状態の場合は外科手術で血栓を取り除いたり血栓溶解治療を行いますが、再発率が高い上、心臓自体弱まっているため手術中や術後に死亡する確率が高いです。
ブリティッシュショートヘアが生活する上でかかりやすい病気
次にブリティッシュショートヘアが生活する上でかかりやすい病気についてご紹介します。
「糖尿病」
ブリティッシュショートヘアは糖尿病になりやすいと言われています。糖尿病は血液中の糖を細胞内に取り込む役目であるインスリンの働きが悪くなることで血液中の糖が多くなり、細胞内に糖が取り込めないことから飢餓状態に陥る病気で、それによって体のいたるところに障害をきたします。先天的な要因もあるようですが、肥満やストレスが原因となることが多いようです。
症状
- 多飲多尿
- 食欲は増すのに体重は減る
- 下痢や嘔吐
- 後肢の歩行異常
治療・予防
治療はインスリン注射と食事療法を行います。
予防としてはとにかく太らせないように食事量のコントロールや運動をきちんとさせること。また、ブリティッシュショートヘアは抱っこされることが好きではなく、構われすぎはストレスにつながるので程良く距離を保ちましょう。
「皮膚病」
ブリティッシュショートヘアは皮膚病にかかりやすいと言われています。皮膚炎は様々な原因があり、アレルギーやノミ・ダニ、栄養の偏り、ストレスなどが挙げられます。
症状
- 乾燥によるフケ
- 脱毛
- かゆがる
- 発疹
治療
猫が異常に体をかゆがったり、炎症を起こしていたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。皮膚炎の治療は原因に応じた治療を行うことになります。
「尿路結石」
ブリティッシュショートヘアは尿路結石にかかりやすいと言われています。この病気は腎臓や尿管、膀胱、尿道などに結石ができてしまう病気です。原因は飲水量の低下、栄養素の不足、ストレスなど様々です。
症状
- 血尿
- トイレにたくさん行くが、尿は出ない
- 排尿時に痛がる
治療
結石が小さければ石を溶かす薬で治療し、大きければ外科手術で取り除く必要があります。気付かずに放置してしまうと腎不全や尿毒症になり生死にもかかわってくるので、症状が見られたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
まとめ
ブリティッシュショートヘアがかかりやすい病気について見てきました。大切な猫ちゃんとは少しでも長く一緒に生活していたいですよね。そのためにもしっかりと知識を身につけ、病気から猫ちゃんを守れるようにしておきましょう。
女性 Keiko
女性 tonakai
ブリティッシュショートヘアを家に迎え入れる前に病気に関しての知識は少しでもあった方が良いですね。遺伝的にかかりやすい病気はないとされていても、交配によってそういった病気になる可能性があることや、その他の病気の原因と症状、治療法などを知っていると早く気付いてあげられます。根治できなくても、薬で症状をコントロールして普段通りの生活をさせてあげたいですね。また、肥満の予防やストレスケアは飼い主しかできないことなので、情報収集や勉強も必要だと感じます。
30代 女性 コウバコ
皮膚病は早期発見ができそうですが、心臓も糖尿も、素人では気づく事が難しいのは、人の病としても同じだと思います。
2か月くらい前に、愛猫のノミ取り予防でフロントラインをしてもらいに動物病院に行った際に、私の前の患者さんが糖尿のねこちゃんの通院に来ていました。
その時にはじめて、猫にも糖尿病があるんだ・・と知りました。
100~200匹に1匹程度の割合で、糖尿病ねこちゃんがいるそうです。通っている個人経営の動物病院の先生からすると、100~200匹に1匹の多糖尿病率は、多いのか少ないのか聞いてみましたが、
”まぁ、猫全体で見ると、少なくないかもしれないですね”
と言う感じのコメントでした。
割合と言っても、糖尿と知らずに亡くなってしまうねこちゃんもいる事をふまえると、多い少ないの判断はつかない様なニュアンスでした。
心臓病も、早期発見はなかなか難しいそうです。
その理由の1つとしては、
・一般の血液検査では発見できないこと
早期発見には、超音波検査が必須になるそうですが、我慢がストレスになるねこちゃんにとって、数分間横たわる検査は、頻繁に出来ないですよね。
心掛けていても、避けられない事もある!
と割り切って飼うのも、飼い主さんの心に必要なのかなと思います。
40代 女性 かえで
保護猫ちゃんだったのですが、すごくなついてくれて、可愛かったです!
よく遊びよく食べる元気な猫ちゃんでした。
ですが、ある日水を大量に飲みだしておしっこが出にくい様子だったので獣医さんに診ていただきました。
すると、尿ろ結石だとゆうことがわかりました。
尿がたくさん出る薬をもらって尿ろ結石の治療が始まりました。
なかなか、結石がでなかったのと、大きめの石だったので外科手術をしていただくことになりました。
その結果、綺麗に取り去っていただきまして、リハビリ後の猫ちゃんも楽そうでした。
食事も気をつけていました。
ブロッコリーが好きなので湯がいて小さく切り、フードと一緒に与えていました。
栄養を考えて与えていたので、お陰で亡くなるまで尿ろ結石になることはありませんでした。
珍しい種類の猫ちゃんは尿ろ結石になることが多いようですが、早期発見が一番大事ですね。
女性 ひなまま
SNS等で見かけるブリティッシュショートヘアは、ムチムチボディでまん丸のお顔、とにかくすべてが愛くるしく、ブリティッシュショートヘアに虜になってしまいそうです・・・♡
ブリティッシュショートヘアだけに限りませんが、猫を迎える前には、かかりやすい病気や、注意しなければいけないことをしっかりと学んで、出来るだけ健康で長生きをさせてあげるためのケアをしてあげることが必要ですね。
40代 女性 ここね
ですが、その猫ちゃんは心臓病でしたので注意しながら、お世話をしていました。
お薬を飲ませる以外には、困らせることはない猫ちゃんでした。トイレもキレイに使いました。よく、お腹をこわすねこちゃんでしたので、整腸剤も飲ませていました。
30代 女性 みきこ
糖尿病といっても、初期だったので太らないようにというのも気を付けていました。
えさは、処方食でしたが猫ちゃん用の出汁を使って野菜を煮て食べさせたりもしていました。
病気とうまく付き合っている姿に感心しました。