2匹目の猫をいきなり急接近させない
2匹目の猫を迎えたら最初は匂いから慣れさせる
猫にも遊び相手がいると良いなあ、と、1匹目の猫を気遣って2匹目を飼おうとしますよね。そこで、ついつい見落としてしまいがちなのですが、猫はかなりデリケートな生き物で、他の猫の気配には敏感に反応します。つまり、いきなり2匹の猫をご対面させると、威嚇しあったり、逆に怯えたりしてストレスを感じさせてしまいます。猫同士なら仲良くするだろうと思って、失敗してしまった飼い主さんの話も多いのです。
2匹目の新しい猫を家に入れる段階では、まず離れた部屋に居させるようにしましょう。これだけでも、先輩猫は後輩猫の気配を十分に察知します。お次は、後輩猫の匂いのついたグッズを先輩猫に与えてみましょう。具体的には、
- タオル
- おもちゃ
- ぬいぐるみ
などがよいでしょう。まずは匂いから、後輩猫に慣れさせることが効果的です。元々家で使っていたものに後輩猫を経由させて与えることで、ご主人様の匂いで落ちつきをプラスしてあげるのも良いですよ。
そして、慣れてきたなと思った段階で、いよいよ運命のご対面となりますが、ここで注意!野放しにしてのご対面は、ちょっと刺激が強すぎます。後輩猫はケージに入れた状態で、先輩猫とご対面させるようにしましょう。それも、最初は長時間ではなく、対面時間を3分程度に留めるのがベスト。それでも、ずっと人間のみと過ごしてきた先輩猫ちゃん、環境から同居人(+猫)が増えた後輩猫ちゃん、両方にとってストレスがたまってしまいます。数回のご対面は、ケージ越しでやるようにし、時間も5分、10分と少しずつ伸ばす程度にしましょう。威嚇したり怯えたりしなくなったなと思ってから、ケージから出すようにしてください。
2匹目の猫を飼う前に去勢・避妊をする
家ネコとして飼っている猫同士では、発情して興奮してしまう関係は避けたいところ。特に、先輩猫と後輩猫が異性同士の場合、必ず去勢や避妊を行うようにしましょう。
2匹目の猫を迎える前にトライアル期間を設ける
最近では、猫同士の相性を大事にするため、ペットショップや、里親募集の飼い主さんによって、2匹目の猫を迎える前にだいたい1週間前後の「トライアル期間」を設ける場合もあります。これは、買ったり譲り受けたりした猫を家に入れてみて、家の環境や同居猫との相性を見てから、本当に猫を飼うか決められる、というものです。
新猫を家に入れたことで、どちらかの猫が
- 不安がる
- 威嚇が止まらない
- エサを食べなくなる
など、うまくやっていけそうに無いときは、猫ちゃんたちのために、飼わないという決断をすることも重要です。トライアル期間を有効に活用しましょう。
まとめ
2匹目の猫ちゃんを飼うということは、結構苦労することも多いです。しかし、もし2匹が仲良くなれたら、一緒にじゃれ合って遊んだりして、猫ちゃんの運動不足解消やストレス発散になり、猫生(?)が充実することでしょう。飼い主さんの決断が、猫ちゃん達に良い環境をもたらすことを期待しています!