猫の目やにが片目だけに付いている原因
- 原因1.結膜炎
- 原因2.感染症などの病気
- 原因3.アレルギー性の目やに
猫の片目だけに目やにが付いている原因とは、以上の3つです。では、それぞれ詳しく見ていきましょう!
原因1.結膜炎
猫の片目だけに目やにが付いている原因の1つ目には、「結膜炎」ということがあります。
これは、猫の目の中に「ゴミ、花粉、シャンプー」などの異物が入ってしまった場合や、猫同士のケンカなどで、顔を引っ掻かれてしまったときに、眼球や目の粘膜に傷が付き、外傷性の結膜炎を引き起こす原因になるとされています。
結膜炎の症状
- 猫の目やにが白っぽい、悪化すると黄色の目やに、片目だけに目やにが出る
- 猫のまばたきが多くなり、目をつむったままになることが多い
- 結膜が赤くなり充血する
原因2.感染症などの病気
猫の片目だけに目やにが付いている原因の2つ目には、感染症などの病気ということがあります。猫の片目だけに目やにが付いている感染症とは、主に「猫風邪」と呼ばれることの多い、以下の感染症です。
- ヘルペスウイルス感染症
- 猫カリシウイルス感染症
- 猫クラミジア感染症
この3種類の感染症ですが、特に生後2~3か月頃の子猫に感染しやすい病気です。
感染原因は、主に飛沫感染や接触感染とされていますが、猫カリシウイルス感染症の場合は、空気感染することもあります。
また、ヘルペスウイルス感染症や、猫クラミジア感染症が「結膜炎」による目やにが主な症状として見られますが、猫カリシウイルス感染症は、「口内炎」や舌炎が主な症状として現れます。
ヘルペスウイルス感染症の症状
- 結膜炎による白や緑色っぽい目やに、まばたきが多くなる
- 片目や両目からの目やに、目をつむったままになることが多
- くしゃみ、元気消失(子猫が感染すると一生、持続感染してしまう感染症)
猫カリシウイルス感染症の症状
- 口内炎、結膜炎による白や緑色っぽい目やに、まばたきが多くなる。
- 片目や両目からの目やに、くしゃみ、元気消失。
猫クラミジア感染症の症状
- 結膜炎による黄色の水っぽい目やに、片目や両目からの目やに、日に日に結膜炎の症状が悪化する(鼻水、くしゃみ、咳、肺炎になる)
- 目をつむったままになることが多い
- 慢性化することがある
原因3.アレルギー性の目やに
猫の片目だけに目やにが付いている原因の3つ目には、「アレルギー性の目やに」ということがあります。猫がアレルギー反応を引き起こす、身近なアレルゲンとされる「ハウスダスト」や「花粉」、「ノミやダニ」又は、「フード」などが猫の片目だけに目やにが付いている主な原因であるとされています。
しかし、季節によっては秋に、「ブタクサ」と呼ばれる植物の花粉によって花粉症になることで「目やに」が出ることもあるので、獣医師に相談して、何が原因であるのかを見つけることも必要です。
アレルギー性の目やにの症状
- さらさらの水っぽい無色の目やに、赤茶色の水っぽい目やに、片目や両目から出る。
- くしゃみ、鼻水、皮膚の痒みなど。
猫の目やにが片目だけに付いているときの対策
- 対策1.室内飼いで感染症予防をする
- 対策2.アレルギーの原因を見つける
- 対策3.湿らせたコットンで清潔にしてあげる
猫の片目だけに目やにが付いているときの対策とは、以上の3つです。では、それぞれ詳しく見ていきましょう!
対策1.室内飼いで感染症予防をする
猫の片目だけに目やにが付いているときの対策では、室内飼いで感染症予防をするという方法があります。
これは室内飼いにすることで、猫ヘルペスウイルス感染症や、猫クラミジア感染症などに感染した猫との接触を避けることで感染症予防ができます。
ですがもちろん、ワクチン接種も忘れずに行いましょう!猫カリシウイルス感染症の場合は、飼い主さんが持ち帰ったウイルスから空気感染することもあります。
室内飼いで感染症予防をする。ワクチン接種を欠かさずに行うことが一番の対策になります。
対策2.アレルギーの原因を見つける
猫の片目だけに目やにが付いているときの対策では、アレルギーの原因を見つけるという方法があります。
- ハウスダスト
- 花粉(秋のブタクサなど)
- ノミやダニ
- キャットフード
以上のようなものが、身近にあるアレルゲンであるとされます。
アレルギー体質の猫であった場合、キャットフードにアレルギー反応を引き起こして「目やに」が止まらないということもあるようです。
このため、原因に合わせて適切な対処をするためにも、獣医師に相談して何が原因であるのかを見つけることが必要になります。
対策3.湿らせたコットンで清潔にしてあげる
猫の片目だけに目やにが付いているときの対策では、湿らせたコットンで清潔にしてあげるという方法があります。
猫の片目だけに目やにが付いている原因は様々ですが、目やにが出ているからこそ、湿らせたコットンで清潔にしてあげることが大切です。日々のお手入れをすることで、衛生的になり、回復も早くなります。
ですが、猫の片目だけに目やにが付いている原因が、特に猫クラミジア感染症である場合は、飼い主の方にも感染することがあるので、湿らせたコットンでお手入れをしてあげる際に、できる限り「目やに」に触れてしまわないことや、お手入れのあとは必ず手を洗うことが必要になります。
猫の目やにが片目だけに付いているときの注意点とは
猫の片目だけに目やにが付いているときの注意点とされるのが、猫の目やにが茶色い以外の色である場合は、「病気の疑い」があるということです。
健康的な猫たちにとって、目やにが付くということは目の中に入った「ゴミや代謝物」を吐き出すごく普通の生理現象の一つです。
このため、ふだんは茶色のような粘り気のある目やにであったり、ポロポロとした茶色い目やにが目頭のあたりにくっ付いたりしています。
しかし、この目やにが「白っぽい場合や黄色、緑色など」は病気の可能性があるということです。もし猫がふだんと違う目やにを付けていたら、飼い主の方は、何かのサインと思って一度、動物病院に連れて行ってあげることがおすすめです。
まとめ
猫たちの目やにの原因も様々あるようだということがお分かりいただけたでしょうか。
しかし、茶色以外の目やにを見かけたら「病気」のサインであることもあるので、要注意が必要です。猫の感染症の中には猫クラミジア感染症のように人畜共通感染症がありますので、飼い主の方が猫の目やにが多いと感じたり、何だかいつもと違う…目やにだなと不安に思ったりしたらすぐに動物病院に行くことが最善です。
安心して可愛い猫たちと触れ合えることができるのが、一番良い暮らしと言えますね。