猫が赤い目やにを出す原因
- 赤っぽい〜黒っぽい目やには健康的な新陳代謝
- 目や瞼の外傷により血液が出ている
- 病気により血液の混じった目やにが出ている
涙で覆われた猫の眼は常に潤っています。起きていれば「まばたき」により埃やゴミなどの異物、代謝で出たきた古い細胞を身体から外へ出す事ができます。
寝ている時はこの働きも休むために、眼が乾燥し異物や細胞は流されずに眼のふちに溜まって「目やに」となります。
猫の赤い目やには健康的な新陳代謝
- 粘着性がない
- 少量が目頭や目のふちに付着
赤っぽい色、黒っぽい色、茶色、赤褐色の目やには猫の新陳代謝から出てくる健康的な目やにと言えます。片目もしくは両目に、目頭や眼のふちに少ない量の黒い目やにがつき、粘着性がなく乾燥しています。このような猫の赤い目やには健康上問題ありません。
猫の赤い目やには血液の可能性がある
- 猫の目に傷がついている
- 猫が目をしきりに気にする
- 涙が沢山出ている
- 片目だけ目やにが出ている
同居の猫同士の喧嘩、外に出かける場合は外猫との喧嘩など、目や瞼に損傷がおこると出血し目やにが赤くなったり、血が混じり赤い涙を流す事もあります。物理的な事ですので傷のついた片目だけに、茶色や赤い目やにを出す事が多いようです。病気ではありませんが、ケガの場合も病院をすぐに受診してください。
猫の赤い目やには病気の可能性
- 赤い目やにの頻度や量
- 赤い目やにに粘り気がある(瞼につく)
- 赤い目やにと一緒に膿も出てくる
- 赤い目やにと一緒に多量の涙も出てくる
- 赤い目やにが片目から出るか、両目から出るか
- 左右の目の大きさが違う
- 目が腫れている
- 目の色が違うように見える
- 赤い目やにと共に目のふちも赤くなる
- しきりに目をこすり眩しそうな仕草をする
- 目を痛がる、痒がる
赤い目やにの量が多かったり、粘着質の赤い目やに、そして一緒に涙が多量に出てくる場合は病気の可能性があります。伴って発熱や、くしゃみ、鼻水、そして食欲不振がないかも観察します。
猫が赤い目やにを出すときに考えられる病気
- 猫の結膜炎
- 猫の眼瞼炎
- 猫の涙道の炎症
- 猫のアレルギー
眼の病気だけではなく、大きな病気の一つの症状の可能性もあります。
結膜炎
赤い目やにだけではありませんが、共に膿が出て眼の周りも充血し涙も沢山出てきます。眼が開かなくなる事もあります。
眼瞼炎
涙が止まらなく目やにも沢山出ます。菌が入り炎症をおこすので、まぶたが真っ赤に腫れます。
鼻涙管の炎症など
鼻炎や副鼻腔炎により鼻涙管(涙の通り道)に支障がおこり鼻に流れない涙が眼から出る事により、多量の涙や多量の赤い目やにが出る事があるようです。
猫のアレルギー
- 起床時も赤い目やにが大量に出る
- 涙焼けがある
- 涙も多量に出る
起きていても正常である目やにが大量に出て止まらなかったり、眼の下に黒や茶色の涙焼けが出ている時はアレルギーを疑う事ができます。原因は埃などのハウスダストや、人間の洋服に付着した花粉、フードに含まれる着色料や香料、酸化防止剤等、添加物が考えられます。
猫の目やにが赤い時の対処法
赤い目やにが大量でない場合
- 猫の眼の周りの目やにを拭き取る
- 猫の爪を切る
涙焼けなど皮膚のただれを防ぐために、ぬるま湯で濡らしたタオルやガーゼで優しく目頭から目尻まで拭いてあげます。
ウエットティッシュを使う場合は、人間用のアルコール入りは使用してはいけません。ペット用、もしくは赤ちゃん用のノンアルコールのウエットティッシュを使用してください。全部を一度に拭き取ろうとは考えずに、猫のために短時間でサッサと終わらせましょう。
痒みがあったりするとグルーミング時に爪で傷つけてしまう事がありますから、爪はこまめに切ってください。
赤い目やにが大量に出る場合
- 病院を受診
- 部屋の掃除
- フードの見直し
赤い目やにが大量に出ると言う事は何らかの原因があり、元の疾患を治療する必要がありますから病院を受診して原因を究明してください。病院より処方された目薬を猫に差したり、抗生剤を投薬する事もあるでしょう。
猫のアレルギーの場合は、部屋のこまめな掃除や添加物の少ないフードに切り替える事により、目やに症状が飛躍的に改善する事も多いようです。
病気が悪化してからは猫自身も大変な治療に耐えなければならにですし、飼い主側の治療費も高額となりますので、早めの対応を行ってくださいね。
まとめ
猫の目やにが赤い時の原因や考えられる病気、対処法についてお話をさせていただきました。赤っぽい目やにだから病気やアレルギーと考えるのではなく、同時に伴う症状により判断をする事が大切なようです。
我が家も飼い猫が小さな頃、涙焼けや大量の目やにの処置に苦労をしました。目薬はあまり効果を発揮せず、元の病に対応する薬を処方していただき綺麗な目元になりました。今では全く問題のない、正常な目やにになっています。
免疫力の弱い子猫時代、そしてペルシャなど鼻に特徴のある猫種も目やにが出やすいようですから注意してくださいね。
水晶のような、ビー玉のような綺麗な猫の目を守るためにも、今以上に皆様の愛情をたっぷりと愛猫に注いでくださいね。
40代 女性 さわ
点滴を受けたこともありましたがやはり、目薬がよく効きます。次に拾った猫ちゃんも赤い目やにを出していました。やはり抵抗力が弱いので、感染症にかかりやすいのだそうです。小さな変化にも注意して気をつけてあげたいですね。
30代 女性 さら
すでに猫カフェでも、家に連れ帰った後も、どちらも獣医に連れて行って健康診断はしましたが、特に病気の診断はなく自然と出てくる通常の目やにとの事です。
更にうちの子は他猫と比べても目が小さく未発達で、水晶体もあまり盛り上がっていないので、まつ毛が目を覆いやすい為、通常よりも目ヤニが多いです。
完全に目の中に毛が入ってしまっているわけではないので、何か処置をすることはないのですが、個体の違いや元々の体質などでも目ヤニが通常の子よりも多め、という子は居ると思います。
30代 女性 まきこ
目をしきりに痒がり瞼が赤くなり血が出るときもありました。最初は、何の病気かなと獣医師に診ていただきましたら、ひどい結膜炎でした。それからは、爪を短く切りまして目を触らないように気を付けました。結膜炎を発症したときには、目薬を指してあげたり薬を飲ませたりしました。病院では注射をしていただいたので、楽になったみたいでした。ご飯もビタミンがとれるように、野菜を茹でて刻みカリカリにトッピングするようになりました。
そうしているうちに、結膜炎にならなくなり今に至ります。しっかり、薬を飲ませてあげたりすると治るのが早いですね。