猫と犬の飼い方の違い
犬と比べた時の猫の飼い方の違いは、以下の点が挙げられます。
- 散歩がいらない
- 狂犬病ワクチン接種や登録の義務がない
- ご飯はガツガツ食べない(味にうるさい)
- ベタベタが嫌い
- 吠えない
- しつけづらい
- 外出に不向き
- お手入れが簡単
- 留守番が得意
猫は散歩がいらない
猫は基本的に、犬のように散歩がいりません。家の中を縄張りとするので、縄張り外の屋外に出ることは、あまりないのです。行きたがる猫はいますが・・・。外に出ないとしても適度な運動は必要ですので、キャットタワーを用意したり、おもちゃで一緒に遊んだりはした方が良いでしょう。逆に言えば、散歩をしないので飼い主さんが運動不足になる可能性はあります。
猫は狂犬病ワクチン接種や登録の義務がない
犬は年に1度、狂犬病ワクチンを打たせるという法律上の義務があります。違反した場合には20万円以下の罰金が科せられます。猫は法で決まったワクチン接種がなく、全て任意で接種させます。
同じく、生後3ヶ月以上の犬を飼う場合は、居住する市区町村に登録する必要があります。これも、法律上決まっている義務です。猫には、登録義務はありません。
実際には、ワクチン摂取や飼い犬登録をしていない飼い主さんもいるようですが、これをしていないと、ペットホテルやドッグランの利用ができません。また、万が一愛犬がいなくなってしまった場合、登録があれば探す事ができますが、登録がなければ探し出せず、野良犬として殺処分の対象となることも。
猫はご飯をガツガツ食べない(味にうるさい)
犬はご飯をあげるとあげるだけ食べる、というイメージがありますが、猫は基本的に、あまりガツガツと食べることはありません。量よりも質、を大切にする猫が多いです。もちろん、個体差がありますので、何でもガツガツ食べる、我が家の猫のような猫もいます。
味にうるさいグルメ猫もいる為、気に入らないご飯は食べない頑固者も。犬しか飼った事のない飼い主さんは、その違いに戸惑うかもしれません。猫の体に良いキャットフードを決まった量、1日数回に分けて与えるようにすると良いでしょう。
猫はベタベタが嫌い
縦社会で生きる犬は、飼い主さんに従順で、常に人と接することを楽しみます。ですが、猫は違います。マイペースで自分が気乗りしない時は、飼い主さんが近づいても、知らんぷりです。自分が良い時だけ近づいてきて、後は無視、というのが猫の基本スタイルだと心得てください。猫が近づいて来た時にだけ構えば、それで満足してくれます。
たとえ猫に無視をされても、飼い主さんが嫌いという訳ではありません。犬と比べると分かりにくいかもしれませんが、好きな人に対してはさりげなく側にいたり、じっと見つめていたりします。猫のお世話を良くする人に一番懐きますので、一生懸命お世話してあげると、好かれます。
猫は吠えない
猫はじっとしていると、ドコにいるか分からない程静かです。不妊手術をしていない猫が発情期になると鳴き声がうるさいですが、それ以外はとても静か。たとえ鳴き声をあげたとしても、犬に比べたらうるさくありません。ご近所迷惑が気にならないのは、猫に軍配があがるかもしれません。
猫はしつけづらい
お手や待てなど、しつければ覚えてくれる犬と違い、猫は中々しつけづらい生き物です。しつけできない訳ではないのですが、かなりの時間と根気が必要です。やってはいけない事や入ってはいけない場所などを覚えて貰うのも、一苦労。猫に関しては、猫の行動を制限するのではなく、猫ができない環境にする方が、近道です。トイレのしつけに関してだけは、砂があればそこがトイレだと本能的に分かってくれるので、自然に覚えてくれることがほとんどです。
猫は外出に不向き
犬は飼い主さんとお買い物に行ったり、旅行に行ったりして楽しめますが、猫は知らない場所に行くのを嫌う子が多いです。子猫の頃から頻繁に外出させていれば、そういうものだと思って旅行に行ける猫になる可能性がありますが、基本的に猫を連れて外に出るのは、難しいと思っておいた方が良いでしょう。
飼い主さんが旅行などに行って家を開ける場合、1~2日であれば留守番させても大丈夫です。それ以上になる時は、知人やペットシッターさんに、猫のお世話を頼みましょう。
猫はお手入れが簡単
猫は自分で毛づくろいをして、体をキレイに保ちます。ですから、ほとんど匂いがありませんし、シャンプーする必要もありません。ただ、ブラッシングは抜け毛を取り除いたり、毛玉を防いだりできますので、行うと良いですね。犬は散歩に行きますし、自分で毛づくろいすることも少ないので汚れやすく、シャンプーが必要となります。犬でも猫でも、爪きりや歯磨きなどは行いましょう。
猫は留守番が得意
犬は寂しがり屋な傾向が強く、留守番時には寂しさを感じて吠える場合がありますが、猫は比較的、留守番が得意です。というか、日中のほとんどを寝て過ごしますので、飼い主さんがいない時はほぼ寝ていると考えて良いでしょう。
ただ、子猫の場合は思わぬ事故に合う可能性がありますので、ケージに入れるなどの工夫が必要です。また、猫によっては寂しがり屋な子もいますので、その場合はもう1匹飼うなどして、寂しさを紛らわせてあげる必要があることも。
我が家に最初に来た猫は少し寂しがりで、1泊家を開けると帰宅した時に大歓迎してくれましたが、もう1匹が来てからは、1泊留守番させても「あ、帰って来たの。おかえり〜」と全く寂しくない様子に変わりました。
まとめ
猫と犬の飼い方は結構違う事がお判り頂けたと思いますが、不思議と両方を一緒に飼うと、どちらかが猫っぽくなったり、逆に犬っぽくなったりする現象が起こることもあるようです。特に子猫、子犬のうちから一緒に過ごしていると、猫なのに自分は犬だ、犬なのに猫だ、と思ってしまう事があるのだとか。そうなると、お世話もどっちか寄りで、良いのでしょうか?飼い主さん的には、楽になりますね!(笑)
猫は犬よりもお世話が楽、と言うのは一般的に言われています。かかる費用も、猫の方が安くて済むと言う話も。ただ基本的に猫は犬のように言う事を聞かないと思っておいた方が良いので、その点で手を焼く事があるかもしれません。どちらも大切な命、大切にしていきたいですね。