猫が帰ってこない時に向かったところ
猫がダダダっと勢いよく逃げたので、思わず駆け出して探したくなる気持ちは、私もよくわかります。ところがですね、その逃げた猫、実はほとんどその場所から「逃げてない」んです。実際捜してみると意外な場所に隠れています。
普段眺めている場所を探す
猫が帰ってこない場合、候補に挙がるのは普段その猫が外を見ている場所です。猫の観察眼はかなり鋭く、動くものならかなり距離が離れていても、ボンヤリながら興味津々に動きを見ています。
小鳥、近所の野良猫、配達員、動くものなら一応なんとなく見つめているのです。飼ってる猫がたまにジッと窓辺で眺めているのを見たら、視線の先を探してください。逃げた猫は、まず最初にそこに向かいます。
逃げ出した場所周辺を探す
動物病院など、自宅以外の場所で猫が逃げてしまって帰ってこない場合は、いなくなった場所周辺で捜索しましょう。
逃げ出してすぐであれば、半径50メートル以内で見つかる確率が高いです。植木や縁の下などに隠れている可能性が高いので、逃げ出したら出来るだけすぐに、目線を下げて捜索するのがポイントとなります。
猫が帰ってこない時に隠れている場所
逃げてすぐの場合に限らず、半日程度経過した場合でも飼い猫の場合、これも驚きですがまず何十メートルも先で見つかる確率は無いです。
ビックリするほど意外な近所、それも「ええ?!ココ?!」ってところで昼寝をしていたりします。猫の場合、非常に身体能力が高いので、人の視線が届くところで、まずゆっくり野外で爆睡することは無いですね。
実際、我が家の猫は裏の家の屋根の上にある、物干しベランダと屋根の隙まで昼寝していました。ウナギがやたらと好物だったので、ウナギを焼く匂いがすると大体5分以内に帰ってきます。換気扇からの匂いが届く範囲にしかいないんですね。
猫は無茶な家出はしない
恐らく「家出」した猫は、ペットショップから連れてきた猫ではなく、子猫を貰ったとか、拾ったとか、里親で連れてきたとか、そういう飼い主さんが多いのではないでしょうか?
猫は群れで暮らすのは、メスが母親である場合だけで、繁殖時期以外はまず他の猫と行動を一緒にすることは、子猫以外有り得ません。野外を知っているから、外に飛び出すという行動がとれるのです。一方、ずっと子猫時代からケージからケージ、建物から建物へ移動しただけで育った猫は、窓を全開にしても積極的に逃げません。
仮に逃げ出して天候が悪くなっても、「外に出られる猫」は、他の猫を見つけて寝床や雨を凌げる場所をすぐに探し出します。猫は動物の匂いが水で流されてしまうのと、自分が濡れるのがダメな動物なので、雨の時は絶対に建物から出てきません。雨が降ってるなら、一応移動は中断しているので、安心しても良いです。
猫が帰ってこない場合の捜索グッズ
必需品は昼間でも懐中電灯です。猫は瞳孔にライトを当てると目が光るので、広間でも物陰にいる場合はキラリと光る眼で見つけることが可能です。
次に「猫用おやつ」と缶詰をタッパーに入れたものです。これは、夕方とかに猫をよく見かけるところで物陰にセットするためです。食べにくるというより、近所の野良猫が餌を巡って必ず騒ぐので、今猫が来ている合図になるんですね。猫は忍者のようにあらゆる物陰に居ますから、餌はなかなか誘い出すのに有効です。
名前は呼ばない
「タマやーい!」と言ったところで、猫は完全無視です。猫が帰ってこないのは、「わざわざ帰る必要が無いから」に過ぎません。お腹が減ったらどこかで生ごみを野良猫と一緒に探していたり、色々猫なりにやることがあるからです。
万策尽きてケンカに負けたとか、「お腹が減って限界だ!」という時が来たら、呼ばなくても帰ってきます。このあたり、猫は結構単純で面白いです。
猫が帰ってこない場合に利用できる意外な公共機関
近年はペットを捜す探偵のようなサービスもあるようですが、まずはお住まいの地域の公共機関でできる限りの情報を集めましょう。公共機関で保護された場合、一定の保護期間が過ぎれば、ほとんどの場合処分されてしまいます。迷子の届け出は速やかにしておくべきでしょう。
保健所
猫が帰ってこない場合、まずは居なくなった管轄区域の保健所へ問い合わせをするか、ホームページで情報を確認しましょう。
地域によっては保健所のホームページで、写真など詳しい情報が掲載された収容情報を確認することができます。確認できない場合は併せて電話連絡をしましょう。保健所は愛護センターなどと連携して保護していますが、収容期間は1週間程度です。処分される前に速やかに連絡することが重要です。一般の方が保護して、保健所に連絡をされている場合は、その情報を教えてもらうこともできます。
まずは、お住まいの市区町村のホームページなどで確認してみてください。
動物管理事務所(愛護センター)
東京都をはじめほとんどの地域では、保健所などと連携して、動物愛護センターなどの機関が逃げたペットの情報を提供しています。無事ペットが見つかれば、手数料を支払って受け取ります。受取り手数料は約3,000円~7,000円ほど。収容期間が長くなるほど金額は高くなります。
飼い主さんの情報が確認できる首輪や迷子札などがあれば、センターから連絡をもらえる可能性もありますが、念のため頻繁に連絡することをお勧めします。できれば実際に足を運んで確認するとよいでしょう。
警察署
猫がいなくなったら、住んでいる地域の警察署に届け出を出しておきましょう。届け出する時は猫の特徴をできるだけ詳しく伝えます。写真などがあると発見の可能性も上がります。
基本的に警察署が生き物を預かってくれることはありませんが、迷子の猫は落とし物として警察に届けられることが結構あるようです。
電話:「#9110」(警察総合相談所 短縮ダイヤル)
※110番ではありません
警察では地域のパトロールなどを頻繁に行っているので、パトロール中に注意して見てもらえる可能性もあります。
また「都道府県警察における遺失物の公表ページ」というサイトもあります。かならずしもここに掲載されるとも限りませんが、念のため確認することをおすすめします。
動物病院
ペットの情報が集まりやすい動物病院も重要な情報源です。病院に通う猫好きの方が保護して、情報を病院で発信している可能性があります。張り紙を確認したり、近隣の動物病院へ問い合わせしたりするのも有効な手段です。
清掃局
あまり考えたくないことですが、万が一車の事故などにより路上で猫が命を落とした場合、付近の方の通報により清掃局に運ばれることがあります。手掛かりが見つからない場合には、念のため遺体の回収報告が無いか連絡してみてもよいでしょう。
猫が帰ってこないときに探すアプリ
猫が帰ってこない時に、やみくもに捜してももなかなか成果は上がらないものです。特に日が経ってくると焦りも増すでしょう。そんな時はスマートフォンのアプリや、GPS機能をうまく利用して効率良く猫の居場所を絞り込んで捜すことがおすすめです。
「ドコノコ」で周辺飼い主さんに情報をもらう
「ドコノコ」は無料の犬猫写真アプリです。愛らしい犬猫の写真を投稿して楽しむアプリですが、実は元々迷子の犬猫を救うことを目指して作られています。
アプリ内で、近くに居る登録者の人に迷子のお知らせと協力を呼び掛けることができます。これにより、瞬時に大勢の人から情報をもらうことが可能になります。
見かけた猫をコメント付きで投稿することもできるので、投稿された猫の中から自分の猫を捜すことができます。
「スマートタグ」をいつも首輪につけておく
大切な物の紛失を防ぐ「スマートタグ」は、BluetoothやGPS機能を使ってスマートフォンアプリと連携し、紛失物の捜索を手助けしてくれる便利なアイテムです。デザインや形状など目的に合わせて選べる多くの製品が販売されています。
中でもおすすめは「Tile Mate」。手頃な金額と充実した機能で高い人気を誇っています。特に猫の迷子防止用には防水機能や防塵機能は重要です。最後に通信が途絶えた場所もアプリで知らせてくれるので、その後の捜索に役立ちます。
GPS首輪を導入する
猫が外に出てしまい迷子になった時、GPS首輪をはめていれば迷子猫の発見に大いに役立つでしょう。GPSを頼りにスマートフォンのアプリで猫の位置を正確に知ることができます。首輪に抵抗がない猫であれば、GPS首輪を検討してみるとよいでしょう。
帰ってこない猫はこうして見つけよう!
では自分の飼っている猫が帰ってこない場合のテクニックを教えてあげましょう。まずはやる基本は以下の様になります。
- 猫の後を追いかけない
- 名前を呼ばない
- 玄関や窓ならしばらくわずかに開けておく
- 夜は早めに寝てしまう
- 逃げた直後に台所で料理
猫が自宅から逃げ出すといっても、「こんな暮らしが嫌だー」と出ていくわけではありません。自分の縄張りを広げに行ってるだけです。それも家周辺大体5~6件分の結構狭い範囲に居ます。
逃げた猫をゆっくり歩いて遠くで観察すると、塀を登って裏庭に居て体を舐めていたとか、猫にはありがちです。そんな気ままな自由に飼い主さんが自分を呼ぶなんて、出てくるわけありません。
玄関から逃げたら玄関、窓から逃げたら窓は猫がギリギリ通れるくらいで少し開けておきます。時間は1時間程度で良いでしょう。何かを窓辺で見つけてとっさに飛び出した場合なら、捕獲に失敗してスゴスゴ帰ってくる場合があるからです。
猫は暗がりでも眼はよく見えます。昼間の様にかなりの範囲をみていますから、猫が飛び出してちょっと捕まえるのが無理なら、その晩は早めにさっさと電気を消して寝ると良いです。野外で寝ようが室内でも暗くて同じなら、猫は外にいる特に理由も無いですから、早めに帰宅する可能性が高いです。いつもと違うという状況には猫は非常に敏感です。
最後の料理は結構強烈に効きますね。私の場合は、夕食にウナギのかば焼きをテーブルからとにかく盗む子でしたから、”夜逃げ”してなかなか帰ってこず、近所で他の野良猫と一緒にいるのを見かけたら、すかさずウナギのかば焼きをコンロであぶってました。
焼き魚とか、目玉焼きも結構早いですが、かば焼きは速攻です。5分以内にすっ飛んできますね。それとか、逃げた翌日にスーパーで買い物などで白いビニール袋などのガサゴソする音などは、どこで聴いているのか、「俺様の好物はどこだ?」と言わんばかりによく帰宅していました。
他の猫の場合も同様で、世話になってる他人の家で旅行で不在になると帰ってくるとか、猫の行動は実にシンプルで面白いものです。
女性 Keiko
女性 ゆき
歩いて数歩のすぐそばにある駐車場で寝ていたり、野良猫を追いかけまわして喧嘩を吹っかけていたりと、色々なことはありましたが、見失っても必ず数時間後には玄関から帰ってくることが分かっていたので、脱走された日には毎回玄関のドアを開けて待っていました。
「ただいま」と言っているかのように、毎回玄関を入るときに「にゃー」と鳴くので心配していた気持ちも吹っ飛びなんだか笑えました。(笑)
しかし、いくら人懐っこい家猫でも、一歩外に出てしまえばあっという間に野生の猫のように豹変してしまうことが多いです。我が家の猫も、こちらから探しにいったり迎えにいこうとすると、絶対に近寄らず走って逃げ回ってしまいました。そのうちに遠くまでいってしまい、どこにいるのかわからなくなったということも。
それらの経験を含め、我が家では猫が脱走しても追いかけまわしたり探したりすることは一切やめました。猫は賢いです。
きちんと戻ってくることが多いので、猫の性格によっては下手に探し回らず、猫を信じて待つことも大切かもしれませんね。
女性 ふーたん
現在我が家で飼っている猫3匹は、生まれてから1度も外へ出たことはなかったのですが、1度だけ友人が帰る際に玄関を少し開けたまま出て行ってしまい、そのことがきっかけで外に出てしまったことがあります。
我が家は3件入っているアパートの作りですが、親戚のおじさんが大家さんで、実家、祖母宅、私の家と、家族みんなで住んでいます。私の家の入口は2階にあり、猫たちも階段は初めてだから驚いたのか、玄関の前で3匹そろって日向ぼっこをしているのを見つけ、「ごはんだよ!おいで!」と呼ぶと、すぐにおうちの中に入ってきたので、それからは何事もなく生活しています。
1度外の空気を吸ってしまって、気持ち良さに気が付いてしまったのか、それからはたびたび脱走を図ろうとするので注意しています^^;
20代 女性 UMI
最近では脱走したように、迷子チップなるものを身体に入れる飼い主さんも増えたと聞いたことがあります。とっても小さいチップで注射針で入れるらしいのですが、万が一迷子になった場合でも専用の器械を当てれば飼い主の住所や連絡先、普段猫ちゃんが食べているものまで分かるらしいです。万が一保健所に行ってしまってもこれなら大丈夫ですね。私の行ってる動物病院では推奨されていましたので猫ちゃん、犬ちゃんを飼っている飼い主さんは一度調べてみてはいかがでしょうか?
女性 ひなママ
玄関前のドアの閉め忘れが多く、人が玄関に出入りする隙を見計らって逃げられることも考えられるので、うちでは主人に頼み、玄関の前に木の枠を作り、網を張ってもらって脱走防止のドアを付けました!
しかし猫にとっては最高のアスレチック(?)だったようで、よじ登ってはおりてを繰り返し、作って2か月もすれば、あっという間にこんなありさまです^^;(笑)
ご覧の通り見事にボロボロにされ、しまいにはすっかりハンモック代わりにされています。これだと網を張り替えなければ何の役にも立ちません・・・。(笑)
しかし、ないよりはやはりあったほうが良い気がするので、しばらくは網を張り替えて使用する感じで使っていきたいと思います^^
30代 男性 とも
あれだけ必死に探したのに、あれだけ名前を呼んでその自宅の前をウロウロしてたのに、と脱力したのと同時に安心もしました。猫が脱走したら見つけるのは大変だと思った一件でした。この記事の猫のようにウナギを焼いたら五分で帰ってくる猫もいれば知り合いの猫のようにビビって動けずに途方にくれる猫もいるということですね
50代以上 女性 イサ
幼い頃、年老いた飼い猫が帰ってこなくて泣いている私に父がそういってくれたのを思いだしました。後々知ったことなのですが、猫って死ぬとき飼い主さんの目に届かない場所で命を終える子が多いそうです。それが何故なのかは、ハッキリとは分からないですが飼い主を悲しませない為なのかもしれませんね。
それはさておき最近猫が行方不明になった場合、地域の探偵にペット探しを依頼する人が多いそうです。探偵も結構慣れているらしく、猫探しのノウハウや知識をフルで使い数日で見つけてくれるそうです。全ての探偵がペット探しをしてくれる訳ではないと思いますが、ペット探しを専門でする探偵もいるそうなのでいざというときの為に知っておくのもいいかもしれませんね。
40代 女性 かえで
必死になっていつもの散歩をしてくるルートや狭い通路や色んな場所を探しましたが、みつけられません。
その日は雨が降ってきそうだったので早く見つけてあげたかったのです。
懐中電灯で車の下や駐車場や、屋根の上など、そ探しましたが、それでも、いませんでした。
保健所にも電話してあとは、私達がポスターを作って近所の方に配りました。
家の所に貼ってくださる方もいらっしゃいました。
一生懸命探しているうちに、3日が経ちました!
猫ちゃんは3日間食べてないと弱ると聞いたことがあったので必死でした!
仕方なく、夕方に洗濯物をベランダから入れて畳んでいると、ひょっこりと納戸から出てきました!
痩せてはいましたがしっかり立っていたので、家族全員で抱きしめて泣きました。
ものすごく、うれしかったです。
猫ちゃんは、遠くにいく場合もあるので一刻も早く見つけてあげないといけませんね。
50代以上 女性 くろねこ
猫が自力で帰ってこられるかどうかは住居の環境にも左右されます。
集合住宅の5階から脱走した、室内飼いの我が家の猫は2ヶ月半かけて1km離れた場所で保護しました。自作のポスターやポスティングが命綱でした。たくさんの方が、見かけたといって電話をくれましたし、その中に有力な情報があり保護につながりました。ポスターを見て見ず知らずの猫を捕まえてくれる人はいないでしょうが、情報は得られます。
ポスターは効果なし、という言い切り方はどうかと・・・。
50代以上 女性 ミーちゃん
30代 女性 ニャン太
周辺は必死に探して逃げ出してしまった場所には大好きなおやつと、窓を開けて帰りを待って、また明日日の出から探そうと思ってます。無事に帰って来る事を願ってます。
もしいいアドバイスがありましたらお願いします。