猫は水が苦手?
猫は水が苦手と、よく耳にします。それにはわけがあるのです。猫の毛は非常に細く柔らかくなっています。脂分も少ないため、水をはじきません。水に濡れると乾くまでに時間がかかり、その間に体温が奪われてしまうのです。
一方、雨の日でも散歩に行きたがる犬は、猫と違い、濡れてもブルブルと身を震わせるだけで、ある程度乾いてしまいます。それは、犬の毛が水をはじくようになっているからです。猫は、確かに濡れると体中の毛が寝てしまって、やせっぽっちの姿になってしまいますよね。
猫にお風呂はダメ?
猫は、とにかくよく毛づくろいをしています。グルーミングと呼ばれるこの行動で、体の清潔が保たれているのです。ですから、短毛種では、お風呂は特に必要ないといわれています。それでも、外へ行けばノミがつくこともありますし、臭いや汚れが気になることもあります。
そんな時は、シャンプーしてあげましょう。中には水を嫌がらない猫もいます。お風呂好きという猫もいることでしょう。猫でも、小さいうちから水に慣らせておけば、お風呂を嫌がらなくなるのです。生後3ヵ月までに、少しずつ水に慣らしていくといいでしょう。
猫をお風呂に入れる時の注意点
ブラッシング
シャンプーの前に、よく毛をとかしてあげましょう。特に長毛種では、毛がからみやすくなっていますから、念入りにブラッシングします。そうすることで、洗いやすくなりますし、シャンプー時の抜け毛が減ることで、排水溝の詰まりも防げます。
爪切り
水に慣れてない猫は、お風呂を嫌がって暴れます。爪を立てられてけがをしないように、シャンプー前に猫の爪を切っておきましょう。
顔に水をかけない
顔に水がかかるのはとても嫌がります。シャワーを顔にかけたり、耳に水が入るようなことがないように注意が必要です。
よく乾かす
お風呂の後は、しっかりと乾かします。猫は自力では、なかなか体を乾かすことができません。シャンプーの後は、タオルで水気を拭き取り、ドライヤーで乾かします。暑い時季であれば、冷風でも大丈夫です。温風の場合は、やけどに注意して下さい。ドライヤーを怖がる猫に対しては、タオルドライのみにしておきましょう。
無理強いをしない
どうしても嫌がってうまくいかない時は、無理にお風呂に入れないようにします。
お風呂が苦手な猫をきれいにする方法
汚れが気になるけれど、どうしてもお風呂に入ってくれないという猫もいますよね。そんな時は、シャンプー以外の方法できれいにしてあげることもできます。
ドライシャンプー
洗い流さないシャンプーです。猫専用のものも販売されています。泡状のものや、パウダータイプなどがあります。他にシートタイプのものもあり、これは拭くだけなので簡単です。
専門家にお願いする
ペットサロンやペットショップ、動物病院でもトリミングを行っているところもありますので、トリマーさんにシャンプーをしてもらいましょう。
まとめ
猫が水が苦手といわれる理由は、その毛質にありました。ただ、子猫の頃から慣らしておけば、シャンプーを嫌がらなくなります。シャンプーをしたら、よく乾かしてあげることが大切です。どうしても水を嫌がるネコには、ドライシャンプーなどお風呂以外の方法もありますので、無理強いはしないようにしましょう。汚れたら体をきれいにしてあげて、猫も飼い主も毎日を気持ちよく過ごせるようにしたいですね。