猫のブラッシングの正しいやり方や頻度、おすすめのブラシまで

猫のブラッシングの正しいやり方や頻度、おすすめのブラシまで

猫のブラッシングの正しいやり方や頻度、おすすめのブラシまでをまとめました。皆さんは、愛猫にブラッシングをしていますか?ブラッシングのやり方や、頻度は正しいものですか?猫のブラッシングのやり方や頻度、ブラシ選びは今一度再確認してみましょう。

猫のブラッシングの正しい方法

ブラシと猫

猫のブラッシングの正しい方法についてご紹介します。

猫のブラッシングの正しい方法①愛猫にあったブラシを選ぶ

まず、猫のブラッシングにおいて一番重要なのが、ブラシ選びです。猫のブラッシング用品にも、様々な種類があります。基本的に短毛種、長毛種によってブラシを使い分けるのですが、猫の毛の状態や、猫のブラッシングに対する慣れ具合などによって細かく使い分けることが理想的です。

猫のブラッシングの正しい方法②愛猫の好きな場所から始める

猫のブラッシングを始める時、まずは愛猫が触られて心地いい場所からブラッシングするようにしましょう。いきなりお腹やしっぽをブラッシングすると驚いたり、怒ったりしてしまう可能性もあるので、頭や顎、首周りなどの触られ慣れている場所から徐々に背中、お腹、しっぽと移動していくといいですね。

猫のブラッシングの正しい方法③毛並みに沿ってブラッシングする

猫にブラッシングをする時は、ブラッシングする場所ごとに毛の生えている方向をしっかりと確認し、必ず毛並みに沿ってブラッシングしましょう。

  • 顔周り 鼻を中心に外側へ
  • 耳周り 耳の付け根から耳の先へ
  • 首周り 背中へ向かって
  • 胸周り 胸のふくらみに沿って下へ
  • 胴周り しっぽの先へ向かって
  • お腹  外側から中心へ向かって

上記のように、ブラッシングする場所別に、大まかな毛の流れを確認してブラッシングを行いましょう。腹部は中心に向かって毛が流れているので、一度に広範囲にブラシを通すことは避け、細かく毛並みに沿ってブラッシングしてあげるといいですね。

猫のブラッシングの正しい方法③ブラッシングは短時間で済ませる

猫にブラッシングをしていると毛がたくさん抜けるため、つい長時間に渡ってブラッシングを行ってしまいがちです。しかしあまりに長時間拘束してしまうと、猫がブラッシング=嫌な行為と認識してしまう可能性が高くなります。猫にブラッシングする時は、3分程度の短時間で行うようにし、猫が嫌がる素振りを見せた場合は無理せず中断しましょう。

猫のブラッシングをする頻度

ブラシとこちらを見る白猫

猫のブラッシングをする頻度についてご紹介します。

猫のブラッシングをする頻度①長毛種の場合

猫のブラッシングをする頻度として、長毛種の場合は基本的に毎日ブラッシングを行うのが理想的です。長毛種の場合は汚れが被毛に付着しやすかったり、被毛が絡まってしまったりすることも多く、それらを長期間放置するとブラッシングだけでは対処できなくなるほど、全身が毛玉だらけになってしまうこともあります。

また、全身を被毛で覆われている猫のブラッシングを3分程度の短時間で隅々まで完璧に行うことは非常に難しいため、品種によっては1日2回のブラッシングが必要になる場合もあります。

ただ、毛の多さと抜け毛の多さが必ずしも比例するとは限りません。と言うのも、猫の毛質はシングルコート、ダブルコートの2つに分けられます。この毛質や毛の長さによって抜け毛の量は異なり、長毛種のなかでも毛が抜けやすい毛質の猫も居れば、毛が抜けにくい毛質の猫もいるのです。

例えば、長毛種のなかでも人気が高いノルウェージャンフォレストキャットやメインクーンはどちらもフサフサとした長毛が魅力的な品種ですが、ノルウェージャンフォレストキャットはダブルコート、メインクーンはシングルコートと異なる毛質を持ちます。一般的にシングルコートよりも、ダブルコートのほうが抜け毛が多いとされていますが、ノルウェージャンフォレストキャットのなかでも抜け毛の量には個体差があるようです。
つまり、愛猫の毛質をしっかりと把握し、ブラッシングを行うことが重要といえます。

猫のブラッシングをする頻度②短毛種の場合

猫のブラッシングをする頻度として、短毛種の場合は1週間に3回~毎日行うことが理想です。ただ長毛種同様、一言に短毛種といっても毛質によって抜け毛の量は大きく異なります。特にアビシニアンやアメリカンショートヘアなどの品種は、短毛種に分類されますがダブルコートの毛質を持ちます。短毛種なので毛が絡まる心配はそうありませんが、グルーミングの際に大量の被毛を飲み込んでしまうことでヘアボール(毛球症)を引き起こす可能性が高くなります。また、日本で暮らす雑種猫も、ダブルコートの毛質を持つ個体が多いとされています。

つまり、短毛種だからといって長毛種よりもブラッシングの回数は少なくても問題がないとは言い切れません。猫の毛質をしっかりと把握して、ブラッシングの回数を調節してください。

猫のブラッシングをする頻度③換毛期

猫には換毛期と呼ばれる毛の生え変わり期があります。猫の毛の生え変わりには、日照時間や気温が関係しているため、完全室内飼いの場合は「換毛期がない」などと言われることもありますが、やはり換毛期には多少なりとも抜け毛が増えますよね。地域によって多少の差はありますが、猫の換毛期は暖かくなり始める3月と、肌寒さを感じ始める11月頃に訪れます。この時期には、普段よりもブラッシングをこまめに行うよう心がけましょう。

猫のブラッシングをする頻度は、愛猫の毛質を理解して判断する必要があります。実際に筆者も、愛猫を迎えたばかりの頃は「短毛種だから、頻繁にブラッシングを行わなくても大丈夫」という安易な認識を持っていたばかりに、愛猫が毛球症に引き起こしかけたことがあります。と言っても、週に3回程度のブラッシングは行っていたのですが、愛猫の毛質や毛玉を吐かない体質、換毛期などが原因となったようです。

幸い、すぐに異変に気付いたので大事には至りませんでしたが、それ以来、毎日のスキンシップのなかでブラッシングを行うよう心がけています。長毛種だから、短毛種だからと決めつけずに、愛猫の毛質について再確認してみてくださいね。

猫のブラッシングをする際の注意点

ブラッシングを嫌がる猫

猫のブラッシングをする際の注意点は、主に以下の3つです。

猫のブラッシングをする際の注意点①無理強いしない

まず第一に、猫にブラッシングする際は「無理強いしない」ことが大切です。猫の気分に合わせてブラッシングを行うよう心がけ、嫌がった場合はすぐに中断しましょう。ブラッシングは、日頃から頻繁に行う必要があるお手入れなので、その度に嫌がる猫を押さえつけるのでは猫にも、飼い主さんにも大きな負担が掛かります。

猫がどうしてもブラッシングを嫌がる場合は、撫でるだけでブラッシング効果を得ることができる手袋タイプのブラシを選んだり、ブラッシングの後におやつタイムをする習慣作りをしたり、なるべくお互いに心地の良い時間になるような工夫をしましょう。

猫のブラッシングをする際の注意点②力を入れない

猫にブラッシングをする時、力任せにガリガリとブラシを使用することは絶対に避けましょう。人も、髪を梳かす時は皮膚にブラシが当たり過ぎないよう優しく行いますよね。特に猫の胸部や首周り、お腹などを力任せにブラッシングすると、骨や乳首に当たり痛みや不快感を与えてしまう可能性もあります。つい、抜け毛をなるべくたくさんとってやろう!という気持ちが先行して、力任せになってしまいがちですが、猫にブラッシングをする時は、力を入れずに優しく行うことを心がけましょう。

猫のブラッシングをする際の注意点③ブラッシングをやりすぎない

猫のブラッシングを過剰に行うと余分な毛を引き抜いてしまったり、千切ってしまったりする場合があります。いくらでも毛が抜けるからといって、1日に何度もブラッシングを繰り返したり、長時間に渡ってブラッシングを行ったりするのは避けましょう。

猫のブラシの選び方とおすすめ商品

ペットのお手入れ用品

猫のブラシの選び方とお薦め商品をご紹介します。猫のブラシの基本的な選び方としては、まず長毛種か短毛種かで分かれます。他には、愛猫の毛質や好みによって選ぶのもいいかもしれませんね。

猫のブラシの選び方①長毛種の場合

長毛種の猫の場合、長くてフワフワして被毛が絡まってしまうことがあるので、用途別にいくつかのブラシを使い分けるのがおすすめです。

  • スリッカーブラシ
  • ピンブラシ
  • コーム

上記の3種類は絡まった毛をほぐしたり、毛玉を取り除いたりするのに向いているブラシです。先端が細くなっているので、皮膚を傷付けないよう注意が必要です。また、目の細いコームで無理にブラッシングすると、余計に毛が絡まり、猫も痛みを感じてしまうことがあります。ピンブラシやスリッカーブラシも、先端に丸いゴムのようなものが付いているタイプを選んでおくと、皮膚に傷をつける心配が減りますね。

  • 獣毛ブラシ
  • ラバーブラシ

猫のブラッシング用品のなかでも特に人気を集めているのが豚毛、猪毛などで作られた獣毛ブラシです。抜け毛はもちろん、被毛についた小さな埃を取り除くことや毛艶をだすことができます。長毛種の場合は、ハードタイプの獣毛ブラシを選ぶといいですね。また、ラバーブラシはゴムやシリコンなどで作られたブラシで、先端が柔らかいので皮膚を傷付ける心配がありません。

この2つのブラシはマッサージ代わりにもなるので、スリッカーブラシなどで抜け毛を取り除いた後の仕上げに使用するといいかもしれませんね。

猫のブラシの選び方②短毛種の場合

短毛種の場合、長毛種と違い毛が絡まったり、毛玉ができることは殆どありません。短毛種におすすめのブラシは以下の3つです。

  • コーム
  • ラバーブラシ
  • 獣毛ブラシ

特に短毛種の場合は、皮膚に傷をつけないようにブラシ選びは慎重に行いましょう。コームは先端が丸くなっているものを、獣毛ブラシはソフトタイプを選ぶようにすると安心ですね。コームやラバーブラシで埃や抜け毛を取り除き、獣毛ブラシで仕上げをしましょう。また、短毛種・長毛種両用として販売されているものも多くありますが、その言葉だけを鵜呑みにせず、ブラシの形状や硬さをしっかり確認してくださいね!

上記の他にはアンダーコートブラシ、抜け毛ブラシなどと呼ばれるブラシがあります。ファーミネーターなどが有名ですね。普通のブラッシングと違い、不要な毛だけを取り除くことができるとされていますが、これらは驚く程毛が抜けるので、ついやり過ぎて禿げてしまう猫もいるようです。このようなアンダーコートブラシには賛否両論があるので、愛猫の毛質などをしっかり理解し、飼い主さんの判断で使用しましょう。

猫のブラッシングおすすめ商品①BYBO 豚毛スリッカーブラシ

高級猪毛ブラシ 豚毛スリッカーブラシ
2,280円(税込)

商品情報
ヘアブラシ同様猪毛で作成したペット用ブラシ

天然木と豚毛で作られたブラシです。抜け毛を取り除いた後の艶出しや、マッサージに利用するのもいいですね。

猫のブラッシングおすすめ商品②ドーイチ ニュートリリス猫ローション

ドーイチ ニュートリリス猫ローション250ml
2,592円(税込)

商品情報
・ノン・オイリー&静電気防止タイプ!
・シャンプー後でも毎日の使用でも!

こちらはノンオイリー、静電気防止タイプのブラッシングローションです。ブラッシングローションを仕様することで、抜け毛が舞うのを防ぎ、被毛に潤いや艶をだすことができます。毎日使用することもできます。スプレータイプですが、突然吹きかけられると嫌がる猫が多いので、一度手にとってから撫で付けるようにして使用するのがおすすめです♪

猫のブラッシングおすすめ商品③ペットブラシ グローブ

ペットブラシ グローブ(左右一隻)
1,188円(税込)

商品情報
・通気性のあるメッシュ。
・調節可能なリストバンド。
・すべての手のサイズに適合。

手袋型のペットブラシです。特に、ブラッシングを嫌がる猫におすすめです。全身をマッサージをするように撫でるだけで、抜け毛を取り除くことができます。ブラシを向けられるのが苦手な猫も、このような手袋型のブラシを取り入れることでブラッシングへの抵抗を減らすことができるかもしれません。どうしてもブラッシングを嫌がるという場合は、是非一度試してみてくださいね。

猫のブラッシングの効果

アログルーミングする猫

猫は、基本的に自分でグルーミング(毛づくろい)することによって体を清潔に保つことができます。そのため、猫にブラッシングなんて必要なの?と思われがちですが、ブラッシングを行うことで様々な効果が得られると考えられています。

猫のブラッシングの効果①ヘアボール(毛球症)予防

まず定期的なブラッシングを行うことで、ヘアボール(毛球症)予防が期待できることがひとつですね。ヘアボール(毛球症)とは、その名のとおり飲み込んだ被毛が上手く吐き出せず、消化管のに詰まってしまう状態のことをいいます。便秘や食欲不振、吐く素振りなどの症状が現れます。

軽度な場合は、猫草や毛球除去剤などによって取り除くことができますが、症状が重篤化している場合は、外科手術を要することもありますので、たかが毛球と侮ってはいけません。短毛種であっても、毛球症を引き起こす可能性は十分にありますので、日頃からこまめなブラッシングで愛猫を毛球症から守りましょう。

猫のブラッシングの効果②ストレス軽減

ブラッシングにはアログルーミングと呼ばれる、親しい猫同士で行われるグルーミングと同じ効果も期待できると考えられています。飼い主さんと触れ合うことによって、安心感を得ることでストレス軽減に繋がる場合もあります。ブラッシングは、抜け毛を取り除くためだけではなく、ゆっくり愛猫と触れ合うための大切な時間にしましょう。

猫のブラッシングの効果③血行促進

猫をブラッシングすることによって、血行促進の効果が得られるとされています。ラバーブラシや、ソフトタイプの獣毛ブラシなどで皮膚のマッサージも同時に行うようにするといいですね。

猫のブラッシングの効果④健康管理

猫のブラッシングを習慣付けることで、愛猫の身体の変化にいち早く気づくことができる場合があります。全身を被毛で覆われている猫の場合、目視だけで皮膚炎やできものを見つけることは困難です。毎日、ブラッシングの時間に愛猫の全身チェックをすることで健康管理を行いましょう!

まとめ

グルーミングする猫

猫のブラッシングの正しいやり方や頻度、おすすめのブラシまでをご紹介しました。私も、愛猫と暮らし始めてしばらくはブラッシングをこまめに行わずにいました。短毛種だし、グルーミングもしてるし...と油断していたのです。

毛球症を引き起こしかけてからは、毎日ほんの数分のブラッシングを行い、週に一度は猫用ボディタオルや濡れタオルなどを使って軽く身体を拭いています。本記事でも紹介したブラッシングローションは抜け毛も舞わず、とても便利です!猫が舐めても問題のない天然成分だけで作られているかどうかをしっかりチェックして選びましょう。

また、香りつきのブラッシングローションもありますが、猫によっては嫌がる場合もあるので、無香料のタイプがおすすめです。

投稿者

30代 女性 のりちゃん

猫ちゃんのブラッシングは、技術やコツが要りますよね。
我が家の猫ちゃんは、長毛種なので1日に2回ほどブラッシングしなければいけません。
毛をかき分けて色んな方向にブラッシングします。耳の周りの毛も綺麗にといてあげます。
ブラシは色々使ってみたところ、豚毛のブラシとスリッカーが使いやすいのがわかりました。
猫ちゃんには、チュールを与えて夢中にさせておきます。
猫ちゃんの負担にならないように、早く済ませられるように、腕を磨きましょう。
あまり、大変ならばトリマーさんに少し切ってもらいましょう。すごく、楽になりますよ。
ブラッシングの時に傷や発疹がないかをみてあげておくと安心ですね。

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