外出した猫が違う家で飼われていたら取り戻すべき?法律や対処法

外出した猫が違う家で飼われていたら取り戻すべき?法律や対処法

「もし、飼っていた猫が違う家で飼われていた場合、返してもらうことは可能なのか」や「返してもらうにはどうすればよいか」などといった方法について紹介します。

外飼いの猫は「よその家」に行く可能性がある

ドアから覗く猫

近年「近所トラブルを避けたい」「外での事故を避けたい」という理由から、猫の室内飼いをする飼い主さんが増えてきました。

しかし、あくまでもそれは近年の話であって、ひと昔前は、猫が家の中と外を自由に行き来できるようにしておく「外飼い」が一般的でした。その名残があるため、現在でも猫の外飼いをしている飼い主さんはいます。

よその家で愛猫が飼われてしまったトラブル

しかし、外飼いをしている場合、さまざまなトラブルに猫が巻き込まれる可能性が高くなるため、注意が必要です。外で起こりうるトラブルのひとつとして「飼い猫が帰ってこないと思ったら、違う家で飼われていた」というケースがあります。

猫が他の家に行ってしまったとしても気にしない場合は問題ありませんが、なかには「うちの飼い猫だから返してほしい」という人もいるでしょう。

しかし、よその家で飼われていた期間が長いと、その家の飼い主さんも猫に愛着が湧いているだろうし、猫が環境の変化を嫌って帰りたがらないかもしれません。

そのような理由から、猫の返還に応じてもらえずトラブルに発展してしまう可能性があるため、リスクがあることを承知の上で、外飼いすることをおすすめします。

もし飼い猫が違う家で飼われていたら取り戻せる?

窓の外を見ている猫

もし、飼い猫が違う家で飼われていた場合、取り戻すことは可能なのでしょうか。結論からいうと、答えは「場合による」です。

基本的には「もともと飼っていた飼い主」に猫の所有権がある

法律的に考えるのであれば、猫を含め、ペットなどの動物は全て「物」と同じように扱われます。そのため、もともとあなたの家で飼われていた猫であるのなら、その猫の所有権はあなたにあります。

もし、飼い猫が他の家に行ってしまって、長年その家で飼われていたとしても、所有権は変わりません。なので、法律的には飼い猫を返還してもらうことは可能です。

ただし、猫を返還してもらうには自分の猫である証明(マイクロチップ登録や、ペットショップ・ブリーダーなどから購入した証拠等)が必要であるということを念頭に置いておきましょう。

いつの間にか所有権が変わっているケースにある

先述したように、猫は「物」として扱われます。つまり、外にいた猫を他の人が保護をして「落し物」としてその猫を警察に届けていた場合、その猫は「紛失物」として扱われることになるのです。

「紛失物」として扱われている物は、警察に届けを出して3か月以内に落とし主が現れなかったら、拾った人に所有権が変わります。所有権が変わってしまった場合、返還に応じてもらえない可能性が高くなるため注意が必要です。

もし、そのような事態を避けたいのであれば、猫がいなくなった段階で警察に問い合わせをしておきましょう。別の人が猫を拾って警察に届けていた場合、警察を通して猫を返してもらえます。

また、住所や連絡先を書いた首輪を付けておくことも有効です。拾った人が親切な人であれば、首輪に書かれた情報を見て、飼い猫を届けてくれる可能性があります。

猫の気持ちを考えるとそのままの方が幸せかも!?

所有権が自分にあったとしても、新しい家で飼われたままにした方が猫にとって幸せな場合もあります。

猫は慣れ親しんだ環境がガラっと変わることに対して、ストレスをおぼえやすい生き物です。もし、飼い猫が別の家で長期間飼われていた場合、猫がその家の飼い主さんや環境に慣れてしまって気に入っているかもしれません。

もともといた家に無理やり戻されてしまって体調不良を起こしたり、別の家の飼い主さんが恋しくなってしまったりといった状態になる可能性も大いにあり得るのです。

そのため、「所有権があるかどうか」ではなく「どっちの家にいたほうが猫にとって幸せなのか」という観点で考えることも大切です。

まとめ

出窓に座っている白猫

もし、飼い猫が他の家で飼われてしまうリスクをなくしたいのであれば、室内飼いをするのがおすすめです。ただし、室内飼いを徹底していたとしても、何らかの拍子で猫が脱走してしまう可能性はあります。

そのため、事前に首輪をつけておいたり、マイクロチップ登録をしておいたりといった対策をとっておくとよいでしょう。

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